『三國志14』武将能力:麋芳の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その141】|三国志14

2020年6月5日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

bihou

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第141回目は、麋竺の弟で蜀から呉へ寝返った麋芳(びほう)についてお届けします。前回の麋竺は以下のリンクから。

 

人物について

イラスト、「うわっ! びっくりした!」みたいな顔してるニャ。

麋芳、字は子方(しほう)。兄の麋竺とおなじく、東海郡・朐(く)県の人です。

資産家の家系で、麋竺とともに徐州の陶謙に仕えていました。陶謙が亡くなると、やはり兄とともに劉備に仕えることになります。

兄弟で行動してたのニャ。

劉備が曹操のもとに身を寄せると、麋芳は曹操から彭城の相に任じられています。これは兄が嬴郡の太守に任じられたことによる「ついで」みたいなものですね。

世間的には、兄のほうが名声が高いのニャ。

劉備が蜀を平定したのちは、麋芳は荊州の南郡太守に任じられました。ここからは、兄とは違う人生を歩み始めます。

荊州を統治していたのは関羽でした。麋芳と公安の守将・傅士仁は、日ごろから「関羽に軽んじられている」と不満に思っていました。

もとより関羽は傲慢な性格ニャ。

関羽が樊城の包囲を始めると、麋芳らは兵糧などを送るだけで、兵を出して手助けするようなことはしませんでした。

この事態に関羽は怒り、

「いくさが終わったら、やつらを始末してやる

といっていました。

怖いニャ。

当事者である麋芳らも、当然関羽を恐れていました。

そりゃそうニャ。

一方、呉の孫権は、この機会に関羽を討とうと考えていました。

麋芳らが関羽に不満を持っていることを知ると、使者を出して寝返るよう誘います。このあたりの顛末には諸説ありますが、こうして麋芳らは関羽を見限り、呉についてしまったのです。

関羽は敵を作り過ぎなのニャ。

呉においては、麋芳は賀斉の配下となり、魏に寝返った晋宗を討伐しています。

普通に呉で武官をやってたのニャ。

しかし呉の虞翻からは敵視されていました。

虞翻が船に乗って出かけたとき、麋芳の乗る船と出会いました。

麋芳のほうには多くの人が乗っていて、先導している者が水路を開けてもらうため、

「将軍の船を避けよ」

と虞翻の船に向かって命じました。

これに腹を立てた虞翻は、

「忠義も守れないのに、なにが将軍だ!」

と言い返します。

麋芳は船の中にいたのですが、返答をせず、急いで虞翻の船を避けるよう命じました。

蜀を裏切ったことは、麋芳本人も恥だと思っていたのニャ。

また虞翻が車に乗って出かけたとき、麋芳の軍営の門が閉まっていました。虞翻はこれを見て腹を立て、

「城門を閉めるべきときに開けて降伏しておきながら、開けるべきときに閉めるとはどういうことだ!」

とどなりました。麋芳はこれを聞いて顔を赤くしたといいます。

このまま一生ネチネチいわれてそうニャ。最終的に、麋芳はどうなったのニャ?

正史のほうでは、これ以上の情報はありませんね。

『三国演義』のほうでは、劉備が関羽のかたき討ちに呉を討伐したとき、麋芳は傅士仁とともに呉の馬忠を殺し、蜀へ戻ろうとしました。

しかし劉備は2人を許さず、みずから斬り殺しています。

『三国演義』のほうだと、関羽のかたき討ちはできたことになってるのニャ。

今回はそんな麋芳の能力について見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:54
武力:61
知力:31
政治:23
魅力:18
主義:名利
政策:三令五申(Lv2)(訓練担当官による士気の上昇量が増加)
親愛武将:
傅士仁
嫌悪武将:関羽

兄とは違って、武官タイプのパラメータニャ。能力自体はあまり高くないニャ。

じつは、シリーズ1のころは武力85ありました。

そんなに強かったのニャ。

『三國志2』以降から一気に60台にまで落ち、それが現在まで続いている形ですね。

 

個性について

富豪:所属都市に所在していると、収入時に決まった額の金を追加獲得。

小心:命令設定で、敵接近時「攻撃」、自主退却「不可」、追撃「許可」が選択不可。

優柔:自ユニットが「足止」にかかっている期間を延長。

富豪」は持っているのニャ。

麋竺の弟ですし、富豪の家の子ですからね。それ以外はバッド個性になっています。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗

魚鱗」だけニャ。文官の兄ですら、陣形は2つ持ってたニャ。

選択肢はないので、「魚鱗」をつかうほかありませんね。

戦法

業火:発火。対拠点可。

業火」だけニャ。「罵声」とかのほうが似合ってそうニャ。

知力が低いので、使いにくくはありますね。

 

総評

麋芳は、兄の麋竺とは違って武官タイプの武将です。

知力・政治・魅力は低く、かといって統率・武力もそれほど高くはありません。戦闘用の個性もありませんし、むしろ「小心」「優柔」といったバッド個性があります。

陣形は「魚鱗」のみ、戦法も「業火」のみと、ある意味はっきりしているともえます。人手が足りないときにでも出陣させるといいでしょう。

いちおう「富豪」があるから、収入の足しにはなるニャ。

次回は劉備の夫人となった麋氏を予定しています。【追記】次回出来ました。