
三国志シミュレーションといえば、登場する武将のステータスや顔グラフィックをあらかじめ把握し、「この武将は武力が高いから前線へ」「この武将は政治が高いから内政へ」と効率よく配置していくのがお決まりですよね。
しかし、そんな「お約束」を根底からぶっ壊す、とんでもなくユニークな作品が登場しました!
今回ご紹介するのは、Plotrickが開発し、PlotrickおよびSurefire.Gamesによって2026年7月14日に早期アクセス版がリリースされた『仮名三国志』です。
「正体不明の武将を調べる」「手探りで人間関係や能力を暴いていく」という、まるでミステリーやクイズゲームのようなプレイ感が新感覚すぎる一作。
しかも武将がわかったら、自分で名前を入力して、当たったかどうかの判定までしてもらえるクイズゲーム要素もあり。
さっそくその魅力と、プレイして感じたリアルな手応え(&ちょっぴり気になる点)をまとめていきます!
レビュー・評価・感想
「登用した武将が誰かわからない」!?正体を暴くクイズ要素が熱い!
本作最大のフックであり、他の三国志ゲーと決定的に違うのが「登場した段階では武将の正体も能力も一切わからない」という点です。(※ゲーム開始時に与えられる最初の5人だけは名前や能力が確定しています)
プレイヤーは武将を「調査」していくことで、徐々にその能力や正体を判明させていくことになります。
ゲームモードとしては以下の3つが用意されています。
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すべての武将が分かっている状態(従来の三国志スタイル)
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姓(苗字)だけが分かって、名前はランダムの状態
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姓も名前も完全にランダムな状態
筆者は断然、2つ目の「姓だけわかるモード」がお気に入りです!
「黄」という姓で能力値がそこそこ高そうなら「もしや黄忠か…!?」と推測したり、「諸葛」とついただけで「絶対に逃してなるものか!」と鼻息を荒くしたりと、プレイヤー自身の三国志知識と推測(試行錯誤)がバチバチに交錯します。
さらに面白いのが、途中で「こいつの正体、わかったぞ!」となったら、武将を呼び出して直接名前を入力することで正体を暴けるクイズ的なお遊びシステム!
見事に的中させたときの脳汁はヤバいですが、予測を外すと武将の忠誠度が下がるという手痛いペナルティが(笑)。

ドヤ顔で呼び出して全然違った時の気まずさといったら無いのニャ……(笑)。でも、この手探りで正解を当てにいくワクワク感は、普通の三国志ゲームじゃ絶対に味わえない神仕様ニャ!
シミュレーション部分はシンプル&オーソドックス!
武将の正体探しという尖った要素の一方で、ベースとなるシミュレーション(内政・戦争)部分は非常にシンプルで、サクサク遊べるオーソドックスな作りにまとまっています。
【内政システム】
各地域に4種類(商業・農業・治安・募兵)の内政官を配置するだけ。
君主が奨励を出したり、お金をドカンと注入することでブーストをかけることができます。
武将の調査、登用、内政官の配置などを行うと「行動力」が減っていき、ゼロになったら次のターンへ進むという分かりやすいサイクルです。
それと内閣(朝廷)システムとして、「総務・人事・外交・情報」の4つに人を割り振れます。これは君主のいる首都だけです。
【戦争システム】
武将に3つの兵種(歩兵・騎兵・弓兵)のいずれかを割り振り、敵領土へ攻め込ませれば、あとは自動で戦闘が行われます。
プレイヤーは初期配置を決めたら、あとは戦闘の推移を眺めているだけ。
細かいユニット操作(残業)を強制されないため、戦闘のマイクロマネジメントが面倒くさい人や、サクサク周回したい人にはかなりありがたい軽量設計です。

戦闘で画面をゴチャゴチャ動かさなくていいのはQOLが高いのニャ! 余計なアクションを強要されず、知略と調査に集中できるのは好印象ニャ。
正直ここが惜しい! プレイして感じた不満点&不便な仕様
早期アクセス版ということもあり、基本のアイデアが素晴らしいだけに、UIやテンポ感の面でいくつか「惜しい!」と感じるストレスポイントがありました。
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人事異動のUIがとにかく面倒くさい: 武将を移動させたいとき、移動先も含めた「全領土の武将一覧」がドカンと出てきて、そこから選ばなければいけません(その後に移動先を選択)。 領土が増えて武将数が膨らんでくると、画面がごちゃごちゃになって探すのが本当に大変になります……。フィルタを使う方法もありますが、「移動先の領土を選んでから、そこに送る武将を選ぶ」というUIにしてくれれば、もっとスマートだったのにと感じました。
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君主が占領地にそのまま居座れない(遷都の手間): 君主自ら戦争に出陣して見事に敵の領土を占領した際、なぜかその場所をすぐに首都にすることができません。 一度君主が元々の拠点に戻り、そこでわざわざ「遷都コマンド」を選んでから移動し直すという謎の手間がかかります。占領したその場に居座らせてくれればいいのに、いちいち戻される意味がちょっとよく分かりませんでした(笑)。
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偵察(情報収集)の金銭コストが重すぎる: 自分の陣営も含め、武将の忠誠度などを正しく把握するには「偵察」を送り込む必要があります。 しかし、この偵察にかかるお金がかなり高く、調子に乗ってあちこちに偵察を飛ばしていると、あっという間に収支がゴリゴリのマイナス(赤字)になってしまいます。お金のやりくりにはかなりの計算が必要です。

領土が広がるほど人事異動が残業みたいになってくるのニャ。遷都の二度手間も、君主が「あ、忘れ物した」って実家に帰ってるみたいでシュールすぎるのニャ。
まとめ:粗削りだが光るダイヤの原石!
システムやUI面にはまだ早期アクセス特有の不便さや粗削りな部分が目立ちますが、「正体不明の武将を推理し、名前を当てて登用していく」という核(コア)の遊びは、間違いなく本作にしかない独自の面白さがあります。
「運営や開発から用意された特定の最適解(メタ)」をなぞるだけの退屈なゲームとは違い、「この名前と能力の上がり方は……アイツか!?」と自分の知識と直感をフル活用して試行錯誤するプロセスは、三国志好きなら一度は体験してみる価値があります。
三国志のクイズゲームを遊ぶと考えてもいいかもしれませんね。
お値段もかなりお手頃な価格設定になっているので、一風変わった三国志ゲームで脳みそをコネコネしたい方や、推し武将の正体を暴くクイズプレイを楽しみたい方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか!

早期アクセスでUIがどんどん改修されていけば、化けるポテンシャルは十分なのニャ!値段も安いし、三国志オタクの「知識試し」としてサクッと遊ぶには最高の一本ニャ。
