『三國志14』武将能力:文鴦の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その51】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第51回目は、趙雲に比するといわれる魏の猛将・文鴦(ぶんおう)についてお届けします。前回の司馬師は以下のリンクから。

人物について

前回でも述べましたが、文鴦は通称で、「鴦」は幼名です。じっさいの名前は文俶(ぶんしゅく。「文淑」とも)、字は次騫(じけん)といいます。

真田幸村みたいなものなのかニャ。

なんとなくキャラクター的にも似ている気がしますね。「真・三國無双」シリーズでは7から登場したことで知名度が上がってきています。

たぶん「真・三國無双」ファンのほとんどは「誰やねん」状態だったニャ。

後期三国志の武将は、基本的にはマイナーですしね。

文鴦の父は文欽(ぶんきんで、魏に仕えていました。文鴦の弟には文虎がいます。

司馬師が朝廷を掌握すると、文欽は毌丘倹(かんきゅうけんとともに反乱を起こしました。

司馬師の軍が攻めてくると、文欽は文鴦とともにこれを迎え撃ちます。しかしいくさに敗れ、親子ともども呉へと亡命しました。

文鴦は退却のさい、数十騎で司馬師を急襲します。この襲撃で司馬師は、もとより患いのあった片目がとびだし、それが原因で亡くなったのは前回述べたとおりです。

文欽親子は呉に寝返ったのニャ。

司馬師が亡くなったのち、司馬昭があとを継ぐと、寿春では魏の諸葛誕が反乱を起こします。

諸葛誕は諸葛亮と関係あるのかニャ?

先祖(諸葛豊)が一緒で、遠い親戚といったところですね。実力が名声に追いつかないタイプの人物で、曹叡から「名声は画に描いた餅のようなものだ。飢えをしのぐことはできない」と批判されました。「絵に描いた餅」の語源ですね。

しかし諸葛一族は魏(諸葛誕)・呉(諸葛瑾)・蜀(諸葛亮)と三国コンプリートしてるニャ。

それが諸葛一族の強さでもありますね。

呉は諸葛誕の反乱に呼応し、援軍を寿春に派遣しました。

このとき、文鴦・文虎の兄弟は、父・文欽に従軍して寿春へ向かいました。

文欽は諸葛誕とともに寿春城を守りましたが、やがて両者が不仲となり、文欽は諸葛誕に殺されてしまいます。

わざわざ助けに行ってやったのに、殺されたのかニャ。

文欽が魏にいたころから、諸葛誕とは仲が悪かったですしね。軍事上の意見の相違でたがいに疑心暗鬼になっていた状態でした。

残された文鴦・文虎の兄弟ですが、諸葛誕に復讐しようと画策します。しかし兵はいうことを聞いてくれません。

それに、このまま城にとどまれば、諸葛誕に殺される可能性もあります。

どうにもならないので、文鴦兄弟は城から逃げ出し、魏に投降してしまいました。

もともと魏の将だから、投降というか出戻りニャ。

それが問題で、魏の陣営では文鴦兄弟の処置をどうするかが話し合われました。一度裏切った者たちです。「処刑してしまおう」という意見も出ました。

しかし司馬昭は、「彼らを処刑すれば、誰も降伏しなくなるだろう」といい、文鴦兄弟を許します。

さらに文鴦に命じて、寿春城の兵士たちに降伏を呼びかけさせました。また文鴦には爵位もあたえられたのです。

これを知った城の者たちは動揺。魏軍が攻撃を仕掛けると、寿春城はあっという間に陥落します。諸葛誕は逃げるときに斬り殺されてしまいました。

これで文鴦はまた魏の将になったのニャ。

司馬昭が亡くなり、司馬炎が三国を統一して晋の時代になると、文鴦は異民族討伐で大功を立てます。

しかし文鴦が司馬炎に謁見したとき、司馬炎は文鴦をひと目見て嫌悪を感じ、別件にかこつけて免職してしまいました。

好き嫌いで免職するなんてひどいニャ!

さらには諸葛誕の外孫である司馬繇が、文鴦に謀反の罪を着せました。

こうして文鴦とその三族は、皆殺しになったのです。

めでたしめでたし……じゃないニャ! ひどい結末ニャ。弟の文虎はどうなったのニャ。

とくに記述はありませんが、文鴦が殺されたときに連座して殺されたのかもしれませんね。

親も子もろくな最期を迎えなかったニャ。

今回はそんな文鴦の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:78
武力:91
知力:63
政治:32
魅力:65
主義:我道
政策:鋒矢強化(Lv5)(鋒矢陣形の効果が上昇)
父親:文欽
親愛武将:趙雲

知名度が微妙なのに武力91ニャ。「真・三國無双」シリーズのプロモーションニャ。

『三國志4』で初登場して、『三國志5』のとき以降から武力90台は多かったですから、「真・三國無双」シリーズの影響ではないかと。ちなみに『三國志7』のときは武力74でした。

また7かニャ。変なステータスはだいたい7ニャ。それにしても一緒に寿春城から逃げた仲なのに、弟が親愛武将にいないニャ。

入れてもいい気はしますけどね。ちなみに文虎の武力は72です。

それと文鴦はシナリオ「出師の表」(227年)で6歳なので、登場はかなり遅いですね。

 

個性について

掃討:自ユニットの攻軍が上昇(艦船、兵器以外)。

豪傑:一騎討ちが発生しやすい。

殿軍:退却中に自ユニットの防御が上昇。

果敢:自ユニットが「足止」にならない。

「掃討」があるので、攻軍をさらに底上げすることができます。

また武力が高いので、「豪傑」で一騎討ちに持ち込みたいところです。とくに後期三国志ではトップレベルの強さを誇るでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

鋒矢、雁行、長蛇、錐行

機動力を重視した陣形が多いですね。野戦は「鋒矢」がいいでしょう。

戦法

勇往邁進:ダメージ+「混乱」付与。

突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。

攪乱:敵の機動ダウン。

鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。

ダメージ技+「混乱」付与の「勇往邁進」で、さらに大ダメージをあたえていきたいところです。

 

総評

文鴦は後期三国志では屈指の武力を持った猛将です。

ただ登場時期が遅いため、使うことが少ないかもしれません。

ゲーム開始と同時に使いたいという方は、仮想シナリオ「英雄集結」毌丘倹を選ぶか、DLCシナリオ「正始政変」曹芳を選ぶといいでしょう。

後期三国志のエース武将ニャ。

次回ですが、文鴦についで父の文欽を予定しています。

↓次回出来ました。