『三國志14』武将能力:樊氏の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その234】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第234回目は、趙範の兄嫁である樊氏(はんし)についてお届けします。前回の趙範は以下のリンクから。
人物について
樊氏は、前回紹介した趙範の兄の妻です。
前回の記事でほぼ説明してしまっていますが、赤壁の戦いののち、劉備が荊州南部に侵攻してきたときに、桂陽太守の趙範は、韓玄・金旋・劉度とともに降伏しています。
樊氏の話は、『三国志』「蜀書」の趙雲伝に引用される「趙雲別伝」に記載されています。
江南平定後、趙雲は偏将軍に任じられ、桂陽太守を兼任して趙範と交替しました。
樊氏は美人として知られており、夫が亡くなったことから、趙範は趙雲に娶らせようとします。
しかし趙雲は、趙範が同姓であることを理由に固辞しました。他の者がすすめても、「天下には女は大勢います」といって断りました。
趙雲としては、趙範が信用できなかったのでしょう。
案の定、趙範は逃亡してしまいます。樊氏がどうなったかはわかりませんが、おそらく一緒に逃げたものと思われます。
『三国演義』のほうでは、降伏した趙範が、趙雲と酒を酌み交わして意気投合。義兄弟の契りを結び、趙雲を兄としました。
趙雲を喜ばせようと、未亡人の兄嫁である樊氏を奥の間から呼び出して、お酌をさせます。
しかし趙雲は、樊氏が趙範の兄嫁と知り、これを断わります。樊氏は奥の前へ戻っていきました。
趙雲は趙範に、
「兄嫁にお酌をさせるのは過分すぎますぞ」
と言いましたが、趙範は、
「兄は亡くなって3年経っています。私は再婚をすすめましたが、条件が三つあると言われました。
1つは人格が優れていること、2つは兄と同姓であること、3つは文武両道であること。
将軍はそれらを満たしておりますので、どうかもらってやってはくれませぬか」
と言います。
これを聞いた趙雲は怒り、趙範を殴りつけて帰ってしまいました。
恨みに思った趙範は、鮑隆・陳応と謀って趙雲を罠にかけようとしましたが、逆に見抜かれて2将は殺されます。
趙範は降伏し、劉備は許してそのまま桂陽太守を続けさせます。
それから劉備は、再度樊氏との婚姻をすすめましたが、趙雲は、
「天下に女は少なくありません。それよりも私は名誉が立たぬことを恐れます」
と答えました。
今回はそんな樊氏(ほとんど何もしてない)の能力を見てみましょう。
基本ステータスについて
統率:18
武力:17
知力:56
政治:54
魅力:65
主義:王道
政策:方円強化(Lv2)(方円陣形の効果が上昇)
親愛武将:趙雲
文官として考えれば、まあまあ働くことのできる能力ですね。
初登場は『三國志11』で、そのときは知力・魅力とも70台ありました。政治も69あります。
個性について
応援:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニット(男)の全能力が上昇。
統率・武力が10台なので、戦場には出しづらいですね。
陣形と戦法
方円
無し。
出陣させるような武将でもありませんしね。
総評
樊氏は文官タイプの武将です。知力・政治は50台、魅力は60台と、そこそこ能力はあります。
ただ統率・武力は10台で、陣形は「方円」のみ。戦法も無いので、「応援」持ちですが出陣させるのは微妙なところでしょう。
内政を手伝わせておくのが一番とは思います。
次回は董承です。