『三國志14』武将能力:郭淮の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その120】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第120回目は、蜀の侵攻をたびたび防いだ郭淮(かくわい)についてお届けします。前回の劉曄は以下のリンクから。

 

人物について

「真・三國無双」シリーズでは「病弱キャラ」にされてる人物ニャ。

郭淮、字は伯済(はくせい)。太原郡・陽曲県の人です。

建安年間に孝簾に推挙され、平原府の平原の丞となりました。

曹丕が五官将になると、郭淮は召し抱えられ、門下賊曹に任命されます。曹操が漢中を攻めたときには、それに従軍しました。

漢中を取ったのちは、曹操は夏侯淵を漢中にとどめ、蜀の劉備への備えとしました。郭淮も夏侯淵の司馬となって漢中に残ります。

やがて劉備が漢中に攻め込み、夏侯淵はこれに当たりました。このとき郭淮は、病気で出陣できなかったといいます。

郭淮が病弱キャラになっているのは、このあたりが理由なのニャ。

定軍山の戦いで夏侯淵が黄忠軍に討ち取られると、大将を失った魏軍は混乱しました。そこで郭淮は兵を取りまとめ、張郃を総指揮官にして落ち着かせたのです。

病気でも仕事はしてくれたのニャ。

その翌日、劉備は勢いに乗って、漢水を渡って追撃をかけようとしました。

魏の諸将たちは川に沿って陣営を築き、劉備の攻撃を防ごうと考えていました。

しかし郭淮は、

「川から離れたところに陣を築き、敵を引き寄せて、川の半分を渡ったところで攻撃したほうがいいでしょう。さすれば劉備を破ることができます」

と提案します。

川を半分渡らせてから攻撃するのは孫子の兵法ニャ。

郭淮がいったとおりに陣営を築くと、劉備は警戒して川を渡りませんでした。

劉備のほうも、敵のやり方がわかってたのニャ。

なんにしろ、こうして郭淮は劉備の追撃を止め、軍を守ることができたのです。

黄初元年(220年)、曹丕は献帝から禅譲され、帝位につきました。

郭淮は祝いの使者として都に向かいましたが、途中で病気にかかってしまいます。

やっぱり病弱キャラなのニャ。

郭淮は都までの日数を計算し、祝賀の宴に間に合いそうなので、しばらく休養することにしました。

ところが都に到着したときは、すでに宴が始まっていたのです。

計算間違ってるニャ。

曹丕は怒り、

「昔、禹が諸侯を塗山に集合させたとき、防風氏が遅刻したので死刑にした。おまえはなぜおくれたのだ」

と厳しく郭淮を責めました。

すると郭淮は、

「五帝は民を徳によって導きました。刑罰が必要になったのは、夏后の政治が衰えてからです。

いま、わたくしは、堯・舜の時代にあります。それゆえ、防風氏のような罰を免れるものと思っております」

と答えました。

ちょっと意味がわからないニャ。

堯・舜は徳のある天子(皇帝)とされ、禹はそのあとを継ぎました。つまりあとの時代です。

曹丕の治世は堯・舜時代のごとく徳による政治なので、禹の時代と違って刑罰を受けることはないという意味でしょう。

曹丕はこの返答を気に入り、郭淮を雍州刺史の代理に抜擢しました。さらに5年後には、正式に刺史にしたのです。

ピンチを出世に変えたのニャ。

諸葛亮が北伐をおこなうと、郭淮はこれをたびたび防ぎました。

また諸葛亮が亡くなり、姜維が北伐を引き継いでからも、蜀の侵攻を防いでいます。

羌族の反乱もおさめ、首領の餓何(がか)と焼戈(しょうか)を斬りました。『三国演義』や本作では、俄何焼戈(がかしょうか)という一人の人物になっていますね。

名前にインパクトがあるから覚えてるニャ。

司馬懿がクーデターに成功し、曹爽らを処刑すると、郭淮は夏侯玄に代わって征西将軍となりました。夏侯玄は曹爽の外弟で、のちに反逆の罪で処刑されてしまいます。

これらのことにより、夏侯玄の親族で、曹爽にも目をかけられており、郭淮と不仲であった夏侯覇は身の危険を感じ、蜀へ亡命してしまいました。

夏侯覇は夏侯淵の子ニャ。郭淮とは仲悪かったのニャ。

司馬懿が若い天子の曹芳を利用して専横していることに不満を持つ王凌は、反乱を起こし、曹操の子・曹彪を天子に立てようとしました。しかし事前に露見して捕まってしまいました。

王凌の妹が郭淮の妻だったため、郭淮の妻も連座して逮捕されてしまいます。

5人の息子たちや配下の者たちは郭淮の妻の命乞いをしましたが、当初郭淮は聞き入れませんでした。

しかし5人の息子が血を流すまで叩頭したため、郭淮は司馬懿に助命の書簡を送りました。

「もし妻が亡くなれば、5人の子も亡くなります。5人の子が亡くなれば、わたくしも亡くなりましょう。さきほど、逮捕された妻を追いかけて連れ戻しました。どんな罰でも受ける所存です」

この書簡を受け取った司馬懿は、郭淮らを許したといいます。

助かってよかったニャ。親族つながりで、急に連座させれたりするから怖いニャ。

その後も郭淮は蜀の侵攻をよく防ぎ、正元2年(255年)に亡くなりました。

蜀から魏を守った名将なのニャ。

ただ『三国演義』においては、矢の無くなった姜維相手に弓を射たところ、飛んできた矢を姜維につかまれ、そのまま射返されて戦死しました。

どんだけニャ。まさに脅威の姜維ニャ。

今回はそんな郭淮の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:87
武力:78
知力:82
政治:75
魅力:76
主義:覇道
政策:地勢研究(Lv4)(落穴、投石台、弓櫓によるダメージが増加)
親愛武将:王凌、夏侯淵、曹真
嫌悪武将:夏侯覇

総合能力高いニャ。バランス型ニャ。

統率・武力・知力とも高い水準にあって、政治・魅力も75を超えていますね。潰しの利く武将といえるでしょう。

ただ郭淮は、シリーズ前半はあまり評価されていませんでした。

1のときは武力50・知力48、『三國志2』や『三國志3』でもそんな感じで、凡将あつかいでした。ゆっくりと評価が上がっていった形ですね。

 

個性について

堅守:自ユニットの防御が上昇(艦船、兵器以外)。

山戦:低山、中山、高山、山道で自ユニットの全能力が上昇。

殿軍:退却中に自ユニットの防御が上昇。

不屈:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しにくい。

慎重:敵勢力の罠から受ける被害が減少。

防御系の個性が中心ニャ。「山戦」が出てくるのは、この武将評価シリーズでは初めてニャ。

山地で自ユニットの能力が上がります。史実どおり、山地の多い蜀あたりで戦わせるのがいいかもしれませんね。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、鋒矢、方円、長蛇

防御型だから「鶴翼」があると思ったら、なかったニャ。

機動性を重視した陣形がそろっていますね。山地での戦いを想定しているのでしょう。

戦法

不撓不屈:味方の防御アップ+敵に「混乱」付与。

奮戦:ダメージ。

業火:発火。対拠点可。

足止:「足止」付与。

鎮静:状態異常解消。

固有スキル持ちニャ。漢字が読めないニャ。

「不撓不屈(ふとうふくつ)と読みます。敵味方に効果があるという、ちょっとめずらしい戦法ですね。

それ以外にも、ダメージ技や状態異常解消など、幅広く取りそろえられています。

 

総評

郭淮は戦闘にも内政にもバランスの取れた武将です。

山戦」の個性があるので、できれば山地の多い地方に駐在させるのがいいでしょう。

「堅守」や「不撓不屈」など防御力をアップさせるスキルもそろっていますので、戦場で長く戦えるユニットになるかと思います。

山地での戦いは任せるのニャ。

次回は夏侯覇を予定しています。【追記】次回出来ました。