『三國志14』武将能力:司馬炎の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その97】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第97回目は、三国を統一した晋の初代天子(皇帝)・司馬炎(しばえん)についてお届けします。前回の張春華は以下のリンクから。

人物について

司馬炎、字は安世(あんせい)。河内郡・温県の人です。

父親は司馬懿の次男である司馬昭、母親は王朗の孫である王元姫です。

ちょっと言ってもいいかニャ?

なんでしょう。

司馬炎のイラスト、どう見ても映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるエルフのレゴラス(オーランド・ブルーム)ニャ。

髪の色を変えたらそんな感じはしますね。

司馬炎は司馬昭の長男で、若いころから聡明な人物として知られていました。

しかし晋王となった司馬昭は、跡継ぎを長男の司馬炎ではなく、三男の司馬攸にしようとしました。

なんで長男をとばして三男を跡継ぎにするニャ?

司馬昭の兄・司馬師ですが、子がいなかったため、司馬攸を養子にしていました。

諸葛亮諸葛瑾の次男の諸葛喬を養子にしていたのとおなじニャ。

そんな感じですね。

司馬師は子をもうけないままに亡くなってしまったため、そのあとを継いだのは司馬昭でした。

司馬昭は兄への義理立てとして、「兄の養子だった司馬攸が、自分のあとを継ぐのが正しい」と思っていたのでしょう。

しかし長男を跡継ぎにしないと、これまでのパターンからして荒れるんじゃないのかニャ?

そういう問題があり、多くの反対にあって、けっきょく司馬炎が跡継ぎになりました。

司馬昭が亡くなると、司馬炎は晋王の位を引き継ぎます。そしてその年の末に、賈充らと謀って魏の天子・曹奐から禅譲してもらい、帝位につきました。

こうして魏は滅び、新王朝「」が誕生したのです。

蜀は司馬昭の代ですでに滅ぼされていたので、三国で残るのは呉だけです。

しかし司馬炎は、すぐに統一には向かわず、まずは内部をかためました。

けっこう堅実なのニャ。

司馬一族の力を強化するために、一族の者たちを領土各地に封じて王としました。一族なら反乱を起こされる心配がないという考えからですが、あとで大間違いということがわかります。

さらには、もと魏や蜀の皇族・家臣たちを任官させるといったような、融和政策もおこないました。

魏の皇族皆殺しとかはしなかったのニャ。

曹奐も天子を司馬炎に譲ったのちは陳留王に封じられ、晋の三国統一後も鄴で生活していましたしね。

また諸葛亮の孫(諸葛瞻の次男)である諸葛京も、晋で江州刺史にまでなっています。この子孫が現在の浙江省蘭渓市にある「諸葛八卦村」の村民たちというのは、諸葛瞻の回で述べたとおりです。

じっさい、本当に諸葛亮の子孫なのかニャ。1800年も前の家系を証明するのは困難ニャ。

そういうのは野暮というものでしょう。いちおう家系図もありますし、観光業で地域も潤いますしね。

観光地なのニャ。

テーマパークっぽい感じになっています。ちょっとアクセスが悪いですが、蘭渓市到着後は諸葛八卦村行きのそのものずばりなバスがあるので、すぐにわかるかと。きれいな観光地になっていますね。

いまの時期はやめたほうがよさそうニャ。

まあ、いまは新型コロナウイルスの問題がありますし、中国にかぎらず旅行はやめたほうがいいでしょう。そもそも開園していない可能性が高そうですし。

話をもどしまして、晋の建国から15年後、司馬炎は20万の大軍で呉を攻めて、三国を統一しました。

しかし天下統一ののち、司馬炎は急速に政治に対する興味がなくなり、女色にふけるようになってしまいます。滅ぼした呉からも宮女を奪い、後宮には一万人以上もの宮女がいたといいます。

頂点を極めた有名芸能人やスポーツ選手が、覚せい剤でダメになっていくパターンに似てるニャ。

司馬炎の晩年には天災も続き、人心も離れていきます。政治では楊皇后の父・楊駿が権力を握るなど、司馬一族の権力基盤もゆるんでしまいました。

やがて司馬炎は、56歳でその生涯を閉じることになりました。

建国したのはいいけど、そのあとがボロボロニャ。

司馬炎の死後、問題がさらに噴出しはじめます。

各地を司馬一族に治めさせ、王に封じたことですが、これが遠因となって王どうしの争いがはじまってしまいます。世界史の教科書にも出てくる「八王の乱」ですね。

その名のとおり、8人の司馬氏の王が争うことになります。しかもそのうちの3人は司馬炎の子、1人は司馬攸の子、2人は司馬懿の子、2人は司馬懿の弟たちの孫と、まさに身内どうしの戦いです。

けっきょく「一族なら安全」というわけでもないことが証明されたのニャ。

八王の乱の詳細についてはまた別の機会に記事にでもしようと思います。この乱によって晋(西晋)は崩壊し、五胡十六国の時代を迎えることになります。

世界史で覚えるのが面倒くさい時代ニャ。

今回はそんな司馬炎の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:69
武力:59
知力:76
政治:78
魅力:74
主義:覇道
政策:三令五申(Lv3)(訓練担当官による士気の上昇量が増加
父親:司馬昭
母親:王元姫
親愛武将:衛瓘、賈充、諸葛靚、楊済
嫌悪武将:司馬攸、文鴦

平均的な感じニャ。劣化劉備ニャ。

全体的には文官方面のステータスが高めですね。

司馬炎のシリーズ初登場は『三國志3』で、そのときの武力は86ありました。どちらかというと武官タイプでしたね。

登場後はけっこう高ステータス続きで、『三國志4』だと統率92・武力85・知力74と第一線で戦えるレベルの強さです。『三國志10』あたりまではよかったのですが、『三國志11』以降は急に弱体化がはじまりましたね。

開発陣がキャラクターのステータス付けに迷っている感じがあるニャ。

三国統一前は優秀な人物でしたが、統一後に一気にだめになったともいわれている人物なので、どちらを取るかで変わってしまうような気はしますね。

 

個性について

使役:府の上にいると、自ユニットの全能力が上昇。

封殺:特定範囲内の敵ユニットが「足止」になったとき、その期間を延長。

浪費:自ユニットの兵糧消費が増加。

高慢:一定兵数以下で自ユニットの全能力が低下。

強欲:自身の俸禄が増加。

バッド個性が3つもあるニャ。

本作では三国統一後の個性になっていますね。

しかも「浪費」「高慢」と、バッド個性の中でもデメリットの大きなものを2つも持っています。

出陣させるのが厳しいニャ。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、鶴翼

三国を統一した天子のわりに少ないニャ。

「浪費」持ちなのであまり出陣させたくはないですね。

戦法

斉射:ダメージ。対拠点可。

足止:「足止」付与。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

なんか前回の張春華の戦法と似ているニャ。

張春華の「井闌」が「斉射」になっているだけですね。あとの2つはおなじです。

よくよく考えると陣形も張春華と似てますし(「井闌」が「鶴翼」になっているだけ)、個性には張春華の持つ「封殺」がありますし、祖母の能力を引き継いでいるのかもしれませんね。

 

総評

司馬炎は文官タイプのユニットです。過去作の司馬炎とは違い、ステータス的には平凡な将といったところでしょう。

また個性には兵糧消費の増える「浪費」や、兵数低下で全能力も低下する「傲慢」があるので、戦闘ユニットとしてのあつかいづらさもあります。

兵糧や武将数に余裕がないとき以外は、内政で役立てるのがいいとは思います。

使いづらい戦闘ユニットニャ。

次回は顔良を予定しています。

それと司馬一族がそこそこ出そろってきましたので、「諸葛亮の子孫・一族たちの能力比較」とおなじように「司馬懿と子孫・一族たちの能力比較」の企画も予定しています。

↓次回と司馬一族の比較、出来ました。