『三國志14』武将能力:趙範の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その233】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第233回目は、桂陽太守の趙範(ちょうはん)についてお届けします。前回の邢道栄は以下のリンクから。
人物について
趙範は桂陽郡の太守です。正史では、劉備が荊州南部に侵攻したときに、韓玄・金旋・劉度とともに降伏したという記述があります。
これ以外にも、『三国志』の「蜀書」趙雲伝の引用にある「趙雲別伝」に、趙範のことが記載されています。
そこでは、趙雲は劉備の江南平定に従い、偏将軍に任命され、桂陽太守を兼任して趙範と交替したとあります。
趙範には未亡人の兄嫁・樊氏がいたのですが、美人であったことから、趙雲に娶らせようとしました。
しかし趙雲は、
「同姓なので、あなたの兄なら、私の兄ということにもなります」
といって固辞しました。
他にも趙雲に、樊氏を娶るようすすめる者もいましたが、趙雲は、
「趙範は仕方なしに降伏したため、真意はわかりません。それに天下には女は大勢います」
と答えています。そののち、趙範は逃亡してしまいました。
『三国演義』でもこの話は採用されており、趙雲と趙範は同郷の出身ということになっています。さらに趙雲は趙範の兄とも、郷里にいたときに面識があります。
趙雲が桂陽に攻め込んだとき、趙範は降伏しようとしますが、部下の鮑隆と陳応に反対されて応戦します。
しかし2将はあっさり趙雲に敗れ、趙範は降伏してしまいました。
趙範は趙雲が同郷・同姓であると知ると意気投合し、兄嫁の樊氏を娶らせようとします。
しかし趙雲は怒り、趙範を殴りました。
趙範は趙雲を恨み、鮑隆・陳応と謀って罠にかけようとしますが、見抜かれて2将は殺されてしまいました。
趙範は劉備に降伏し、許されて桂陽太守を続けることができました。
また劉備は趙雲に、潘氏との婚姻を再び持ちかけましたが、趙雲はこれを固辞しています。
今回はそんな趙範の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:28
武力:21
知力:32
政治:58
魅力:56
主義:名利
政策:地域巡回(Lv2)(地域担当官による治安の上昇量が増加)
親愛武将:趙雲
趙範は、シリーズ初期は武力も50台ありましたが、どんどん下がっていって文官タイプに変わってしまいましたね。
個性について
小心:命令設定で、敵接近時「攻撃」、自主退却「不可」、追撃「許可」が選択不可。
惰弱:撤退中に自ユニットの能力が低下。
文官タイプですから、戦闘向きではないですね。
陣形と戦法
鋒矢
「方円」でいいような気はしますね。
無し。
戦場に出さないのが良さそうです。
総評
趙範は劉度と似たような、文官タイプの武将です。政治・魅力は50台なので、能力的には大したことがありません。
戦闘に関しては統率・武力は20台で、「小心」「惰弱」といった気弱な個性を持っています。そのわりに「鋒矢」陣形で、戦法はありません。
安全なところで内政をやらせておけばいいとは思います。
次回は兄嫁の樊氏です。