『911 Operator』レビューと感想、評価:自分の住む町を舞台にできる緊急通報オペレータゲーム|日本語化可能
緊急通報に対応するオペレータゲーム『911 Operator』。Jutsu Gamesが開発し、Games Operators, PlayWay S.A.によって2017年2月24日にSteamで配信されました。日本語に対応しました。
以前のブログに残っていたデータを掘り出しました。
マイナーゲームサイトですから、1人でも読む人がいれば投稿するスタンスです。今回は本作のプレイレポートとレビュー、感想・評価をお届けします。前回の記事は以下のリンクから。
ゲームのコンセプトについて
911はアメリカの緊急通報用電話番号です。日本でいうところの119番や110番にあたります。
911番にきた通報によって、オペレータは「パトカー・救急車・消防車」のいずれか、もしくは複数をその現場に向かわせるよう手配します。
そのオペレータを体験できるのがこのゲームです。
かかってくる電話は、緊急性があるものばかりとはかぎりません。
パトカーなど台数がかぎられているので、緊急性がないものは無視するという判断が必要になります。
ゲーム開始時に、ヘッドフォンをつけたほうが臨場感がでるとのアドバイスがはいります。
電話の会話などがけっこうリアルなので、できればつけたほうがいいでしょう。
ゲームシステムについて
ゲーム開始。パトカー・救急車・消防車を配置していきます。
パトカーは青、救急車は白、消防車は赤であらわされます。
ゲーム画面。事件が発生したら、その色にあわせてパトカー、救急車、消防車を派遣しましょう。画像では青なので、警察が必要な事件です。
パトカーをクリックし、そのあとで現場をクリックすれば、パトカーが現場へ向かってくれます。このゲームでやることは、基本的にこの作業です。
事件解決までには一定の時間が必要になります。それまでパトカーはその場からうごけません。
911番への通報が発生しました。電話をとると、会話がはじまります。このときの音声がすごく臨場感があっていいですね。
事件がどこで発生したのか、けが人はいるのかなどを選択肢でどんどんきいて状況を把握します。どの車を送ればいいのか、もしくは緊急性がないので無視するといった判断をしましょう。
画像にある緑色のマークは、パトカー・消防車・救急車のどれを送ればいいのかが判断できない状況です。電話でしっかりと状況を聞き、どの車が適しているかを判断する必要があります。場合によっては、パトカー、消防車、救急車の3種類とも送らなくてはなりません。
ちなみに画像では、「猫が木にのぼって降りられなくなったからなんとかしてくれ」という通報でした。
緊急性がない気もしますが、とりあえず消防車を送っておきました。
ゲームオーバーとその他の機能
火事発生。すぐに消防車を派遣します。けが人がいない場合、救急車は送らなくても大丈夫です。
街のあちこちで事件が起こり、だんだんと忙しくなっていきます。というか、パトカーや救急車が圧倒的にたりない。
「腹が痛い」との通報。いつから痛いのか聞いたら、2週間前からとのことです。ただでさえ救急車がたりないので、「自分で医者に行け」といっておきました。
パフォーマンスが悪いとクビになってゲームオーバーです。
しかしほんとうにこのゲームはいそがしいですね。リアルでもこんな感じなのでしょう。
フリープレイでは、世界のどの国の町でもプレイできるという機能があります。住所を入力すると地図のダウンロードがはじまります。
ためしに鄭州(Zhengzhou)でやってみたら、みごとにマップがでてきました。すごい!
人民路など、道の名前もそのまま。自分の住んでいる町でプレイするとやはり臨場感がちがいます。
総評
総評としては、ルールは簡単で、しかも自分の町をマップにして遊べてしまうので、なかなか楽しいと思います。
あちこちで事件が発生し、パトカーなどの手配をしながら、かかってくる電話の相手もしないといけません。ジャンル的にはRTSでしょうか。
どんどんいそがしくなってくるあたり、オペレータのつらさも体験できるというゲームです。
電話における会話パターンは多く、こちらが返事したときにもボイスがはいるので、じっさいに電話でやりとりしているような臨場感があります。
的確な質問をテンポよくしていって、なにが起こっているかを正確に把握しましょう。
オペレータ気分(といそがしさ)を味わえる良いシミュレーションゲームといえます。