『スピリットアイランド』レビューと評価、感想ー侵略者から島を守る協力型ボードゲーム|Spirit Island
侵略者たちから島を守る協力型ボードゲーム『スピリットアイランド(Spirit Island)』。
Handelabra Games Inc.によって、2020年7月30日にデジタル版がSteamで配信されました。
そうですね。精霊の力を使って、島にどんどん入ってくる人間を追い払うのが目的です。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作はボードゲーム『スピリットアイランド』のデジタル版です。
内容ですが、精霊たちの住む島「スピリットアイランド」に、病原菌ならぬ人間どもが入植を始めようとしています。
人間どもはすでに島の中にある街や、海岸からどんどん上陸してきます。
そして島の中に都市を建設して、そこを拠点にさらに増えていきます。
人が増えることで、島の各地には荒廃がもたらされます。一定以上荒廃すればプレイヤー側の負けになります。
逆にすべての人間どもを駆逐すれば勝利です。
『パンデミック』とおなじく、プレイヤー側は最大4人。
異なった能力を持つ精霊たちを操って、攻撃を仕掛けたり、畏怖をあたえたりで人間を減らしていきます。
ただ初期状態の精霊は弱いので、レベルアップさせていかなければなりません。
そのため、『パンデミック』に比べるとルールがちょっと複雑ですね。
ただ、何度かプレイすればすぐに理解できるかと思います。
また一人で複数の精霊を操ることもできますので、一人用ボードゲームとしても楽しめます。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(90%、201人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・もとのボードゲームが好きなら、いつでもプレイできる本作は「買い」。
・UIがわかりやすく、直感的に使える。
・もとのゲーム自体が面白いので、ハズレようがない。
・開発者にやる気がある。
・オンラインでのマルチプレイに対応していない。
・アニメーションがオフにできないため、ボード上の侵略者が多くなると煩わしい。
・多くの情報を一画面に収めようとしているため、マップが多少見づらい。
・チュートリアルが退屈。
この手の大型ボードゲームでは仕方のないことかもしれませんが、デジタル版には「画面の大きさ」という制約があるので、多くの情報をいかに一画面にまとめるかが重要になってきます。
本作では精霊のパラメータも存在していますので、それら多大な情報をどう画面に配置するかは難しいところでしょう。ある程度は妥協が必要なところもあります。
総評
とにかくもとのボードゲームが面白いということもあり、楽しめる内容になっています。
『パンデミック』好きな人は問題なく「買い」でしょう。
ただデジタル版はいまのところ日本語サポートがなされていません。
現物のほうでは日本語版が出ていますので、日本語でプレイしたい方は現物を買ったほうがいいかと思います。