『三國志14』武将能力:呂範の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その242】|三国志14

2020年9月12日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

ryohan

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第242回目は、孫策の代から呉を支えてきた呂範(りょはんについてお届けします。前回の呉国太は以下のリンクから。

 

人物について

前回ちょっと出てきた人ニャ。

呂範、字は子衡(しこう)。汝南郡・細陽県の人です。

立派な風采をしており、若くして県の役人となりました。

郷里の劉氏には美しい娘がいたので、呂範が妻に求めたところ、娘の母は呂範が気に入らず、断ろうとしました。

しかし劉氏は、

「呂子衡は貧しいままで終わる人物ではない」

として、娘を結婚させました。

それから戦乱が起こり、寿春に避難したときに、孫策に出会います。

孫策は呂範を高く評価したことから、呂範は食客百人を引き連れて孫策に仕えることになりました。

食客がいるということは、けっこう裕福だったのかニャ。

孫堅の正室である呉夫人が江都にいたため、孫策は呂範に命じて迎えに行かせようとします。

前回の呉国太の姉ニャ。

しかし徐州の陶謙は、呂範が袁術の手先として偵察に来たのだと思い、捕らえて拷問にかけました。呂範は食客らに助けられ、難を逃れることができました。

食客はこういうときに助けてくれるニャ。

このころ、孫策には呂範と孫河だけが付き従い、ともに苦難の道を歩んできました。

そのため孫策は呂範を身内としてあつかい、つねに奥座に通して、呉夫人のいる席で食事をさせたといいます。

孫策のころの重臣なのニャ。

のちに孫策が江東を平定します。

呂範は孫策と碁を打っているときに、都督に任じてもらえるよう頼みました。

しかし孫策は、

「あなたにはたくさんの部下がいて、立派な地位がある。いまさら都督という小さな職務にあたり、軍の些細な事柄の処理をおこなう必要があるだろうか」

といいました。呂範は、

「いま私が都督の任にあたろうとするのは、私の将来を考えてのことでもあって、将軍のためだけを思ってのことではありませぬ」

と答えます。

孫策は笑ってなにも答えなかったので、呂範は退出したのち、衣服を着替えて宮門にやってきて、「都督の任をあずかっている」と自ら称しました。

孫策は仕方なしに、呂範に符をさずけ、軍の諸事をすべて任せました。

以降、軍はひきしまり、将兵は心を一つにして軍令に従ったといいます。

ちょいキャラかと思ったら、呉にとってけっこう重要な人物なのニャ。

孫権の代になって、曹操が赤壁へと兵を進めると、呂範は周瑜らとともにこれを防ぎます。

劉備が京口にやってきて孫権に目通りすると、呂範は劉備をこのまま呉にとどめておくよう進言します。しかし聞き入れられませんでした。

のちに孫権が関羽討伐に向かったさい、呂範に、

「おまえの意見を聞き入れていれば、こんな苦労もなかったのに」

といいました。

このことが『三国演義』での劉備暗殺の話のもとになっているのかもしれないニャ。

曹休張遼臧覇らが攻めこんでくると、呂範は徐盛全琮孫韶らを指揮してこれを防ぎました。

呂範は、当時としては贅沢な暮らしや服装をしていたのですが、仕事にはげみ法律を守っていたので、孫権はとがめることをしませんでした。

特別あつかいだったのニャ。

孫権が若いころ、呂範が孫策の会計をあずかっていたときに、孫権はよくお金をせびりにやってきていました。

しかし呂範はかならず孫策に許しを求め、勝手にお金をあたえることはしませんでした。

孫権はあまり素行がよくなったのニャ。

また功曹の周谷は孫権のために帳簿を書き換えていましたが、呂範はそういうことはいっさいしませんでした。

孫権が呉を治めるようになると、呂範を忠実な人物とし、周谷を信用しなくなりました。

そもそも孫権が金をせびったりしなければいいだけなのニャ。周谷は被害者ニャ。

黄武7年(228年)、呂範は大司馬に昇進しましたが、その印綬が下賜される前に亡くなりました。孫権は喪服をつけて哭礼をおこない、遺族に印綬を追贈しました。

呂範の長男は早くして亡くなったことから、次男の呂拠があとを継ぎました。

『三国演義』での呂範は、もともとは袁術の配下で、孫策の独立に手を貸します。

赤壁の戦いののち、劉備を暗殺しようとしたことについては前回述べたとおりです。

孫権が麦城で関羽を包囲すると、呂範は占いをして逃げる方角を予言し、伏兵を用意させて関羽を捕らえます。

『三国演義』だと占いまでできるのニャ。

今回はそんな呂範の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:73
武力:60
知力:74
政治:74
魅力:68
主義:明利
政策:水軍育成(Lv3)(Lvで艦船解放)
親愛武将:朱治、孫策

バランス型の武将ニャ。悪くはないニャ。

全体のステータスは70前後ありますので、使い勝手はいいと思います。戦闘・内政とこなせるでしょう。

初期のころは統率・武力が低く、文官タイプの武将でしたが、曹休を撃退したことなどが評価されたのか、だんだんと上がっていきましたね。

 

個性について

規律:自ユニットを、太守として所在する都市が「混乱」にならない。

調達:輸送部隊を率いたさい、輸送できる量が増加。

操舵:艦船のばあい、ZOC無視。

占術:所属都市に所在していると災害が起こらなくなり、豊作が起きやすくなる。

強欲:自身の俸禄が増加。

けっこう多岐にわたってるニャ。

盛りだくさんといった感じですね。

この中では、災害を防ぐことのできる「占術」があるのが大きいです。収入の大きな都市に配置するのもいいかもしれません。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、井闌

遠距離攻撃ユニットニャ。

兵器が使えるのがいいですね。状況に合わせてといったところです。

戦法

火矢:発火。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

駆逐:ダメージ。

矢嵐:ダメージ。

こっちも矢ばっかりニャ。

水軍スキルが半分を占めていますし、できれば水上戦に参加させたいところですね。

 

総評

呂範はバランス型の武将です。パラメータは70台前後あり、使い勝手は悪くないでしょう。

個性には「規律」「輸送」「操舵」「占術」と多岐にわたっており、とくに「占術」は災害を防いでくれますので上手く配置したいところです。

戦闘においては兵器も使えますし、水上戦用の戦法もありますので、活躍できる場面は多いと思います。

呉の興りを支えた武将なのニャ。

次回は呂範の息子の呂拠です。