『三國志14』武将能力:劉琮の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その220】|三国志14

2020年8月20日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第220回目は、劉表の跡継ぎとなった次男の劉琮(りゅうそう)についてお届けします。前回の劉琦は以下のリンクから。

 

人物について

劉琮は劉表の子で、異母兄には前回登場した劉琦がいます。

劉琮の母は蔡瑁の二番目の姉・蔡氏です。劉表の後妻となり、『三国演義』だと劉琮の生母とされています。正史のほうは明記されておらず、生母は不明です。

蔡瑁は姪が劉琮の妻となったことから、劉琮を劉表の跡継ぎにするため、劉琦を江夏太守に任じて外へ追いやりました。

『蜀書』「諸葛亮伝」では劉琦が身の安全を確保するため、諸葛亮の助言で江夏へ移ったとあります。

なんにしろ、父親のそばから引き離されたのニャ。

劉表が亡くなったのち、劉琮はその後継者となります。

曹操が南下を始めると、劉琮の家臣である蒯越・韓嵩・傅巽らは降伏をすすめました。

劉琮は当初、劉備を使って曹操に対抗しようとしました。

しかし傅巽が、

「劉備では曹操に対抗できません。将軍はご自身を劉備と比べてどう思われますか?」

と聞くと、劉琮は「私では及ばない」と答えました。

そこで傅巽は、

「劉備が曹操に対抗できなければ、領土を保持することは困難でしょう。

また劉備が曹操に対抗できるならば、劉備は将軍の下にとどまるものではありません」

といいました。

こうして劉琮は、荊州をあげて曹操に降伏します。

いちおうは戦う姿勢は見せていたのニャ。

当初劉琮は、降伏することを劉備に知らせませんでした。

曹操が宛に到着してから、劉備は初めてその南下と、劉琮の降伏を知ります。

劉備はすぐさま江陵への逃亡を始めました。

その撤退中に、劉琮のいる襄陽を通過したとき、諸葛亮は、

「いま劉琮を攻撃すれば、荊州を支配できるでしょう」

と進言します。

しかし劉備は劉表から受けた恩を思い、それをしませんでした。

実際、襄陽を取っても、曹操に対抗できるかどうかは難しいところニャ。

『漢晋春秋』によれば、劉琮が降伏したのちに、家臣の王威が、

「将軍がすでに降伏し、劉備も逃亡したとなれば、曹操はきっと油断して、警備もつけずにやってくるはずです。

私に数千の兵をおあたえくだされば、要害の地で曹操を迎え撃ち、これを捕らえることができましょう。

この好機を逃してはなりませぬ」

と進言しました。

しかし劉琮は聞き入れませんでした。

さすがにリスクが大きそうニャ。

こうして降伏した劉琮ですが、曹操から青州の刺史に任じられ、さらに後諌議大夫・参同軍事に昇進しました。

また蔡瑁ら家臣たちも高位高官に登りました。

安泰に余生を過ごせたのニャ。

『三国演義』においては、青州刺史に任じられたのち、青州へ行く途中に暗殺されたことになっていますね。

『三国演義』だと、曹操の悪役っぷりを強調しているのニャ。

今回はそんな劉琮の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:22
武力:22
知力:64
政治:65
魅力:70
主義:礼教
政策:地域振興(Lv3)(地域担当官による開発の上昇量が増加)
父親:劉表
親愛武将:蔡氏、蔡瑁

意外に魅力がそこそこあるニャ。あとコーエーが適当な数値を決めるとき、ゾロ目にする傾向があるニャ。

知力・政治は60台、魅力は70台と、文官としてはそこそこの能力でしょう。

そういえば母親が空欄なのニャ。

劉表のほうは配偶者として蔡氏が登録されていますが、劉琮のほうは空欄になっていますね。『三国演義』基準だと劉琮の生母になりますが、正史では生母は不明となっていることからかもしれません。ただ本作は『三国演義』基準なので、データの入れ忘れの可能性もありますね。

 

個性について

小心:所属都市に所在していると、回復量が増加。命令設定で、敵接近時「攻撃」、自主退却「不可」、追撃「許可」が選択不可。

優柔:自ユニットが「足止」にかかっている期間を延長。

バッド個性のみニャ。

あまりいいところはありませんね。戦闘に出さないほうがいいかと思います。

 

陣形と戦法

陣形

鶴翼

劉琦から「方円」を抜いただけニャ。

統率・武力は低いので、土地塗りつぶしに使うぐらいかと。

戦法

矢嵐:ダメージ。

これも劉琦から「連弩」を抜いただけニャ。

水軍戦法のみですが、なんにせよ戦闘には不向きですね。

 

総評

劉琮は文官タイプの武将です。知力・政治は60台、魅力は70台と、凡将といったところでしょう。

統率・武力は20台と低く、個性もバッドなものしかないため、戦闘には不向きです。

「鶴翼」での土地塗りつぶしや内政のサポートなど、後方支援的な役割で使うのがいいかと思います。

普通の平凡な文官なのニャ。

次回は蔡氏です。