『三國志14』武将能力:黄月英の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その95】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第95回目は、諸葛亮の妻である黄月英(こうげつえい)についてお届けします。前回の諸葛瞻は以下のリンクから。

 

人物について

諸葛亮と子孫・一族の能力比較」では、諸葛一族内でも上位レベルの能力だったニャ。

黄月英は諸葛亮の妻で、沔南(べんなん)の名士である黄承彦(こうしょうげん)の娘です。「三国演義」においては、前回の諸葛瞻(しょかつせん)の母となっています。

正史や「三国演義」では、諸葛亮の妻の名前は出てきません。あえて書くなら「黄氏」「黄夫人」になりますね。

黄月英や黄婉貞(こうえんてい)などの名は後世の創作でつけられたものです。本記事では便宜上、表記を「黄月英」に統一します。

名士の娘なら、いいところのお嬢さまなのニャ。

黄承彦は、気さくで愉快な人物だったといいます。諸葛亮に対して、

「おぬしは嫁をさがしているそうだが、わたしには醜い娘がいる。赤毛で色黒だが、才知のほうはおぬしとお似合いだ」

と娘をすすめました。

すごく正直な紹介の仕方ニャ。

諸葛亮はこれを聞いて承諾すると、黄承彦はすぐに娘を車に乗せて送りとどけました。

すごい速さで結婚が済んだニャ。諸葛亮も黄承彦も合理性のかたまりみたいな人物ニャ。

じっさいに黄承彦の娘は醜かったようで、当時は物笑いの種になったそうです。

「孔明の嫁選びを真似するなかれ。醜い娘をもらうことになるぞ」

とまでいわれました。

なんか失礼な気もするけど、醜いことは有名だったのニャ。けど、「三國志」シリーズや「真・三國無双」シリーズだと美人に描かれるニャ。

まあ、なんといいますか、商業的にはそのほうがいいのでしょう。

正直な意見ニャ。

後世では、

「じつは世間の目をあざむくために醜く化粧をしていただけで、じつは美人だった」説

が民間伝承で出てきますが、正直なところなんの根拠もありません。正史に従えば、すなおに醜かったと考えるべきでしょう。

「じつは美人だった」説は、逆説的には「美人じゃないと価値が無い」という世間の考えが見え隠れしてどうかなという気はします。「諸葛亮ほどの大人物が醜い嫁をもらうわけがない」という世間の願望のあらわれですね。

物事はあるがままでいいのニャ。美人だろうがブスだろうが、その人物をそのまま認めるのニャ。「シュレック」は名作ニャ。

諸葛亮はそれがわかっていたのでしょう。「シュレック」は名作だと思います。

「じつは外国人だから髪が赤かった」説(外国美人説)もありますが、「どうしても美人にしないと気が済まない人たち」が世間にいたことはたしかでしょう。

諸葛亮にしてみればよけいなお世話というものニャ。「シュレック」は名作ニャ。

「シュレック」は名作ですね。二度目ですね。

話をもどしまして、黄承彦は蔡瑁の父・蔡諷の長女を妻にしていました。

荊州の劉表もおなじく蔡諷の長女を妻にしているため、二人は義理の兄弟ということにもなります。

つまるところ、諸葛亮は劉表の義理の甥にもなり、その子ら(劉琦・劉琮)や蔡瑁とも親族になります。

いろいろと人のつながりがあるのニャ。

『三國志13』であった、武将どうしのつながりシステムは、発展させたら面白いとは思いますね。中国は人的ネットワークが重要な社会ですしね。

Paradox社の『Crusader Kings II』も人的ネットワークのゲームニャ。Steamで無料プレイできるし、日本語化も可能だから遊んでみるといいニャ。

あのシステムで「三國志」や「信長の野望」を作ったら楽しそうですね。いちおうDLC「Rajas of India」を利用した日本の戦国時代MODはありますが。

歴史ゲームは夢が広がるのニャ。

ところで黄月英についての民間伝承ですが、本シリーズでもたびたび紹介した「三国志外伝―民間説話にみる素顔の英雄たち(Amazonリンク)」(立間祥介/岡崎由美・訳|徳間書店)にもいくつか話が載っています。「じつは美人だった」説もありますね。

その中に湖北省の民間伝承で、「木牛流馬」の話があります。

諸葛亮は黄月英と結婚することになったのですが、婚礼の日のひと月前に黄承彦がやってきて、

「娘は、嫁入りの場には輿にも馬にも船にも乗らず、歩いても行かない。この条件で式を挙げられなければ、婚姻はなかったことにしてほしい」

といいました。

なんだかとんち話みたいニャ。

諸葛亮はどうすればいいのかわからず、ずっと考え続けました。そのあいだにも、婚礼の日は一日いちにちとせまってきます。

ある日のこと、臼の台を引きずる暴れ牛を目にして、諸葛亮ははっと思いつきました。

エウレカ!」ニャ。

諸葛亮はすぐに家に戻り、「頭が馬で胴体が牛」という乗り物の図面を描きました。下には臼のような一輪の車輪を付け、人が座れるようにしたのです。

こうして、山道でも難なく走行できる手押しの一輪車「木牛流馬」が完成しました。輿でも馬でも船でもない乗り物です。

木牛流馬の噂はすぐに広まり、婚礼の日には大勢の人がひと目見ようと詰めかけました。黄月英もこの話を父から聞き、大喜びで木牛流馬に乗って諸葛亮のもとへと嫁いだといいます。

劉備と出会う前から木牛流馬を完成させたのニャ。

逆に黄月英が木牛流馬を発明したという民間伝承もありますね。

また黄月英が兵法に通じていて、諸葛亮にそれを教えたという話もあります。

民間伝承はバリエーションが多そうニャ。

今回はそんな黄月英の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:37
武力:28
知力:88
政治:77
魅力:70
主義:王道
政策:兵器強化(Lv4)(井闌・衝車・投石陣形の効果が増加
配偶者:諸葛亮
親愛武将:
諸葛喬、諸葛瞻、諸葛亮

女性武将で知力88は高いニャ。

女性武将では知力ランキング1位ですね。

2位が辛憲英知力84、3位が王異知力82、4位が貂蝉知力81、5位が王元姫知力80です。

この面子の中で貂蝉がランクインするのに違和感があるニャ。そもそも連環の計を考えたのは王允ニャ。貂蝉はその場その場の対応をしていただけニャ。

まあ、架空の人物なので、そのあたりを論じてもあまり意味がないとは思います。上位の面子は全員「真・三國無双」シリーズにも登場していますね。

ちなみに黄月英のシリーズ初登場は『三國志9』からです。そのときは知力94ありました。

高いニャ。

それから考えると、現在の知力はむしろ落ちているほうですね。統率も60ありましたが、37に落とされています。

さすがに強すぎたニャ。

といっても、本作でも兵器が使えるから強いのですけどね。

親愛武将には諸葛瑾の次男の諸葛喬がいるニャ。

諸葛亮の養子でしたしね。ちなみに本作での諸葛喬の両親は、諸葛亮と黄月英になっています。

我が子のように育てられたのニャ。

 

個性について

才媛:特定範囲内の敵ユニット(男)が状態異常になったとき、その期間を延長。

石兵:石兵八陣が建設可能。

発明:自ユニットが兵器のばあい、攻城と破城が上昇。

消火:自ユニットの移動先の土地の火を消す。

消火」があるニャ。

アップデート1.0.4で追加された新規個性ですね。移動先の火を消すことができます。火に巻き込まれなくなるのでけっこう便利です。

特筆すべきなのは、やはり兵器の能力を上げる「発明」ですね。全兵器の陣形と戦法が使えるので、それをさらにブーストしてくれます。

また「才媛」も異常状態を延長させるので地味に強いです。

普通に強そうな戦闘ユニットニャ。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、井闌、衝車、投石

全兵器をコンプニャ。

状況に応じて兵器を使い分けられるのは便利ですね。しかも戦法もすべて持っていますしね。

戦法

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

治療:負傷兵回復。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。

諸葛一族の証「連弩」ニャ。

拠点への攻撃もできるので便利です。

また兵器戦法である「井闌」「衝車」「投石」もすべて使えます。戦況に合わせて陣形を選んでいくといいでしょう。

 

総評

黄月英は、兵器のエキスパートともいうべき武将です。

「井闌」「衝車」「投石」のすべての陣形を使うことができ、それぞれの戦法も持っています。さらに「発明」の個性で攻城・破城がアップします。

異常状態延長の「才媛」や火を消す「消火」もあり、サポートユニットとしては申し分ないでしょう。

統率・武力は低いので、しっかり守りつつ、拠点攻略のお供として連れていきたいユニットです。

優秀な対拠点ユニットニャ。

次回は司馬懿の妻である張春華を予定しています。

ついに出てきたニャ。

↓次回出来ました。