『三國志14』武将能力:劉琮の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その220】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第220回目は、劉表の跡継ぎとなった次男の劉琮(りゅうそう)についてお届けします。前回の劉琦は以下のリンクから。
人物について
劉琮は劉表の子で、異母兄には前回登場した劉琦がいます。
劉琮の母は蔡瑁の二番目の姉・蔡氏です。劉表の後妻となり、『三国演義』だと劉琮の生母とされています。正史のほうは明記されておらず、生母は不明です。
蔡瑁は姪が劉琮の妻となったことから、劉琮を劉表の跡継ぎにするため、劉琦を江夏太守に任じて外へ追いやりました。
『蜀書』「諸葛亮伝」では劉琦が身の安全を確保するため、諸葛亮の助言で江夏へ移ったとあります。
劉表が亡くなったのち、劉琮はその後継者となります。
曹操が南下を始めると、劉琮の家臣である蒯越・韓嵩・傅巽らは降伏をすすめました。
劉琮は当初、劉備を使って曹操に対抗しようとしました。
しかし傅巽が、
「劉備では曹操に対抗できません。将軍はご自身を劉備と比べてどう思われますか?」
と聞くと、劉琮は「私では及ばない」と答えました。
そこで傅巽は、
「劉備が曹操に対抗できなければ、領土を保持することは困難でしょう。
また劉備が曹操に対抗できるならば、劉備は将軍の下にとどまるものではありません」
といいました。
こうして劉琮は、荊州をあげて曹操に降伏します。
当初劉琮は、降伏することを劉備に知らせませんでした。
曹操が宛に到着してから、劉備は初めてその南下と、劉琮の降伏を知ります。
劉備はすぐさま江陵への逃亡を始めました。
その撤退中に、劉琮のいる襄陽を通過したとき、諸葛亮は、
「いま劉琮を攻撃すれば、荊州を支配できるでしょう」
と進言します。
しかし劉備は劉表から受けた恩を思い、それをしませんでした。
『漢晋春秋』によれば、劉琮が降伏したのちに、家臣の王威が、
「将軍がすでに降伏し、劉備も逃亡したとなれば、曹操はきっと油断して、警備もつけずにやってくるはずです。
私に数千の兵をおあたえくだされば、要害の地で曹操を迎え撃ち、これを捕らえることができましょう。
この好機を逃してはなりませぬ」
と進言しました。
しかし劉琮は聞き入れませんでした。
こうして降伏した劉琮ですが、曹操から青州の刺史に任じられ、さらに後諌議大夫・参同軍事に昇進しました。
また蔡瑁ら家臣たちも高位高官に登りました。
『三国演義』においては、青州刺史に任じられたのち、青州へ行く途中に暗殺されたことになっていますね。
今回はそんな劉琮の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:22
武力:22
知力:64
政治:65
魅力:70
主義:礼教
政策:地域振興(Lv3)(地域担当官による開発の上昇量が増加)
父親:劉表
親愛武将:蔡氏、蔡瑁
知力・政治は60台、魅力は70台と、文官としてはそこそこの能力でしょう。
劉表のほうは配偶者として蔡氏が登録されていますが、劉琮のほうは空欄になっていますね。『三国演義』基準だと劉琮の生母になりますが、正史では生母は不明となっていることからかもしれません。ただ本作は『三国演義』基準なので、データの入れ忘れの可能性もありますね。
個性について
小心:所属都市に所在していると、回復量が増加。命令設定で、敵接近時「攻撃」、自主退却「不可」、追撃「許可」が選択不可。
優柔:自ユニットが「足止」にかかっている期間を延長。
あまりいいところはありませんね。戦闘に出さないほうがいいかと思います。
陣形と戦法
鶴翼
統率・武力は低いので、土地塗りつぶしに使うぐらいかと。
矢嵐:ダメージ。
水軍戦法のみですが、なんにせよ戦闘には不向きですね。
総評
劉琮は文官タイプの武将です。知力・政治は60台、魅力は70台と、凡将といったところでしょう。
統率・武力は20台と低く、個性もバッドなものしかないため、戦闘には不向きです。
「鶴翼」での土地塗りつぶしや内政のサポートなど、後方支援的な役割で使うのがいいかと思います。
次回は蔡氏です。