『三國志14』武将能力:趙範の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その233】|三国志14

2020年9月2日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

chouhan

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第233回目は、桂陽太守の趙範(ちょうはん)についてお届けします。前回の邢道栄は以下のリンクから。

 

人物について

南荊州四天王も最後の1人ニャ。

趙範は桂陽郡の太守です。正史では、劉備が荊州南部に侵攻したときに、韓玄金旋劉度とともに降伏したという記述があります。

これ以外にも、『三国志』の「蜀書」趙雲伝の引用にある「趙雲別伝」に、趙範のことが記載されています。

そこでは、趙雲は劉備の江南平定に従い、偏将軍に任命され、桂陽太守を兼任して趙範と交替したとあります。

趙範には未亡人の兄嫁・樊氏がいたのですが、美人であったことから、趙雲に娶らせようとしました。

しかし趙雲は、

「同姓なので、あなたの兄なら、私の兄ということにもなります」

といって固辞しました。

他にも趙雲に、樊氏を娶るようすすめる者もいましたが、趙雲は、

「趙範は仕方なしに降伏したため、真意はわかりません。それに天下には女は大勢います」

と答えています。そののち、趙範は逃亡してしまいました。

趙雲は真面目なのニャ。

『三国演義』でもこの話は採用されており、趙雲と趙範は同郷の出身ということになっています。さらに趙雲は趙範の兄とも、郷里にいたときに面識があります。

趙雲が桂陽に攻め込んだとき、趙範は降伏しようとしますが、部下の鮑隆陳応に反対されて応戦します。

しかし2将はあっさり趙雲に敗れ、趙範は降伏してしまいました。

趙範は趙雲が同郷・同姓であると知ると意気投合し、兄嫁の樊氏を娶らせようとします。

しかし趙雲は怒り、趙範を殴りました。

横山光輝『三国志』だと、「この蛆虫めが!」といいながら、ヒイヒイいう趙範を殴りつけているのが印象的だったニャ。

趙範は趙雲を恨み、鮑隆・陳応と謀って罠にかけようとしますが、見抜かれて2将は殺されてしまいました。

趙範は劉備に降伏し、許されて桂陽太守を続けることができました。

また劉備は趙雲に、潘氏との婚姻を再び持ちかけましたが、趙雲はこれを固辞しています。

趙雲の見せ場となった回なのニャ。

今回はそんな趙範の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:28
武力:21
知力:32
政治:58
魅力:56
主義:名利
政策:地域巡回(Lv2)(地域担当官による治安の上昇量が増加)
親愛武将:趙雲

微妙な感じの文官タイプニャ。親愛武将は趙雲なのニャ。

趙範は、シリーズ初期は武力も50台ありましたが、どんどん下がっていって文官タイプに変わってしまいましたね。

 

個性について

小心:命令設定で、敵接近時「攻撃」、自主退却「不可」、追撃「許可」が選択不可。

惰弱:撤退中に自ユニットの能力が低下。

バッド個性のみニャ。劉度と同じく、気弱な性格なのニャ。

文官タイプですから、戦闘向きではないですね。

 

陣形と戦法

陣形

鋒矢

気弱なわりには、突撃陣形なのニャ。

「方円」でいいような気はしますね。

戦法

無し。

そして戦法はないのニャ。

戦場に出さないのが良さそうです。

 

総評

趙範は劉度と似たような、文官タイプの武将です。政治・魅力は50台なので、能力的には大したことがありません。

戦闘に関しては統率・武力は20台で、「小心」「惰弱」といった気弱な個性を持っています。そのわりに「鋒矢」陣形で、戦法はありません。

安全なところで内政をやらせておけばいいとは思います。

南荊州勢は劉備にやられるために存在しているようなものニャ。

次回は兄嫁の樊氏です。