『Coffee Talk』評価は「非常に好評」:ファンタジー世界のカフェシミュレータ【ゲームレビュー】
ファンタジー世界でカフェを経営しながら客の話を聞くノベルゲーム『Coffee Talk』。インドネシアのインディーデベロッパーToge Productionsによって、2020年1月30日にSteam/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチで配信されました。
客の話を聞くというコンセプト自体はおなじですね。ただこちらはアルコール類ではなくコーヒーやお茶ですが。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回の記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作はアドベンチャー形式のノベルゲームです。
主人公はカフェの店長となって、店に来る客にコーヒーやお茶を振る舞います。
『VA-11 Hall-A』はサイバーパンクな世界観でしたが、本作はファンタジー世界が舞台です。
ただ舞台は2020年のシアトル。エルフやドワーフ、オークたちは、森や洞窟を捨てて、現代社会に適応したという設定になっています。オークが労働組合を作ってたりしてますしね。
ゲーム中ですることですが、ひたすら客の話を聞くだけです。こちらからなにかを提案したりといったこともありません。
プレイヤーからのアクションは、客がなにか注文したときに、コーヒーやお茶を作るぐらいですね。
コーヒーはレシピを入力するだけで作れます。最後にラテアートを書いたりもできます。
それ以外には、画面下のスマホをいじることぐらいでしょうか。
客には干渉せず、彼らの繰り広げる物語を楽しむといった内容です。
小説を読むのが好きな人には面白いかと思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(92%、617人中)」です。
良かった点と悪かった点は以下のとおりです。
・心がなごむ。
・コーヒーを飲みながらプレイしたいゲーム。
・日本語の翻訳がきちんとしている。
・マイノリティ問題にも踏み込んだ作品。
・BGMが心地よい。
・プレイヤーからのアクションが少ない。
・プレイヤーは基本的に蚊帳の外。
・あくまでノベルを読むゲーム。
・「ゲーム」としては微妙。
良かった点は、まったりとしたなごみのある雰囲気でしょう。コーヒーやお茶を飲みながら、ゆったりとした気分でプレイすることができます。
それと日本語訳が秀逸ですね。ぜひ日本語でプレイしてもらいたい作品でもあります。
悪かった点としては、プレイヤーのできることが少ないことですね。基本的には話を聞くだけですし、たまにコーヒーを作るぐらいです。
積極的にゲームに干渉したいという人には合わないかもしれません。
総評
本作はまったりと楽しむことのできるノベルゲームです。
コーヒーでも飲みながら、ゆったりとした気持ちで本作をプレイして癒されることができるでしょう。
また寝る前に激しいゲームをプレイするよりも、本作を遊んだほうがいい眠りにつけると思います。
逆にインタラクティブなゲームを求めている人には退屈になる可能性もあります。
Steamのストアページには体験版もあるので、それをプレイして合うか合わないかを試してみてください。小説(とくに短編小説)が好きな人には適したゲームだと思います。