『三國志14』武将能力:李厳の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その137】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

rigen

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第137回目は、有能ながらも庶民に落とされてしまった李厳(りげん)についてお届けします。前回の張任は以下のリンクから。

 

人物について

李厳、字は正方(せいほう)。のちに名前を「李平」と改めました。荊州・南陽郡の人です。

若いころから才能があり、郡の官吏をつとめていました。荊州を治めていた劉表は、いくつもの郡県を李厳に歴任させたといいます。

若いころは劉表に仕えていたのニャ。

李厳が秭帰(しき)県の県令をつとめていたときに、曹操が荊州に攻めこんできました。

李厳は蜀へ逃げ、劉璋に仕えて成都の令に任じられます。ここでも李厳は「有能」と評判でした。

仕事ができる人だったのニャ。

劉備が攻め込んできたときには、李厳は軍勢を率いて降伏し、裨将軍に任じられました。蜀平定後は、犍為太守・興業将軍に任命されています。

劉備からの信頼は厚く、その臨終の間際に呼び出され、諸葛亮とともに劉禅を補佐するよう頼まれています。

思ったよりも重要な人物なのニャ。

諸葛亮が漢中へ出陣したさい、そのあとのことを李厳に取り仕切らせました。李厳は江州に兵を駐屯させ、軍の全権を任されます。

このころ、孟達が魏に亡命していました。李厳は孟達を呼び戻すため、

「わたくしは先帝から大役を任されております。責任は重大です。良き協力者を得たいと願っております」

と手紙に書きました。また諸葛亮も孟達に手紙を送り、

「各部署が滞ることがないのは、すべては正方(李厳)のおかげです」

と李厳の有能さを賞賛しています。

諸葛亮にも認められたのニャ。

曹真が漢中に攻めてくると、諸葛亮は李厳に二万の兵をあたえて漢中に向かわせます。そして漢中での政務を取り仕切らせました。

このときに李厳は「李平」と改名します。ややこしいので、以下も「李厳」で話を続けます。

翌年、諸葛亮が北伐をおこない、岐山に陣を構えました。兵糧輸送は、李厳がすべて管理することとなります。

後方支援ニャ。

ところが、ここで問題が起こります。

夏から秋にかけて長雨があり、兵糧の輸送ができなくなっていました。

そこで李厳は伝令を送り、諸葛亮を呼び戻します。諸葛亮は承諾し、軍を撤退させました。

なにが問題なのニャ? 兵糧が送れないのだから、撤退させたのは良い判断だと思うニャ。

問題はそのあとです。

「諸葛亮撤退」の報告が入ると、李厳はわざと驚いたふりをして、

「兵糧は足りているはずだ。なぜ軍を撤退させたのだ?」

といいました。

自分で撤退させておいて、どういうことなのニャ? わけがわからないニャ。

兵糧を送れなかった責任を逃れるため、「諸葛亮が勝手に撤退した」ことにしたかったのでしょう。

無理があるニャ。

さらにここからが狡猾なのですが、李厳は劉禅に手紙を送り、

「軍を撤退させたのは、きっと敵を誘い出すための策でしょう」

と報告したのです。

「なんで撤退したのかは知らない」アピールニャ。

しかし、「兵糧は送ったけど、諸葛亮が勝手に撤退した」という嘘は、諸葛亮には通用しませんでした。

諸葛亮は、出陣中に李厳から送られてきた自筆の手紙を整理し、証拠物件として朝廷に提出したのです。

論より証拠、「言った・言ってない」の水掛け論にしないための賢明な方法ニャ。

これによって李厳は追い詰められ、最後には自白して謝罪しました。

このことによって李厳は庶民に落とされ、梓潼郡に流されたのです。

クビになったのニャ。でも、それぐらいで済んだのならいいほうニャ。

ところが李厳は凝りていなかったようで、

「いずれ諸葛亮が自分を復職させてくれる」

と期待していました。

その自信はどこから来るのニャ。

しかしその機会は訪れず、諸葛亮は亡くなってしまいました。

李厳は「もはや復職の望みはない」と嘆き、病気にかかって死んでしまったといいます。

諸葛亮が生きてても、たぶん復職の機会はなかったニャ。

ただ李厳の子の李豊は、父の罪に連座させられることはなく(そもそも関わっていないので)、その後は朱提の太守にまで昇進しています。

子のほうは普通に蜀に仕えていたのニャ。

今回はそんな李厳の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:83
武力:84
知力:76
政治:74
魅力:52
主義:覇道
政策:運搬開発(Lv4)(輸送隊の輸送と起動量が上昇)
親愛武将:
諸葛亮、孟達、費観、劉備

前回の張任と変わらないぐらい能力が高いニャ。性格はアレだけど、なんだかんだで有能ニャ。

パラメータは張任とあまり変わりませんね、政治と魅力が逆になっていること以外は。優秀なのは間違いないでしょう。

諸葛亮を陥れようとしたのに、なぜか親愛武将なのニャ。

李厳は「自分にとって有益かどうか」で判断している気はしますね。劉表のもとにいたときも、曹操が攻めてきたらさっさと逃げて劉璋に仕えましたし、劉備が蜀に攻め込んできたときも、さっさと劉備に降伏していました。

自分第一なのニャ。

 

個性について

堅守:自ユニットの防御が上昇(艦船、兵器以外)。

築城:自ユニットの罠や施設の建設速度が上昇。

運搬:輸送部隊を率いたさい、機動が上昇。

法律:地域担当官に任命すると、治安が上昇しやすい。

高慢:一定兵数以下で、自ユニットの全能力が低下。

運搬がちゃんとできなかったのに、「運搬」持ちニャ。

普段はよく仕事を回せていたようなので、そのときだけだったのでしょう。

法律」持ちもなんか納得いかないニャ。

蜀で反乱の平定をしていましたし、基本的には有能な人材です。太守にも任命されていますしね。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、雁行、鶴翼、井闌

兵器持ちなので、状況に合わせて使い分けるといいでしょう。

戦法

火矢:発火。対拠点可。

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

鉄壁:味方の防御アップ。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

拠点攻撃用の戦法が多いニャ。

井闌」があるので、兵器運用でも力を発揮できますね。

 

総評

李厳はバランス型の武将です。統率・武力は80以上あり、知力・政治も70以上なので、戦争・内政と幅広く活躍することができるでしょう。

治安が上昇しやすくなる「法律」、輸送が速くなる「運搬」、建設速度が速くなる「築城」などの役に立つ個性もあり、いろいろと潰しが利きます。

兵器「井闌」も使うことができるので、さまざまな場面に対応することができるかと思います。

なんだかんだで優秀な武将ニャ。

次回は簡雍を予定しています。【追記】次回出来ました。