『アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ サターントリビュート』レビュー・評価・感想ーワンボタンで超必殺技連打【Steam】

2025年5月30日ゲーム解説アクション, レビュー, 格闘ゲーム

VG

セガサターンで発売された美少女対戦格闘ゲームに便利機能を追加した復刻版『アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ サターントリビュート』。

CITY CONNECTIONによって、2025年5月29日にSteamで配信されました。

スーパーファミコンやプレイステーション、PCエンジンとかでも発売されてたやつなのニャ。

もともとはPCゲームでしたね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

他機種で展開された対戦格闘アクション

本作のもとになるのは、1993年でPC-9800からリリースされた『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』です。

当時としてはPCでめずらしかった対戦格闘ゲームであったことから人気が出て、翌年には18禁要素を取り除き、プレイアブルキャラを追加した『アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ』がPCエンジンからリリースされました。

1995年にはスーパーファミコン版の『スーパーヴァリアブル・ジオ』、1996年にはプレイステーション版の『アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ』、そして1997年には本作の移植元となっているセガサターン版の『アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ』が発売されています。

本作ではセガサターン版に、どこでもセーブ機能、巻き戻し機能、ワンボタンでの必殺技・超必殺技機能など、便利機能が追加されました。かなり遊びやすくはなっていますね。

CPUは弱め

本作のCPUはそんなに強くありません。さらにタイトル画面からオプションで難易度も変更できます。

CPU相手のストーリーモードも、ストーリーだけ観たくて対戦格闘が苦手な人でも、CPUのレベルを落として巻き戻し機能を使えばなんとかなるでしょう。

昔の対戦格闘はCPUが異常に強かったけど、本作は問題無いのニャ。

大ジャンプキック→足払いとか、強キック系を適当に繰り返していればだいたい勝てますね。

実績コンプリートは簡単

実績も取りやすいものばかりなので、コンプリートするの難しくはないでしょう。

メインとしては、ノーマルモードで各キャラクターを使ってクリアすることぐらいです。

難しいのはパーフェクト勝利ノーマルモードのノーコンティニュークリアぐらいですが、巻き戻し機能を使っても解除されます

簡単なのニャ。

それと隠しキャラであるK-1、K-2を使ってCPUと戦えという実績があります。これはストーリーモードをクリアしたあとに、VSモードでCPUとの対戦を選べば、キャラクター選択画面でK-1、K-2が出てきます。それを使って対戦すれば、実績解除できます(対戦がはじまった瞬間に解除される)。

本当に実績コンプが簡単なのニャ。

コマンド入力は厳しめ

昔の対戦格闘ゲームということもあって、コマンド入力がけっこう難しいです。

まともに入力しようとすると、筆者の技術の問題もありますが、波動拳コマンドすらなかなか出ません

正確な入力が要求されるのニャ。

ただワンボタンで必殺技を出せますので、そのあたりは問題無いでしょう。デフォルトの設定だと、RTで出すことができます。優香だとRTで波動、下+RTでバーンナックルが出ますね。

あと本作では、体力が少なくなって点滅したときに、超必殺技が使いたい放題になります。

ゲージをためるんじゃなくて、体力がなくなりそうなときなのニャ。

超必殺技は、キャラクターによっては2種類あるので、RTかLTで出すことができます。ガチで入力しようとなるとかなり難しいです。

あとオプションの設定で、コマンドリストを画面横に、常に表示した状態にもできます。いちいちオプション開いてチェックしなくてもいいので便利です。

オンライン対戦は無し

本作では、オンライン対戦はありません。基本的にはシングルプレイ用のゲームですね。

対人戦をやったことがないので、そもそも対人戦がどのていど成り立つかもわかりません。

本作に対戦ガチ勢とかいるのかわからんのニャ。

DLC「夢色通信 増刊号 ver.VG」は内容に対して高め

本作には資料集としてのDLC「夢色通信 増刊号 ver.VG」がありますが、定価で1500円ほどします。

購入すると、インストールフォルダの中にPDFが入りますので、それをさがして開けばOKです。

ただ全部で20ページしかないので、あくまでお布施用のものですね。

本作を応援したいという方は購入していいとは思います。

 

総評

ワンボタン必殺技は便利なので、過去の格闘ゲームの復刻版にはかならずつけてほしいとは思います。

このあたりは、カプコンが『ファイティング・コレクション』などでしっかりやってくれているのがうれしいですね。こういう動きがどんどん広がっていけばとは思います。

過去の対戦格闘ゲームは、コマンド入力がシビアなのニャ。

コマンド入力は、アケコンを持っているかどうかなど、入力デバイスにおいても不公平感があります。『スト6』などでこのあたりが緩和されてきたので、今後も遊びやすい対戦格闘ゲームが増えるいいとは思います。