黄蓋の人物・武将能力・評価は?【三國志14】三国志武将評価シリーズ・その28|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第28回目は、赤壁の戦いの功労者である黄蓋(こうがい)についてお届けします。前回の郭嘉は以下のリンクから。
人物について
黄蓋、字は公覆(こうふく)。零陵郡・泉陵の人です。
幼いころに父を失い、若いころは苦しい生活を強いられていました。しかし志を失うことなく、薪拾いの暇を利用して上表文の書き方を学び、兵法を研究していたといいます。
やがて郡の役人を務め、三公の府からも招聘されるようになります。
孫堅が挙兵すると、黄蓋はその配下に加わります。それからその子らの孫策、孫権と、孫家三代に仕えました。
江東の地は、山越という民族がたびたび反乱を起こしていました。
黄蓋は反乱が起こるたびにその県の知事を務めました。合わせて9の県の知事を転任しましたが、黄蓋の治めた県はどれも平穏が保たれたといいます。
また黄蓋は風貌も立派で、それでいて兵士たちへの気遣いも十分であったことから、山越の討伐をするときには、兵士たちは先を競って戦ったといいます。
黄蓋は周瑜に提案しました。
「現在、敵は多数、味方は少数。戦いが長引けば、不利になるのは我々のほうです。
しかし曹操の水軍を見るに、その船は船首と船尾がくっつきあった状態になっています。
『火攻め』を仕掛ければ、一網打尽にして敗走させることができましょう」と。
周瑜は黄蓋の策を採用し、赤壁の戦いで大勝を収めることができました。
「三国演義」においては、黄蓋は曹操をあざむくため、周瑜との不仲を演じ、周瑜から棒叩きの刑を受けました。これによって曹操は黄蓋の投降を信じてしまいます。
現在、「苦肉の策」というと、「苦しまぎれの策」の意味になって、もとの意味とは離れてしまっていますね。
話をもどしまして、史実のほうでも黄蓋は曹操に手紙を送り、偽りの降伏をします。そして油などを注いだ薪や草を多数の船に詰め込み、曹操陣営に向かって出陣しました。
曹操たちは降伏だと信じ、黄蓋率いる船団の接近を許してしまったのです。
黄蓋は船に火を付け、曹操の船団にぶつけました。ちょうど強風が吹いていたため、曹操の船団は焼き尽くされ、岸辺にまで火が広がったといいます。
しかし黄蓋はこの戦いのさなか、流れ矢に当たって寒中の水に落ちてしまいます。兵士たちに助けられましたが、それが黄蓋だということには気づかれず、便所の中に放置されました。
黄蓋は便所の中で声を振りしぼり、同僚の韓当の名を叫びます。冷たい水に落ちたあとなので、体温も低下して死にかけていたかもしれませんね。
運よく韓当が黄蓋の声に気付き、便所から助け出して衣服を取り返させました。こうして黄蓋は一命をとりとめたのです。
せっかく赤壁で活躍したのに、「便所の人」とか呼ばれてたら嫌ですね。
赤壁の戦いののちも、異民族の反乱鎮圧などで活躍しました。やがて病で亡くなったといいます。
今回はそんな黄蓋の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:80
武力:83+3(鉄鞭)
知力:68
政治:65
魅力:81
主義:覇道
政策:火計研究(Lv4)(火計の効果が上昇。Lvで火罠解放(5:火船、10:猛火罠)
名品:鉄鞭(武力+3)
親愛武将:韓当、周瑜、祖茂、孫堅、程普
「三国演義」基準だとこんな感じでしょう。パラメータ自体は中の上という感じで、悪くはないかと思います。
ただ政治は、シリーズでは40~80台の範囲で推移しているので、開発陣の迷いが見られます。あいだを取って60台が今後も続くかもしれません。
それ以外は大きな変化はありませんね。親愛武将も妥当な感じです。
個性について
遠矢:自ユニットの攻城が上昇(艦船、兵器以外)。
火攻:自ユニット、太守として所在する都市への火の被害が減少。「火計」の成功率が上昇。
操舵:艦船のばあい、ZoC無視。
慰撫:所属都市に所在していると賊が出現しなくなる。
頑健:傷病になりにくい。
「火攻」「操舵」は黄蓋らしい個性ですね。「操舵」はZoC無視なので、敵に隣接しても止まりません。
それと「慰撫」があるのも、県の知事を転任していたことが反映されているのでしょう。賊が出現するところを担当させておくといいかと思います。
陣形と戦法
魚鱗、雁行、方円
守備系の陣形ですね。「遠矢」の個性があるので、相乗効果を狙えそうな「雁行」がいいかもしれません。
苦肉の計:敵の機動ダウン+発火。
火矢:発火。対拠点可。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
強襲:ダメージ+「混乱」付与。
矢嵐:ダメージ。
敵の機動ダウン+発火ですが、発火があるのに対拠点に使えないのが中途半端な感じですね。まあ、拠点にいる敵に機動ダウンをかけても意味はありませんが。敵が攻めてきたときに使うのがよさそうですね。
それ以外は弓系の戦法やダメージ技が多いですね。猛将タイプといったところです。
総評
黄蓋は戦闘ユニットとして、攻守ともに活躍できる中堅の猛将です。
「火攻」の個性は火の被害を減らす効果もあり、守りのときにも役に立ちます。都市攻めにおいては、攻城の上がる「遠矢」もあるので、「雁行」陣形を使うのがいいかもしれません。
また賊が出現しなくなる「慰撫」もあります。史実どおり、賊の発生する地域を転任させるのもいいでしょう(ロールプレイ的にも)。
「苦肉の計」は敵が攻めてきたときに使うことで、その侵攻を遅らせることができます。味方が到着するまでの時間稼ぎに使えるかもしれません。
なんだかんだでいろいろこなせる武将ですね。
次回は董卓を予定しています。
↓次回出来ました。