『三國志14』武将能力:呉国太の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その241】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第240回目は、孫堅の側室で孫尚香の母の呉国太(ごこくたい)についてお届けします。前回の小喬は以下のリンクから。
人物について
呉国太は『三国演義』に登場する孫堅の側室です。正史のほうでは登場しません。
姉の呉夫人とともに孫堅に嫁ぎ、孫朗と孫仁(本作では孫尚香。以下「孫尚香」と表記)を生みました。
姉のほうは孫堅の正室になり、孫策・孫権・孫翊・孫匡を生んでいます。
姉の呉夫人が亡くなるさい、息子の孫権に、
「私の妹は、おまえにとって母も同然です。よく孝行を尽くしなさい」
と遺言しました。
赤壁の戦いののち、周瑜が孫尚香との政略結婚を利用して劉備を亡き者にしようとたくらみます。
諸葛亮はそれを見透かし、趙雲に3つの袋をあたえて、劉備の護衛として随伴させました。
南徐州に到着すると、趙雲はまず最初の袋を開けます。そこには「喬国老と会うように」書かれていました。
喬国老は前回・前々回登場した大喬・小喬の父です。彼は劉備から婚姻の話を聞かされたのち、呉国太に喜びの言葉を伝えに行きました。
しかし呉国太は、娘が結婚することなど初耳です。
孫権が家にやってきたときに、勝手に婚姻を結んだことを呉国太は責めましたが、孫権は「これは周瑜の策です」といってなだめます。
この返答に呉国太は、
「周瑜の下郎めが! 荊州を取る知恵もなく、私の娘を餌にするとは! 娘の一生を台無しにするつもりか!」
とさらに立腹します。
さらに喬国老も、
「たとえこの策で荊州を取れたとしても、天下の笑いものになりましょう」
といいます。
これを聞いた孫権は、思い悩んでしまいました。
結果、呉国太が直接劉備と会ってみて、立派な人物であれば娘を結婚させ、そうでなければ好きにすればよいと決めました。
そして甘露寺で呉国太は劉備と面会し、たいそう気に入りました。
しかし寺には劉備を暗殺しようとする兵が潜んでいます。
趙雲からその報告を受けた劉備は、泣いて呉国太の前にひざまずき、
「私を手にかけたいのでしたら、この場で御手にかかりとうございます」
といいました。
呉国太はそれを聞いて驚き、孫権をののしりました。
孫権はわざと知らないふりをして、兵を率いている呂範を呼びつけます。
呂範は、直接兵を率いている賈華のせいにしたので、呉国太はこれを呼びつけました。
賈華は立場上、何も返答することができなかったため、呉国太は処刑するよう命じます。
劉備はあわててそれを止め、喬国老もいろいろとなだめたので、賈華は許されてその場を退散していきました。
婚姻ののち、呉国太は劉備のために連日宴会を開いてもてなしました。
周瑜は、劉備に贅沢をさせて堕落させる策を提案しましたが、これも諸葛亮が趙雲に与えた第2の袋によって破られてしまいます。劉備は「荊州が曹操50万の大軍に襲われている」との知らせを趙雲から聞き、すぐに荊州へと引き返しました。
劉備の蜀取りのさい、孫権は荊州へ攻め入ろうとたくらみます。しかし娘が劉備のもとにいることから、呉国太は大反対。
そこで孫権は、孫尚香を呼び戻すために、「呉国太が病気」という密書を送りました。孫尚香は劉禅を連れて呉に戻ろうとしますが、追ってきた趙雲・張飛に劉禅を奪い返されました。
これ以降は、呉国太の出番はなくなります。
今回はそんな呉国太の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:30
武力:21
知力:67
政治:74
魅力:75
主義:王道
政策:本草学(Lv3)(武将の傷病の回復率が上昇)
配偶者:孫堅
親愛武将:孫権、孫尚香、劉備
初登場の『三國志11』では知力・政治が70台、魅力は80台と高かったですが、ちょっと抑え気味になった感じです。
個性について
応援:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニット(男)の全能力が上昇。
仁政:太守として所在する拠点に所属する武将の忠誠の自然現象を防ぐ。
忠誠度の低下を防いでくれるので、案外便利な個性ですね。上手く配置したいところです。
陣形と戦法
鶴翼
土地塗りつぶしにでも。
大喝:敵の防御ダウン。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
代わりに「大喝」がありますね。統率・武力自体は低いので、内政メインになるとは思います。
総評
呉国太は文官タイプの武将です。知力・政治・魅力が70前後で、能力的には中ぐらいでしょう。
個性には、忠誠度の自然低下を防ぐ「仁政」があるので、忠誠度の減りやすい武将をまとめて管理させるのもいいかもしれません。
統率・武力は低いので、「鶴翼」で土地塗りつぶしをさせておくぐらいでいいとは思います。内政で使っていくのがいいでしょう。
次回は呂範です。