『三國志14』武将能力:孫綝の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その255】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第255回目は、呉の孫峻の権力を引き継いで専横をおこなった孫綝(そんちん)についてお届けします。前回の孫峻は以下のリンクから。
人物について
孫綝、字は子通。前回の孫峻とおなじく、孫堅の弟・孫静のひ孫です。孫峻とはいとこ同士の関係になります。
孫綝は偏将軍でしたが、孫峻が亡くなるとそのあとを引き継いで中央と地方の軍事を総括し、呉の政治を取り仕切ることになります。
遠征中だった呂拠はこれを知ると、対抗するために、部将たちとともに滕胤を丞相に推挙します。
しかし孫綝は滕胤を大司馬に任じ、呂岱に代わって武昌に駐屯させました。
遠征の帰路についた呂拠は、滕胤と共謀して孫綝を廃そうとします。
孫綝はこれを知り、文欽らに呂拠を迎え撃たせます。また滕胤を反乱者とし、兵を送って攻め滅ぼしました。
対抗する者たちがいなくなると、孫綝は大将軍となって専横をおこないました。
魏の諸葛誕が寿春で反乱を起こすと、孫綝は文欽らに救援に向かわせます。しかし寿春は魏軍に包囲されてしまいました。
孫綝は援軍に向かうと見せかけ、朱異に命じて呂拠の縁戚である夏口の孫壱を討たせます。
このことで、孫壱は魏へと亡命してしまいます。
寿春のほうの戦いは連敗続きで、孫綝は3万の兵を朱異にあずけ、決死隊を作って攻撃を仕掛けようとしました。しかし朱異はこれを拒んだため、処刑されてしまいます。
寿春城へは弟の孫恩を向かわせましたが、諸葛誕が敗れてしまったため、撤退することとなりました。
この戦いにより、孫綝は多くの兵を失い、有能な部将を誅殺してしまったことから、多くの者たちが不満を抱きます。
一方、天子の孫亮は、孫綝の誅殺を企てます。しかし事前に漏れてしまい、孫亮は天子を廃され、代わりに孫休が帝位に就きます。
もはや孫休は孫綝の傀儡でしかなく、孫綝の専横はますますひどくなりました。
ところが孫綝は、酔った勢いで孫休の廃位を口走ったことから、孫休は孫綝を誅殺することを謀ります。
孫休は丁奉・張布と相談し、先祖や神々を祭る会で孫綝を誅殺しようとします。
孫綝は病気を理由に欠席しようとしましたが、孫休は強引に参内させました。
そこで孫綝は、部下に役所内で火事を起こさせ、それを理由に退席しようとしました。
火事の報告が入り、孫綝は退席しようとしました。
しかし孫休は丁奉らに目配せし、孫綝を捕らえて縛り上げたのです。
孫綝は「どうか交州への配流で許してください」と命乞いをしましたが、孫休は「呂拠や滕胤のときに、なぜおまえはそれをせずに殺してしまったのだ」と問い詰めました。
こうして孫綝とその一族はことごとく処刑されてしまいます。享年28歳でした。
今回はそんな孫綝の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:28
武力:46
知力:65
政治:17
魅力:6
主義:我道
政策:地勢研究(Lv2)(落穴、投石台、弓櫓によるダメージが増加)
嫌悪武将:王惇、朱拠、孫壱、滕胤、呂拠
たしかに使い勝手悪そうな形の能力ですね。シリーズでは『三國志6』まで武力が70以上あったのですが、どんどん弱体化していった形になっています。
個性について
徴税:地域担当官に任命すると金が上昇しやすい。
功名:命令設定で、追撃「不可」、事後命令「退却」が選択不可。
悪名:自ユニットの占領範囲拡大に必要な兵士が増加。
強欲:自身の俸禄が増加。
「小心」が「功名」になっただけですね。バッド個性が3個なこと自体は変わりません。
陣形と戦法
鋒矢
孫峻は小心者、孫綝は功名心が強いというキャラ付けになっているのでしょう。いちおう自分で出陣したりしていますしね。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
多いといっても、3個が2個になったぐらいですけどね。なんにせよ、使いにくさはあります。
総評
孫峻は、知力以外は能力が低く、武官としても文官としても使い勝手の悪い武将となっています。
また個性は孫峻とほぼおなじで、「功名」「悪名」「強欲」とバッド個性が3つもあります。
人数が足りない場合に、内政を手伝わせるぐらいでいいとは思います。
次回は孫亮です。