『三國志14』武将能力:華歆の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その166】|三国志14

2020年6月27日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kakin

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第166回目は、魏の3重臣の一人である華歆(かきん)についてお届けします。前回の王朗は以下のリンクから。

 

人物について

これで、鍾繇、王朗に続いて、魏の3重臣がそろうニャ。ただ帝位簒奪があるから、本作での評価は低そうニャ。

華歆、字は子魚。平原郡・高唐県の人です。

高唐県は斉の名高い都市で、繁華街を遊び歩かない役人はいませんでした。

しかし華歆は役人になっても、休日に役所を出ると、すぐに家に帰って門を閉ざしたといいます。

まじめなのニャ。

また議論においては相手の面子を立て、傷つけたりすることはありませんでした。

気遣いもできるのニャ。

何進が大将軍となって朝廷を牛耳ると、華歆は荀攸らとともに召し出されます。

董卓が都を支配するころには、華歆は朝廷を離れて南陽へ行き、袁術に召し出されます。

華歆は袁術に、董卓を討伐するよう進言しましたが、聞き入れられませんでした。

それから袁術を見限ってそのもとを離れ、やがて豫章の太守に任命されます。その行政はわかりやすく、官民に喜ばれることになりました。

政治手腕もあるのニャ。

孫策が江東制覇に乗り出すと、華歆はそのもとに降ります。

孫策が亡くなると、孫権に仕えました。

最初は曹操じゃなくて、孫権のもとにいたのニャ。

このころ曹操は官渡におり、華歆を招聘するよう献帝に上奏します。

人のところの人材も欲しがるのニャ。

孫権は華歆を去らせたくはなかったのですが、華歆は、

「わたしが曹公のもとへ行くことで、将軍(孫権)との関係もよくなることでしょう」

といいました。

華歆を見送る者は千人余りにもなり、餞別は数百金にものぼったといいます。

人気もあったのニャ。

華歆は餞別をすべて受け取りましたが、それぞれ印をつけ、出発のときに、

「あなたたちの気持ちを拒みたくないので受け取りましたが、一台の車で遠くへ旅することはできません」

といい、餞別を返したといいます。人びとは彼のおこないに感心しました。

これだけいい話があるのに、王朗のときみたいに本作での魅力が低そうなのはどうなのかニャ。

曹丕が帝位につくと、華歆は司徒となります。

しかし生活は質素であり、下賜品は親戚や旧知にあたえ、家にはわずかな貯金しかなかったといいます。

また曹丕が、犯罪者の家族の女性を奴隷として高官たちに賜ったときも、華歆だけは解放して家に帰しました。

めちゃめちゃいい人ニャ。いい話ばっかりニャ。

華歆は曹叡の代に老いと病で亡くなりました。

『三国演義』においては、曹丕には「曹植に詩を作らせ、できなければ殺しましょう」と進言したり、王朗とともに献帝に禅譲を強要したりなど、悪役に徹した活躍をしています。

だいぶキャラが違うのニャ。

今回はそんな華歆の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:25
武力:33
知力:82
政治:83
魅力:14
主義:名利
政策:歳出改善(Lv4)(地域、訓練、募兵担当官の費用が減少)
親愛武将:
王朗、許靖、鄭泰

魅力14!? さすがに低すぎるニャ!

『三国演義』だと完全に悪役ですしね。

それにしてもひどすぎるニャ。正史じゃ良い人ニャ。

このあたりに不満がある人は、王朗と同様、編集機能でいじればいいでしょう。

ちなみにシリーズでは一度だけですが、『三國志2』で魅力85だったことがありましたね。

 

個性について

言毒:特定範囲内の敵ユニットが「挑発」になったさい、その期間を延長。

名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。

人脈:登用、探索にかかる日数が短縮。

功名:命令設定で、追撃「不可」、事後命令「退却」が選択不可。

「功名」というのも、正史とは違うニャ。質素な人だったニャ。

あくまで『三国演義』基準ですね。構成は王朗に似た形になっています。「人脈」「名声」は使いやすい個性です。

 

陣形と戦法

陣形

方円

文官なので「方円」といったところでしょう。

戦法

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

王朗の戦法に「挑発」が加わった形ニャ。

まあ、戦う必要もないでしょう。

 

総評

華歆は王朗とともに、『三国演義』基準でステータスが設定されています。そのため魅力は15とかなり低くなっています。

やはり帝位簒奪というのは、許されない行為とされているのでしょう。

しかし史実においては、曹丕が禅譲されたとき、華歆は嬉しそうな表情をしませんでした。曹丕はそのことで不機嫌になり、陳羣に諫められています。

華歆が『三国演義』を読んだら憤死しそうニャ。

文官としては知力・政治は80台なので、そこそこ使えるとは思います。

次回は虞翻を予定しています。【追記】次回出来ました。