『三國志14』武将能力:杜預の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その151】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第151回目は、呉討伐を成功させた晋の功臣・杜預(どよ)についてお届けします。前回の羊祜は以下のリンクから。
人物について
杜預、字は元凱(げんがい)。京兆尹・杜陵県の人です。「どよ」は慣用的な読み方で、「とよ」とも読みます。
そうですね。ちなみに杜甫は杜預の子孫です。
杜預の一族は名門で、祖父の杜畿(とき)は荀彧の推薦によって曹操に仕えました。曹丕の代のころ、乗っていた船が強風で転覆して亡くなってしまったといいます。
父の杜恕(とじょ)は幽州の刺史をつとめましたが、政務上のことで免職となり、平民に落とされました。亡くなったのち、その功績が考慮され、杜預は豊楽亭侯に封じられます。
杜預は司馬懿の次女・高陸公主を妻にもらいました。そのため司馬一族とも親戚関係になっています。
鄧艾・鍾会が蜀へ攻め込んだときには、杜預も鎮西長史として従軍しました。
のちに鍾会が蜀で反乱を起こそうとして失敗すると、杜預も連座させられそうになりました。しかし反乱に加わっていないことを証明し、無罪になっています。
また杜預は鄧艾を尊敬していたことから、衛瓘(えいかん)が鍾会の命を受けて鄧艾を逮捕し、さらには田続と組んで鄧艾を殺害したことを非難しました。
朝廷においては、杜預は司隷校尉の石鑒(せきかん)と折り合いが悪く、その命令に従わなかったことで逮捕されたりしています。
また杜預も石鑒の不正を糾弾したことから対立が激化し、ついには両者とも免職になってしまいました。
数年後に杜預は復職し、羊祜が亡くなってからはその後任として荊州に赴任しました。
杜預は羊祜が成し遂げられなかった呉討伐を司馬炎に上奏し、これが受け入れられます。
杜預は進撃を始めると、次々と呉の城を制圧していきました。
やがて晋軍は呉の都である建業に迫ります。
しかし軍議においては、
「気候が暑くなり、長雨の時期に入るため、冬を待って攻めるべきだ」
との意見が出てきました。
しかし杜預は、
「いま軍には勢いがあり、たとえるなら竹を割るようなものだ」
といって進軍を継続させます。
このことから「破竹の勢い」という故事成語が生まれました。
やがて呉は降伏し、杜預はその功績から当陽県侯に昇格しました。司隷校尉に任じられ、63歳で亡くなったといいます。
ちなみに杜預は馬に乗ることも弓も苦手で、武術のほうはからっきしでした。
今回はそんな杜預の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:86
武力:30
知力:85
政治:80
魅力:81
主義:王道
政策:鶴翼強化(Lv4)(鶴翼陣形の効果が上昇)
親愛武将:鄧艾、羊祜
嫌悪武将:衛瓘、石鑒、田続
武力以外は80台なので、後期武将の中では上位ともいえます。
ちなみに杜預の武力が30にがっつり減ったのは『三國志10』からで、それ以前は60~80台はありました。
個性について
水戦:大河で自ユニットの全能力が上昇。
長躯:自ユニットの士気が低下しにくい。
昂揚:特定範囲内の敵ユニットを撃破すると、自ユニットの士気が上昇。
法律:地域担当官に任命すると治安が上昇しやすい。
文化:地域担当官に任命すると人口が上昇しやすい。
「法律」「文化」があるので、地域担当官にしてもメリットが大きいですね。杜預自身は、どちらかといえば文官的な人ですしね。
また呉へ攻め込んだときに水路を使っていることから「水戦」の個性もあります。水軍戦法と合わせてうまく使っていきたいところです。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、錐行、井闌
羊祜とおなじく4種類の陣形持ちですね。上手く使っていきましょう。
火矢:発火。対拠点可。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
強襲:ダメージ+「混乱」付与。
「駆逐」「強襲」などの水軍戦法もあるので、「水戦」と合わせて相乗効果を狙っていきましょう。また「井闌」もあるので、場合によっては兵器による出陣もできます。
総評
杜預は、後期武将の中では能力が高く、武力以外はすべて80台のステータスになっています。
「法律」「文化」といった内政用の個性や、「水戦」「駆逐」「強襲」といった水軍スキル、兵器「井闌」もあるので、羊祜同様さまざまな場面で活躍できます。
やはり登場が遅いのがネックですが、できれば史実どおりに呉へ侵攻させたいところです。
次回は呉のラストエンペラー、孫晧を予定しています。【追記】次回出来ました。