「Colt Express」レビューと感想・評価:列車強盗で相手をだしぬく西部劇ボードゲーム
2~6人プレイの、カード主体のボードゲーム。
列車強盗をして、多くの宝を奪ったプレイヤーが勝ち。
「おまえら協力してあとで山分けしろ」といいたいところですが、それぞれいろいろ事情があるようで、そういうわけにはいかないようです。
Steamでもデジタル版が発売されています。
ゲーム開始時にアクションカードがくばられ、プレイヤーは1枚ずつだしていきます。
カードの種類は以下のとおり。
・移動:3車両移動できます。
・のぼる/おりる:車両の屋根にのぼる、もしくは屋根から車両におります。
・なぐる:おなじ車両にいる他プレイヤーをなぐり、1車両ノックバックさせます。このとき、殴られたプレイヤーが宝を持っていた場合、それを落とします。
・宝をとる:床に落ちている宝をとります。
・銃を撃つ:1車両離れたところにいる他プレイヤーを撃ちます。撃たれた相手には「撃たれたカード」がまだ引いていないカードの山の上におかれます。このカードは何もできない無駄カードです。
・保安官を移動させる:保安官を1車両移動させます。プレイヤーが保安官とぶつかると、銃で撃たれて屋根の上へ強制移動になります。
このゲームの肝は、カードをだした時点でプレイヤーが行動するのではなく、全員が数ターン分カードをだし、そのあとで一気にカードを解決していきます。
そのため、殴るカードをつかったのに対戦相手はすでにべつの車両にいたので空振りしたり、宝をとるカードをつかったのにすでにそこには宝がなかったりと、まぬけなことになります。
他プレイヤーがだすカードをよく見て、どういう行動をとるのか予測する必要があります。
画像はだれもいないところで殴るアクションがおこなわれたものです。
トンネルに入ったターンになると、伏せた状態でカードをださなければなりません。
こうなると他プレイヤーの行動がわからなくなりますので、勘にたよったプレイが必要になります。
トンネルのターンがおわればまた通常状態のプレイにもどります。
5ラウンド終わった時点で点数計算をおこないます。
もっているお宝の合計にくわえ、ゲーム中に一番銃を撃ったプレイヤー(ガンスリンガー)に1000点があたえられます。
このガンスリンガールールがないと、銃を撃つメリットがほぼ皆無です。相手に無駄カードを配布したとしても、自分も銃を撃つことで1ターン無駄にしているので。
日本ではホビージャパンから「コルト・エクスプレス」の名前で実物が売っています。
ゲームのルールは簡単で、しかも短時間で決着がつくので、みんなでわいわい遊ぶには適したボードゲームです。