『三國志14』武将能力:馬岱の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その45】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第45回目は、馬超のいとこである蜀の武将・馬岱(ばたい)についてお届けします。前回の法正は以下のリンクから。

人物について

「三国演義」ではけっこう活躍する馬岱なのですが、正史においての記述はあまりありません。

字も出自も不明で、馬超のいとこということが伝わっているぐらいです。

馬超の回でも書きましたが、馬超が反乱を起こしたときに、入朝していた父・馬騰やその一族の者たちが、ことごとく曹操に処刑されてしまいました。生き残ったのが馬岱ぐらいだったので、馬超は死の間際に、一族の跡継ぎを馬岱にすることを劉備に伝えました。

馬一族の正式な跡継ぎなのニャ。

北伐で諸葛亮が亡くなったのち、馬岱は楊儀の命令により、漢中へ引き上げていった魏延のあとを追いかけ、これを斬りました(詳細は魏延の回を参照)。正史の記述はこれぐらいですね。

本当に少ないニャ。

ただ「三国演義」になると一気に活躍が増えます。

「三国演義」においては、馬岱は馬騰の兄の子となっています。

馬騰が曹操に呼び出されたとき、馬岱は行くのをやめるよう諫めました。

しかし馬騰は聞き入れず、馬超を西涼に残すと、馬休・馬鉄を連れて許昌へ向かいます。馬岱は仕方なしに後詰めとして一千の兵を率い、馬騰のあとに続きました。

許昌から二十里離れたところまでたどり着くと、馬騰は陣を張ります。

曹操は使者として、門下侍郎の黄奎を馬騰のもとに送りました。ところが黄奎はつねづね曹操を排除しようと思っており、馬騰に暗殺計画を持ち掛けます。

手筈が決まったその夜、黄奎は酔った機嫌でうっかり妾に暗殺計画を話してしまいました。

うっかりですむ問題じゃないニャ。

翌日、馬騰が許昌の城へ向かうと、まわりを曹操の軍勢に囲まれます。左からは許褚、右からは夏侯淵、うしろからは徐晃が攻めてきました。

詰んでるニャ。

こうして馬騰たちは捕らえられ、父子ともども処刑されてしまいます。

後詰めの馬岱は、城から逃げてきた兵士の報告でこれを知り、商人に化けて夜通し逃げました。

馬超は馬岱から事情を聞くと、韓遂とともに出陣して長安を落とします。しかし賈詡の計略によって韓遂と仲たがいし、いくさには敗北。

馬超と馬岱は落ちのび、張魯のもとに身を寄せたのちに、劉備に下ることになりました。

ここで五虎将がそろったニャ。

馬岱は諸葛亮の南蛮遠征に従軍し、孟獲の将である忙牙長を一合で斬り殺しました。諸葛亮の策で孟獲やその妻の祝融も捕らえています。

また西羌のことにも詳しく、西羌の丞相・雅丹を生け捕るなどの活躍もしています。

異民族に強いのニャ。

北伐では、諸葛亮の計略を忠実に実行する役となっていました。

諸葛亮の死後も、生前に授けられた密計を実行します。反乱を起こした魏延に付き従い、「男ならば、魏に投降するより、漢中を取ってから蜀に攻め込むべきです」とけしかけます。

魏延はもっともだと思い、漢中城へ押し寄せます。

漢中城には、楊儀が待ち構えていました。

楊儀は魏延にいいます。

「『おれを殺す者がいるか』と三べんいったら、この城を明け渡してやろう」

楊儀と仲の悪い魏延は、大声でいいかえしました。

「三べんといわず、三万べんでもいってやろう。『おれを殺す者がいるか!』」

ここにいるぞ!」ニャ。

こうして魏延は、そばにいた馬岱に斬り殺されてしまったのです。

馬岱の一番の見せ場ニャ。

今回はそんな馬岱の能力について見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:78
武力:85
知力:59
政治:54
魅力:74
主義:割拠
政策:運搬研究(Lv4)(輸送隊の機動と輸送量が上昇)
親愛武将:馬雲騄、馬休、馬超、馬鉄、馬騰
嫌悪武将:曹操

武将としては中のちょっと上ぐらいニャ。

80前後の統率と武力がありますので、中堅を担うことができるでしょう。ステータス自体はシリーズ通してだいたいおなじような感じです。

 

個性について

長駆:自ユニットの士気が低下しにくい。

殿軍:退却中に自ユニットの防御が上昇。

沈着:自ユニット、太守として所在する拠点が「挑発」にならない。

親羌:所属都市に所在していると羌が出現せず、計略「埋伏の毒」で羌が出現する。

粉砕:障害物を攻撃したさい、耐久を大きく減らす。

本シリーズ初登場の個性「親羌」を持っていますね。「埋伏の毒」を仕掛けたときに、敵の勢力内に羌が出現します。討伐で兵を出したところを攻め込むなど、うまく利用しましょう。おなじ「親羌」持ちが敵にいたばあいは出現しません。

それと新規個性「粉砕」もありますね。障害物を壊すときに出陣させるのもいいでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、錐行、投石

「魚鱗」を使って、野戦で戦っていくのがよさそうですね。

戦法

鉄騎突:敵の防御ダウン+異常状態解消。

突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。

激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。

牽制:敵の攻城+破城ダウン。

「鉄騎突」は敵の防御を落としつつ、状態異常を解消するというディフェンシブな戦法です。

「突撃」「激励」は、味方や敵の士気に影響をあたえます。「長駆」持ちなので、士気を重視した武将といえるでしょう。

 

総評

馬岱は蜀の中堅を担う武将です。

士気が低下しにくい「長駆」や、味方の士気を上げる「激励」、敵の士気を下げる「突撃」など、士気に関するスキルが多く、長期戦に向いています。

敵の防御を下げつつ、状態異常を解消する「鉄騎突」といった回復技もあります。

仲間と協力しつつ、粘り強く戦っていくのがいいでしょう。

普通に戦える武将ニャ。

次回は馬騰を予定しています。

↓次回出来ました。