
子供の頃にクリアできなかった『ファイナルファンタジー(FF1)』と『ファイナルファンタジーⅡ(FF2)』を、最近ピクセルリマスター版でクリアしました。
今回は『FF2』のレビュー・評価・感想をお届けします(『FF1』は次回)。
『FF2』レビュー・評価・感想
『ファイナルファンタジーII』とは
『ファイナルファンタジーII』は、スクウェア・エニックスが1988年12月にファミリーコンピュータ向けに発売したRPGです。
その後、様々なプラットフォームに移植され、今回プレイしたピクセルリマスター版はSteamやスマートフォン向けに2021年7月28日にリリースされました。
その後PS4・Switch版が2023年4月に、Xbox Series X|S・Windows版が2024年9月26日に配信開始。そして2026年2月にXbox Game Pass(Ultimate・Premium・PC Game Pass)に追加され、筆者はこのタイミングでプレイしました。
ストーリーは、世界征服を企むパラメキア帝国に故郷を滅ぼされた若者たちが反乱軍に加わり戦うというもの。当時としてはかなりドラマチックなストーリーで、仲間との出会いと別れが丁寧に描かれています。

FFシリーズはここから「反乱軍vs帝国」みたいな構造になっていくのニャ。
『FF2』の独特なシステム
『FF2』が他のFFシリーズと大きく異なる点は、なんといってもレベル制を廃した「熟練度システム」です。通常のRPGのように経験値を積んでレベルアップするのではなく、戦闘での行動によってキャラクターが成長していきます。
具体的には、ダメージを受けるとHPの最大値が上がり、魔法を使うとMPや魔法レベルが上がり、武器を使うとその武器の熟練度が上がるという仕組みです。
使えば使うほど強くなるというシンプルな発想ですが、これが実にユニークで、自分の戦い方によってキャラクターの個性が自然と生まれてくるのが面白いところです。
後のサガシリーズや聖剣伝説シリーズにも部分的に受け継がれている成長システムですね。

FFシリーズの中でもかなり異色のシステムなのニャ。
ファミコン版のHP上げは地獄だった
ファミコン版をプレイしていた子供の頃、HPを上げる方法として「仲間同士で攻撃し合う」というテクニックがありました。
要するに、自分のパーティメンバーを互いに殴り合わせることでダメージを受け、HPを上げていくというやり方です。

仲間を殴ってHPを上げるって、なかなか狂気的なのニャ。
これが効果的ではあるものの、けっこう時間がかかるうえに単調な作業の繰り返しで、子供心に「これ本当に正しいのか…?」と思いながら黙々とやっていた記憶があります。
当時は攻略情報も今ほど豊富ではなかったので、どこまでやれば十分なのかもよくわからず、途中で飽きて投げ出してしまったというのが正直なところです。

子供は飽きやすいのニャ。
ピクセルリマスター版のブースト機能が神
今回プレイしたピクセルリマスター版では、このHP上げのストレスが大幅に軽減されています。最大の助け船は「ブースト機能」の存在です。
獲得経験値(この場合は熟練度)を0倍から4倍まで調整できるため、4倍に設定すれば通常の戦闘を普通にこなすだけで比較的スムーズにステータスが上がっていきます。仲間同士で殴り合う必要はほぼありません。
おかげで、余計なストレスを感じることなく最後までプレイできました。

仲間を殴らなくていいのはありがたいのニャ。
また、エンカウントのオン・オフが切り替えられるのも快適さに大きく貢献しています。
移動中にランダムエンカウントをオフにすることで、ダンジョン探索や移動がスムーズになります。
『FF2』はエンカウント率が高めの作品なので、これがないと移動だけでかなりのストレスになります。オートバトルやどこでもセーブも合わさって、現代人が無理なく遊べる仕様になっているのがありがたいです。
4人目のパーティメンバー問題
今プレイして改めて気になったのが、4人目のパーティメンバーの扱いです。
『FF2』では主人公フリオニール・マリア・ガイの3人に加え、4人目のメンバーがゲストキャラクターとして加入する仕組みになっています。
この4人目が、ストーリーの進行とともにけっこうな頻度で入れ替わるんですね。
せっかく鍛えたのにしばらくしたら外れてしまう、また新しいキャラが来る、またいなくなる…という繰り返しです。
固定メンバーで長期的に育成するRPGに慣れているプレイヤーからすると、「えっ、またいなくなるの?」という感覚になります。
しかもいなくなるタイミングがわからないのが凶悪です。

鍛えても意味がないなら鍛える気にならないのニャ。
ただ、これはストーリー上の演出でもあって、様々なキャラクターとの出会いと別れを通じて物語が動いていく『FF2』ならではの味でもあります。
白魔道士のミンウ、王子のゴードン、女海賊のレイラなど、個性的なキャラクターが次々と登場して物語に彩りを与えてくれます。
当時から考えると、かなり尖ったゲームだったんだなと改めて思います。FFシリーズの中でも異色の存在として語られることが多い作品ですが、それだけ挑戦的な設計だったということでしょう。
まとめー昔クリアできなかったゲームをクリアする喜び
今回プレイして一番感じたのは、「子供の頃にクリアできなかったゲームを大人になってクリアできる」という体験の嬉しさです。
当時は時間はあっても攻略情報が少なく、ゲームの難易度もそのまま。あきらめざるを得なかったゲームが、こうしてリマスターによって現代的な快適さを備えた形でもう一度プレイできる。これはなかなか贅沢な体験だと思います。

昔のゲームが遊びやすくなって帰ってくるのはいいことなのニャ。
ピクセルリマスターはグラフィックが美しくなっているのはもちろん、BGMも植松伸夫氏の監修のもとアレンジされており、当時の雰囲気を残しつつ現代的な品質になっています。
ドット感を残した2Dグラフィックはとても丁寧に作られていて、懐かしさと新鮮さが共存している感じが良かったです。
こういった復刻・リマスター版が今後も増えていけばいいなと思います。
FF3以降もピクセルリマスター版がありますし、次は『FF1』の感想もお届けする予定です。子供の頃にやり残したゲームがある方は、ぜひこの機会に挑戦してみてください。
