『Yes, Your Grace』評価は「非常に好評」:王となって民の要求を聞く王国経営シミュレーション【新作ゲームレビュー】
ドット絵調の王国経営シミュレーションゲーム『Yes, Your Grace』。Brave At Nightが開発し、No More Robotsによって2020年3月7日にSteamで配信されました。
雰囲気は似てますけど、ゲームは別物ですね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は王になって、つぎつぎと玉座にやってくる民たちの要求を聞いていくゲームです。
どちらかといえばリソース管理ゲームですね。
毎週、民は王に対してさまざまな要求をしてきます。「娯楽が少ない」「資金援助してくれ」とかそんな感じですね。
しかし王国の財政はかぎられています。要求を聞くか聞かないかをプレイヤーが選別しなければなりません。どんどん要求を聞いて、その結果財政がまずくなってしまうこともあります。
また貴族たちとも仲良くし、資金援助をしてもらわなければなりません。向こうもこちらにいろいろ要求してきますので、それを受け入れるかどうかもまた問題になってくるでしょう。
さらに自分の家庭問題にも気をつかう必要があります。
どこに重点を置き、なにを見捨てるのか。リソース管理ゲームならではのバランス取りが要求されるゲームです。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(88%、261人中)」となっています。
良かった点を以下にまとめます。
・ゲームの雰囲気がすばらしい。
・ピクセルアートのグラフィックがゲームにマッチしている。またアニメーションも見事。
・しっかりしたストーリーと、個性的なキャラクターたち。
・ゲームが面白く、リプレイ性が高い。
味のあるグラフィックやストーリー、リプレイ性の高さが多くの人に評価されていました。
また「『Crusader Kings II』のようだ」という意見も見られました。たしかに選択肢を選んだりするのはそれっぽいですね。
つぎに悪かった点について。
・ストラテジーというより選択式のアドベンチャーゲーム。
・ゲームが短い。
・ゲーム内要素が少なく、できることがかぎられている。シンプル過ぎる。
・王の移動速度が遅くてイライラする。
選択によってストーリーが変化していくため、ノベルゲーム的なものといえなくもありません。
またゲームもクリアまでそれほど長くはありませんが(4~6時間ぐらい)、リプレイ性を考えるとあまり長いのもどうかという気がします。
王の速度については、変更できるオプションがあるといいですね。
総評
本作は王国を運営するリソース管理ゲームです。
民や貴族、家族など、どこにリソースを割いていくかをプレイヤーは決定しなければなりません。また戦争に対する備えもする必要があります。
みんなを幸せにすることは難しいという、為政者の苦労のわかるゲームといえます。
そこまでダークではありませんけどね。
それと本作は日本語サポートはありません。テキスト自体はすごく多いというわけではありませんが、基本的にはストーリー重視のノベルゲーム的なものなので、内容がわからないと面白さが減るとは思います。日本語サポートを期待したいところです。
↓次回のレビュー記事。