『祇：Path of the Goddess』評価は「非常に好評」レビューと感想ー和風アクションタワーディフェンス【くにつがみ】

2024年7月21日ゲーム評価アクション, シミュレーション

3Dアクションにタワーディフェンス要素を加えた『祇（くにつがみ）：Path of the Goddess』。

カプコンによって、2024年7月19日にSteamで配信されました。PS4/PS5/XBOX ONE/XBOX Series X|Sでもリリースされています。「XBOX GAME PASS」でも配信されていますね。

「くにつがみ」は「土地の神様」のことですね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム？

本作は無双シリーズ的な3D格闘アクションに、タワーディフェンスの要素を加えた作品になっています。

タワーディフェンスは、どんどんやってくる敵の大群に対して、拠点を守るというものです。拠点を壊されたらゲームオーバー。

この拠点に当たるものが、本作では巫女の世代（よしろ）になります（けっこうガタイがいいので、男説もあります。）。敵のウェーブから巫女を守るゲームですね。

敵は妖怪で、本作では「畏哭（いこく）」と呼ばれます。これが異界の門からどんどん出現して、巫女に向かって攻撃を仕掛けてくるのですね。

プレイヤーは宗（そう）という剣士となり、無双アクションを使って畏哭を倒し、巫女を守ります。ただ、一人では守り切れないので、村人たちを戦士や弓兵にジョブチェンジさせて要所に配置し、防御を手伝ってもらいます。

一般のタワーディフェンスとの違い

普通のタワーディフェンスとの違いですが、ゲームのクリアは巫女を異界の門まで進ませることです。

敵のウェーブの合間に巫女を前進させていきます。お祓いをしながら進むのでけっこう足が遅いです。

門に近づくほど、敵との距離が近くなりますので、そのぶん敵の攻撃も激しくなっていきます。

またステージによってはボス級の敵もあらわれるため、村人たちに「全員突撃」や「全員で巫女を守れ」のような一斉命令を出すことができます。

敵との戦いはミッション選択制になっており、クリアしたミッションをもう一度プレイすることもできます。自分のペースでゆっくり遊んでいくことができるでしょう。

また村では村人たちを使って、壊れた施設の修復などがおこなえます。けっこう時間がかかりますので、ミッションをクリアしつつ、その合間合間で建設作業をおこなうのがよいでしょう。

グラフィックとゲームの雰囲気

ゲーム全体としては、インディーゲーム的な雰囲気になっています。

グラフィックもすごく良いわけではないのですが、世界観がかなり独特で、ゲームというよりもアート作品といった感じです。

カプコンのゲームで『大神』という和風アクションがありましたが、あのほんわかとしたゆるい世界とはだいぶ違って、本作はどちらかというとグロテスクです。敵もけっこうグロいのが多いですし、背景もグロいです。このあたりで人を選ぶ感じがありますね。

あとゲームの合間合間に、巫女や村人たちによる創作ダンスのような前衛的な舞いを見ることができます。こういうのは外国人が好きそうですね（多分）。

不満点や説明不足なところも

最適化不足でFPSが足りないせいなのか何なのかはわからないのですが、プレイしていてやけに酔いやすいです。筆者だけかもしれませんので、このあたりは人それぞれとは思います。クラッシュ報告もけっこうありますね。

あと説明不足な点も多いですね。世界観が独特で、専門用語も多いことから、チュートリアルの時点で何をやっていいのか迷うこともあります。

それとゲーム途中で百足みたいなのが出てくるのですが、こいつの倒し方がけっこうわかりづらかったです。倒すためには6つの灯篭を全部つけなければならないのですが、それをいかにうまくやるかが難しいですね。

あと全体的に待ち時間が多いですね。村の建設は時間を早送りできるのですが、戦闘はそういうわけにはいかないので退屈な時間があります。

ゲーム難易度ですが、前半はそれほど難しくないのですが、後半はそこそこ難易度が高くなりますね。ただゲーム自体は10時間もあれば十分にクリアできるとは思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評（88％、263人中）」になっています。

デモ版も用意されているので、自分に合うか合わないかは事前に確認できるでしょう。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

本作の世界観やアートについては好評ですね。ゲーム部分は賛否両論な感じです。

 

総評

全体的に、大企業が出すにはかなり攻めたゲームかなとは思いました。『大神』とは一線を画す作品ですね。「みんなが好きなものをつくる」のではなく、「自分の好きなものを見せていく」というインディーゲーム的な作品で、筆者としては好きな部類です。

ゲーム中に何度も見せられる巫女たちの創作ダンスですが、演劇的な大きな動作となっており、受け付けない人には受け付けないかもしれません。このあたりはデモ版やムービーで確認できますので、自分に合うかは買う前に確認しておくといいでしょう。

「XBOX GAME PASS」にもありますので、一度自分でプレイしてみるのがよいでしょう。