「Egyptian Senet」レビューと感想・評価:古代エジプトの世界最古のボードゲーム
古代エジプトの「セネト」というボードゲーム(steamリンク)。
近いゲームでいえばバックギャモン。
解説によれば「ツタンカーメン王墓の黄金の棺と石棺のそばで発見された世界最古のボードゲーム」らしいです。
2人対戦のすごろくゲームで、プレイヤーは茶色のコマ、CPUは青色のコマを操ります。
1~5までの出目のサイコロ をふって、自分のコマをすべて盤面上から出してしまえれば勝利。
画像は初期配置。自分のコマと相手のコマが交互におかれています。
コマの進む方向は、上段と下段が右へ、真ん中の段が左へ。
上の段から進んでいき、一番下の段の一番右まで到達すればコマを盤面から出せます。
画面左下にある鉛筆みたいなのがさいころ。
これを投げて、茶色の面の出た数だけ、盤面上の好きなコマを進めることができます。
すべて赤い面だった場合は5。
1、4、5の場合は、コマを進めたのちにもう一度サイコロを振ることができます。
コマを進めるに際しての注意点は、
1、コマの到達点に自分のコマがあるばあいは、コマをうごかせない。
2、コマの到達点に敵のコマがあり、その敵のコマに敵のコマが隣接しているばあいは、コマをうごかせない(「孤立していない」という)。
3、コマの到達点に敵のコマがあり、孤立しているばあいは、そこに自分のコマをおき、敵のコマを自分がもといた場所におく。
コマはどれかをかならずうごかさなければなりません。
うごかせるコマがないばあいは、なにもできずに敵の番になります。
自分のコマが孤立していなければ、敵のコマは侵入できなくなります。
画像はブロック戦術をつかってみたところ。
サイコロの最大の目は5なので、自分のコマ(茶色)を5つならべておけば、後続する敵のコマは前にすすむことができません。
このようにコマを孤立させないようにすすんでいけば、敵のコマがすすむのを妨害することができます。
下の段、さいごの5マスにはこのような絵があります。
一番左のマスでいったん止まらないといけないルール。
ここにとまったあと、次のターンで5が出ればコマを盤面から外に出せます。
それ以外の場合はそれぞれのマスに止まります。
2マス目に止まったばあいは、3が出ないかぎりはゴールできない。
3マス目に止まったばあいは、2が出ないかぎりはゴールできない。
4マス目に止まったばあいは、1が出ないかぎりはゴールできない。
1マス目の川のようなマークに止まってしまうと、中段の
のマークのところまでもどらないといけません。
1が出てしまったばあいは、ちがうコマをうごかして、1以外がでるまで粘るのがいいです。
ゲームも終盤。多くのコマがゴールに到達し、どんどん盤面上のコマが減っていく。
相手のコマをすすめないよう、たがいにブロック合戦を展開。
ラスト。ここまでくれば運。
こちらは3をだせばゲーム終了。
CPUは1と2をださないといけません。
CPUは3をだし、すすめられるコマがないのでこちらのターン。
運よく3をだせてゴール。
ゲーム終了。
総評ですが、大昔にこれだけ戦略性のあるゲームがつくれたというのはおどろき。
コインでサイコロの代用になるので、旅先でひまになったときに、盤面を書いて友人とリアルでプレイすることも可能。
ルールを知っておくと、なにかあったときに便利かもしれません。