『三國志14』武将能力:張紘の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その113】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第113回目は、張昭とともに「江東の二張」といわれる張紘(ちょうこう)についてお届けします。前回の張昭は以下のリンクから。
人物について
張紘、字は子綱(しこう)。徐州・広陵郡の人です。
都に出て学問を学び、故郷に戻ったあと、茂才(秀才)に推挙されました。
大将軍・何進、太尉・朱儁、司空・荀爽と、3つの府から次官に召し抱えたいとの誘いがありましたが、いずれも病気を理由にして断りました。
戦乱の世になると、江東へと移住します。
孫策が挙兵をすると、そのもとで仕官をします。そして張昭とともに、孫策の参謀をつとめました。
孫策はいつも2人のうちの1人に留守を守らせ、もう1人をいくさに連れていくことにしていました。
孫策が陣頭に立って戦うとすると、張紘は諫めました。
「指揮官というのは、作戦を立てるのがつとめです。全軍が命を託すところであり、軽はずみな行動をとってはならないのです」
呂布が徐州を乗っ取ると、徐州出身の張紘を招き寄せるために書簡を送りました。
張紘は呂布を嫌っており、そのもとで働くのを恥と考えていました。
もちろん孫策も張紘を手元に置いておきたいので、呂布にこう返信しました。
「海から取れる真珠は、どこであろうと重宝されます。
非凡な君子は、行く先ざきで重宝されます。
張紘を任用できるのが、どうして故郷だけとかぎりましょう」
建安4年(199年)、孫策は張紘を天子(皇帝)への使者として、曹操の勢力下であった許昌に派遣しました。
曹操は文事に優れた者を厚遇していました。そこで張紘を引き止め、府に招いて侍御史の役目をあたえ、許昌に引き止めました。
孫策が亡くなると、曹操はこの混乱に乗じて呉を討とうと考えます。
しかし張紘はこれを諫めました。
「他人の死に乗ずるやり方は、古来の決まりに反することです。
それに、もしうまくいかなければ、恨みを買うだけになりましょう。
むしろいまは恩義をあたえるべきではないでしょうか」
曹操はこれを聞き入れ、孫権を討虜将軍に任じ、会稽太守の職務をおこなわせました。
曹操はさらに、孫権が配下になるよう、張紘に説得を頼みます。こうして張紘は呉に戻り、そのまま孫権のもとに留まりました。もともと孫家の恩義に報いるつもりがあったのです。
のちに孫権は、合肥の戦いに張紘を連れていきます。孫権はみずから軽騎兵を率い、陣頭に立って敵に当たろうとしました。
張紘は孫権を諫めます。
「あなたは敵を軽んじてそのような行動をしていますが、我が軍の者たちはあなたのその行動に、内心冷やひやしているのです。
敵将を斬って軍旗を奪うのは、部将たちの仕事です。指揮官の仕事ではございません。
勇猛な心はおさえ、覇王としての計略を内心に持ってくだされ」
孫権はこれを聞き入れ、陣頭に立つことをやめました。
合肥の戦いののち、孫権は翌年もまた出陣しようとします。しかし張紘に止められ、取りやめにしました。
また張紘は、都を呉から秣陵(建業)に移すよう献策します。地勢がよいという理由からです。
当初孫権は乗り気ではありませんでした。
しかし劉備が江東にやってきて、秣陵に宿泊したときに、あたりの地形を見て、彼も孫権に遷都をすすめたのです。
孫権は「賢者の思うところは皆おなじだ」といい、都を移すことを決めました。
遷都がおこなわれたのち、張紘は呉にいる家族を迎えに行きました。しかしその途中で、病気のために亡くなってしまいました。
張紘は臨終のさい、孫権のために君主の心得を手紙にして書き残しました。孫権はそれを読み、涙したといいます。享年60歳でした。
今回はそんな張紘の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:24
武力:22
知力:86
政治:95
魅力:84
主義:礼教
政策:城壁拡張(Lv5)(都市の耐久上限が上昇)
親愛武将:孔融、顧雍、孫策、趙昱、張昭
嫌悪武将:筰融、呂布
本作だと95以上の武将は4人(荀彧、張昭、陳羣、諸葛亮)しかいないので、トップクラスの政治力といえます。
また知力は張昭(知力84)よりも2上ですね。ちょうど2ずつ違っている形になっています。
どちらにしろ低いことには変わりがないですけどね。文官タイプなので内政で活かしていきたいところです。
個性について
築城:自ユニットの罠や施設の建設速度が上昇。
名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。
文化:地域担当官に任命すると人口が上昇しやすい。
人脈:登用、探索にかかる日数が短縮。
論客:外交で優遇
個性の配置も張昭と似た形になっていますね。「人脈」「名声」は張昭も持っています。張昭の「教化」は「文化」になっていますね。
「築城」があるので、なにか造るときに出陣させてもいいかもしれません。
陣形と戦法
方円、井闌
張昭とおなじで統率・武力が低いため、「井闌」で都市攻めの手助けをするのがいいかと。
治癒:負傷兵回復。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可
駆逐:ダメージ。
矢嵐:ダメージ。
「井闌」もあるので、都市攻めのお供に使えますね。
総評
張紘は高い政治力を持った、文官タイプの武将です。
基本的には張昭と似たタイプになっており、「人脈」「文化」「名声」といった内政系の個性がそろっています。
戦闘ユニットとしては戦法に「井闌」があるので、都市攻めをサポートさせることができるでしょう。
また「築城」もあるので、なにか建てるときにだけ出陣させるといったことも可能です。
次回は曹洪を予定しています。【追記】次回出来ました。