『三國志14』武将能力:劉琦の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その219】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第219回目は、劉表の長男である劉琦(りゅうき)についてお届けします。前回の蔡瑁は以下のリンクから。
人物について
劉琦は劉表の長男で、兗州・山陽郡の人です。
親孝行で劉表に気に入られていましたが、母が亡くなり、蔡瑁の二番目の姉の蔡氏が後妻になります。
蔡瑁の姪が劉表の次男・劉琮(『三国演義』では蔡氏の子)に嫁ぐと、事態は変わってきます。
というのも、蔡瑁らは劉琮を劉表の跡継ぎにし、荊州での蔡家の権力を強めたい考えがありました。
そこで蔡氏はあることないこと劉表に吹き込み、劉琦を疎んじるように仕向けます。
また蔡瑁も張允と謀って、劉琦を江夏太守に任じ、劉表のそばから追い出しました。
『蜀書』「諸葛亮伝」では、劉琦が身の危険を感じ、諸葛亮に相談したという話があります。しかし諸葛亮はその相談に乗りませんでした。
そこで劉琦はある日、高殿での宴会に諸葛亮を誘います。そして梯子を外して降りられないようにしました。
諸葛亮は仕方なく、「重耳のように国外に退避したほうがよい」と案を出します。
ちょうど江夏の黄祖が孫権軍に討ち取られたので、劉琦はその後釜として太守となることができました。
劉表の病が重くなると、親思いの劉琦は看病のために戻りました。
しかし蔡瑁らに邪魔をされ、会うことができなかったのは前回述べたとおりです。
劉表が亡くなると、蔡瑁らの思惑どおり劉琮があとを継ぎます。
曹操が南下を始めると、劉琮は抵抗せず降伏。
一方の劉琦は、江夏で一万の兵を保持し、劉備側に付くことになります。
このことは赤壁の戦いにおける、孫権との同盟の交渉材料にもなりました。
赤壁の戦いののち、劉備は上奏して劉琦を荊州刺史としました。しかしこのことは、孫権と劉備との、荊州の領土問題に発展していきます。
このあたりのことは、『三国演義』でも諸葛亮が魯粛相手に荊州領土を正当化する材料として使っていますね。
『三国演義』における劉琦ですが、病弱な人物として描かれています。母親は陳氏とされていますね。
話の流れは正史とだいたいおなじですが、諸葛亮が魯粛に劉琦を合わせたときには、病が重くなってそばの者に支えられて登場しています。
合肥の戦いで太史慈が亡くなったあたりで、劉琦も病死してしまいました。
こののち、呉との荊州領土紛争が再び持ち上がることになります。
今回はそんな劉琦の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:51
武力:10
知力:62
政治:71
魅力:73
主義:礼教
政策:地域振興(Lv3)(地域担当官による開発の上昇量が増加)
父親:劉表
親愛武将:劉備
いちおう1万の兵を率いて劉備をサポートしていましたしね。平均ぐらいはあってもいいとは思います。
ステータス的には文官タイプで、政治・魅力も70台とそこそこありますね。
ちなみにシリーズの1では知力93あり、重宝していました。文官としては能力のある部類でしょう。
個性について
改修:所属都市に所在していると、回復量が増加。
寡欲:自身の俸禄が減少。
虚弱:傷病になりやすい。
『三国演義』だと、それでキャラが立っていますしね。
取り立てて良い個性はありませんが、「改修」があるので、ダメージを受けた都市に配属するのもいいかと思います。
陣形と戦法
方円、鶴翼
「鶴翼」で土地塗りつぶしに使ってもいいとは思います。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
矢嵐:ダメージ。
荊州勢らしく水軍戦法もいちおうありますが、そもそもの戦闘力自体はそれほど高くないので、サポート的に使っていくのがいいでしょう。
総評
劉琦は文官タイプの武将です。ただ統率は50台あり、戦えないことはありません。また知力は60台、政治・魅力は70台と、文官としての能力はそこそこあります。
個性にはそれほど際立ったものはなく、「虚弱」もあるので、戦闘に出すかどうかは迷いどころ。
「鶴翼」があるので土地塗りつぶしに使っていくか、また「改修」があるので、都市のダメージ回復などに役立ていくのがいいかと思います。
次回は異母弟の劉琮です。