『東方異文石~アヤリアの夜明け:ReCreation』評価は「非常に好評」:東方版モノポリー【ボードゲームレビュー】
盤面を周回しつつ土地を買収する東方版モノポリー『東方異文石~アヤリアの夜明け:ReCreation』。Team L.U.R.Id Glowによって、2019年11月11日に早期アクセス版がSteamで配信されました。
これまでに何度かアップデートがおこなわれ、2020年2月18日にバージョン0.5.0になり、バグも修正されました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は東方のキャラクターが活躍する、モノポリーのような土地買収型のデジタルボードゲームです。
止まったマスの土地を購入すれば、他のプレイヤーが止まったときに通行料をもらえます。
ただモノポリーに比べてルールはかなり複雑になっています。
たとえばお金以外に「結晶」という資源が建物を造るのに必要だったり、15ターンに1回物価が上がるなどですね。
また建物を造るごと(運営するごと)に電力消費が増えていきます。電力消費の最大量を上げるためには、発電所を造らなければなりません。この発電所を奪われてしまうと、建物が多くても電力不足で通行料が取れなくなるという事態に。
またいろいろな種類のカードを使用して相手を妨害したり、天気の要素があったりなど、ルールを覚えるまで多少時間がかかりますね。
こういうのを処理できるのは、デジタルボードゲームならではですね。
Steamストアページにデモ版があるので、購入前に一度プレイしてみることをおすすめします。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(88%、647人中)」となっています。
良かった点、悪かった点をまとめると以下のとおりです。
・イラストや世界観がいい。
・AIが強いので、ソロプレイでも問題ない。
・ゲームバランスが良く、逆転要素もある。
相手の土地を奪ってしまえるなど逆転要素は多めなので、最後まであきらめずにプレイすることができます。
逆にいうと、いくらリードしていても、あっという間に追いつかれてしまうということもありますね。
運要素もありますけど、カードを使うことでサイコロの目をコントロールすることもできます。戦略も重要になってきます。
またAIも賢く、スキルやカードをきちんと使用してきますので、ソロプレイでも問題ありません。
・ルールが複雑なので、取っつきにくい。
・パラメータが多すぎる。
・妨害手段が多すぎてストレス。
妨害手段が多いことは逆転要素にもつながりますが、頻繁に妨害を受け続けるとたしかにストレス要素になるかもしれませんね。
それとパラメータが多いのもたしかです。体力、電力、お金、結晶、天気、カードなど、見張っておかなければならないものが多いです。モノポリーと比べるとかなり煩雑です。デジタルゲームならではの部分でもありますが。
まだ早期アクセスということもありますので、今後改良がなされていくでしょう。
総評
本作は東方キャラによる「複雑なモノポリー」といった感じのゲームです。
土地をどんどん買うことで有利にはなっていきますが、そのぶん電力も多く必要になります。敵に発電所を奪われれば電力供給がされず、通行量が取れないという事態にもなるでしょう。
要素がけっこう多いので、慣れるまでには時間がかかるかと。理解できれば面白くなってくるかと思います。
さいわいデモ版があるので、とりあえずチュートリアルをプレイしてみるといいでしょう。
↓次回のレビュー記事。