『三國志14』武将能力:厳氏の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その87】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第87回目は、呂布の正室である厳氏(げんし)についてお届けします。前回の貂蝉は以下のリンクから。
人物について
厳氏は呂布の正室です。前回登場した貂蝉は側室ですね。
正史では「厳氏」という名はあらわれませんが、便宜上呂布の正室を厳氏とします。
正史において厳氏は、徐州で呂布が陳宮の策で出陣しようとしたとき、それを引き止めたことは陳宮の回で述べました。以降、どうなったのかは不明です。
「三国演義」では、呂布は厳氏と貂蝉以外に、曹豹の娘・曹氏を側室としていました。
ただ曹氏は早死にしてしまい、貂蝉も子がいなかったので、呂布の子は厳氏の生んだ娘だけでした。そのこともあってか、呂布はたいそう娘を可愛がっていました。本作では呂玲綺という名前になっていますね。
董卓の死後、呂布が李傕・郭汜に追われたとき、厳氏とその娘は長安に残されました。龐舒(ほうじょ)という者が厳氏たち母子をかくまい、呂布が張楊のもとに身を寄せたときに送りとどけてくれたのです。
しかしこれを知った李傕らは、龐舒を殺してしまいました。
呂布が徐州の劉備のもとに身を寄せたとき、呂布は劉備を宴会に招きました。
そして厳氏を呼び出し、劉備にあいさつをさせています。
呂布が劉備から徐州を奪ったのち、袁術が「息子の嫁に呂布の娘を欲しい」と要求してきました。
呂布が厳氏に相談すると、厳氏は、
「袁術の兵は多く、やがて天子(皇帝)になると聞いています。それが成し遂げられれば、娘も皇后になれるでしょう。たとえ皇后になれずとも、徐州はこのさき、心配はなくなります」
といいます。
呂布はもっともだと思い、陳宮のすすめもあって、娘を袁術のもとに送りとどけようとします。しかし陳珪が引き止めたことで、呂布は娘を道中で連れ戻してしまいました。
曹操が攻め込んできて城を包囲したときに、呂布は陳宮の「掎角の計(勢)」を聞き入れ、出陣しようとします。
しかしこのとき、厳氏は呂布に、「家族を守るためにも出陣しないでください」といって引き止めます。
呂布はいったん出陣を取りやめたものの、また陳宮に説得され、悩んでしまいます。そこで厳氏に意見を聞きに行きました。
すると厳氏は泣きながら、
「以前、あなたはわたくしを長安で見捨てました。龐舒どのがかくまってくれたおかげで、こうして生き延びられたのです。あなたはまたわたくしのことを見捨てて出ていかれるのでしょうか」
といいます。
そのこともあって、「三国演義」での厳氏は、中国では悪女あつかいされたりしていますね。
貂蝉にも意見を求めて引き止められた呂布は、出兵を取りやめました。そして厳氏・貂蝉とともに酒を飲み、日々を過ごしました。
やがて呂布が曹操に敗れて処刑され、厳氏たち家族が許昌へ送られたことは前回述べたとおりです。
今回はそんな呂布を貂蝉とともに支えてきた妻、厳氏の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:16
武力:20
知力:56
政治:45
魅力:62
主義:礼教
政策:歳出改善(Lv2)(地域、訓練、募兵担当官の費用が減少)
配偶者:呂布
親愛武将:呂布、呂玲綺
内政で武将数が足りないのを補うといったぐらいでしょうか。次に述べる個性「応援」でサポートユニットにはできそうです。
個性について
応援:特定範囲内の味方ユニット(男)の全能力が上昇。
貂蝉と組ませれば相乗効果でいいサポートになりそうです。
陣形と戦法
井闌
兵器なら都市攻めに使えるので、味方が足りないときに従軍させてもいいとは思います。
無し。
「井闌」陣形しか使えませんしね。それに野戦をさせるようなユニットでもありませんしね。
総評
厳氏は統率・武力が低く、戦闘向きではありません。
ただ味方(男)の全能力をアップさせる「応援」や、兵器「井闌」があるので、貂蝉のようにサポートユニットとしては活躍できるでしょう。
貂蝉とともに呂布の戦いをサポートしていきましょう。
次回は董卓の知恵袋、李儒を予定しています。
↓次回出来ました。