『三國志14』武将能力:士燮の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その147】|三国志14

2020年6月8日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第147回目は、ベトナム北部を長期に渡って統治していた士燮(ししょう)についてお届けします。前回の孔融は以下のリンクから。

 

人物について

師匠の士燮ニャ。威厳があるニャ。

士燮、字は威彦(いげん)。蒼梧(そうご)郡・広信県の人です。

士燮の先祖は魯国・汶陽(ぶんよう)県の人でした。王莽が漢王朝を乗っ取ったことで世に混乱が起こると、中国南方の交州へと避難しました。

王莽って、「新」という王朝を作った人ニャ。

そうですね。漢王朝はそこでいったん途絶えました。

しかし新王朝は、儒教に基づいた非現実的な「理想の政治」をおこなったために長く続かず、すぐにまた劉秀(光武帝)が反乱を起こして漢王朝を復興させます。

この新王朝前を「前漢」、あとを「後漢」といいます。

ただ中国ではこの言い方はあまり使わず、「西漢」「東漢」のほうが一般的ですね。というのも、五代十国時代にも「後漢」が存在しているため、ややこしいからというのもあります。

交州に移った士燮の祖先から6代目が、士燮の父の士賜(しし)です。

一族は力のある豪族になっており、士賜は桓帝の時代に日南太守となりました。

交州で土豪になっていたのニャ。

士燮は若いころに都へ行き、学問を学びました。

それから孝廉に推挙され、尚書郎に任じられます。しかし朝廷内のもめごとに巻き込まれ、免職させられてしまいました。

父が亡くなったのち、士燮は茂才(秀才)に推挙されて復職し、南郡・巫県の県令に任じられました。そののち交阯郡の太守に昇進します。

ここから交州で長期政権を築くのニャ。

いえ、まだです。

交州は、交州刺史の朱符が治めていました。しかし異民族の反乱によって殺されると、交州内は乱れてしまいます。

そこで士燮は、士壱・士䵋(しい)・士武の3人の弟たちを、各郡の太守にするよう朝廷に上奏しました。こうして士壱は合浦太守に、士䵋は九真太守に、士武は南海太守に任じられたのです。

これによって士燮の一族は、交州で大きな勢力を持つようになりました。

兄弟で交州を牛耳ったのニャ。

士燮は謙虚な性格で、中原の士人たちは戦乱になると難を避けて士燮のもとへと身を寄せました。その数は何百人にもおよんだといいます。

士燮は学識も豊かで、『春秋左氏伝』を好んで読んでいました。交州も良く治まり、中央から離れていたことから独立国家のような地位を築き上げていました。

建安15年(210年)になると、孫権歩隲(ほしつ)を交州の刺史として派遣します。

士燮ら兄弟はおとなしく歩隲の配下となり、呉に組み込まれました。このことによって、孫権は士燮を左将軍に任じます。

独立国家はこれで終わりなのニャ。

とはいっても、孫権との関係は良好でしたし、交阯太守という身分は剥奪されませんでした。

しかも士燮は毎年のように貴重品などの貢物をしていたので、孫権も気をつかってお礼の手紙と賜り物を送っていました。

仲良いのニャ。

こうして士燮は40余年間交阯太守をつとめ、黄武5年(226年)に亡くなります。享年90歳でした。

すごい長生きニャ。南国でストレスなく楽しく生きていた感じニャ。

それが理由で長生きなのかは知りませんが、中央の戦乱や権力争いから外れた生活をしていましたから、ストレスは少ないかもしれませんね。

今回はそんな士燮の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:53
武力:31
知力:78
政治:90
魅力:89
主義:割拠
政策:先従隗始(Lv3)(人事の全政策の効果を発揮)
親愛武将:
許靖、程秉

めちゃめちゃ優秀ニャ。政治も90あるし、魅力も89ニャ。

政治に関しては、本作の政治TOP10 ランキングで9位に入っていますし、魅力のほうは魅力TOP10ランキングで10位です。とくに反乱もなく長期政権を築き上げていたことが評価されていますね。

しかし文官であることから、やはり統率・武力は低めになっています。

 

個性について

明鏡:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「混乱」になったさい、その期間を短縮。

名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。

振興:地域担当官に任命すると開発が上昇しやすい。

教化:地域担当官に任命すると兵士が上昇しやすい。

人脈:登用、探索にかかる日数が短縮。

良い内政スキルがそろってるニャ。もはや内政の鬼ニャ。

地域担当官にしたときのメリットが大きいですね。それに「人脈」もあるので、登用・探索にも有利です。

他の君主でプレイしているばあいは、部下に欲しい人材です。

 

陣形と戦法

陣形

方円、鶴翼、投石

兵器持ちニャ。

都市攻めに加えるのもいいでしょう。

戦法

鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。

治療:負傷兵回復。対拠点可。

投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。

駆逐:ダメージ。

矢嵐:ダメージ。

いろいろあるニャ。水軍戦法まであるニャ。

ただ統率・武力はそれほど高くはないので、「投石」での都市攻め参加ぐらいでいいとは思います。

 

総評

士燮は文官として優れた能力を持つ武将です。

政治・魅力はTOP10ランキングに入るほどで、しかも「名声」「振興」「教化」「人脈」など内政に有利な個性を持っています。

戦闘ユニットとしては「投石」が使えますので、都市攻めに参加させるのもいいでしょう。

内政マスターニャ。

次回は歩隲を予定しています。【追記】次回出来ました。