
『ジラフとアンニカ』はアトリエミミナが開発し、PLAYISMによって2020年にSteamでリリースされました。

猫娘が主人公なのニャ。
猫娘というか、記憶をなくした猫耳の女の子・アンニカが、ふしぎな島「スピカ島」を舞台に星のかけらを探すハートフル3Dアドベンチャーです。
筆者も先日、この愛らしい世界を無事にクリアしましたので(買ったのはずいぶん以前ですが)、良かった点と少し気になった点を正直にレビューしていきます。
『ジラフとアンニカ』クリア!レビュー・評価・感想
絵本調の美しいイラストと癒やしの物語
本作の最大の魅力は、どこかスタジオジブリの作品を思わせるような、温かみのあるタッチで描かれたグラフィックと世界観です。
ストーリーの要所では漫画のコマ割り形式(コミック風)の演出が入るのですが、これが非常に良い味を出しています。
物語自体も非常に緩やかで優しく、殺伐としたゲームに疲れた心をじんわりと癒やしてくれるような、まったりとした時間を過ごすことができます。
BGMも世界観に完璧にマッチしており、スピカ島を歩いているだけでリラックスできます。

画面から優しさが溢れ出ているのニャ! 漫画みたいな演出も新しくて、おとぎ話の世界に迷い込んだみたいでドキドキするのニャ。
島をまったり探検する純粋なアドベンチャー
ゲーム内容は純粋なアドベンチャーゲームとなっており、レベル上げやステータス割り振りのような「育成要素」は一切ありません(能力をストーリー展開上、身に着けるのはあります)。
島中を隅々まで探検し、ストーリーを進めるために必要なアイテムを見つけたり、住人たちと交流したりすることで、パズルのピースが埋まるように物語が進行していきます。
アクションゲームの合間や、休日に腰を据えてゆったり遊びたいプレイヤーにはぴったりの設計です。

面倒なレベル上げをしなくていいのは、アクションいらずで世界観を楽しみたい筆者にぴったりなのニャ!
同人クオリティの3D操作性と「3D酔い」
一方で、ゲームのインフラ面に関しては少しインディー(同人)ゲーム特有の粗さが目立ちます。
特に3Dキャラクターのモーションや、カメラワークを含む操作性についてはお世辞にも滑らかとは言えず、好みが分かれる部分だと感じました。
また、カメラの挙動のせいか、筆者の場合はプレイ中にかなり強烈な「3D酔い」を起こしやすかったです。
もし普段から3Dゲームで酔いやすいという方は、カメラの感度を調整したり、こまめに休憩を挟みながらプレイすることをおすすめします。
筆者は設定からモーションブラーを切ることで、ちょっとましになりました。

3Dの動きがちょっとフワフワしてるのニャ。
操作性ゆえに高まるアクションの体感難易度
本作には、ボス戦として用意されている「リズムゲーム」や、ステージ攻略のための「ジャンプアクション」など、いくつかのミニゲーム要素が存在します。
基本的には優しいゲームなのですが、後半になると「風が吹き荒れる細い道を、落ちないように慎重に進む」といった、なかなかにシビアなギミックが登場します。
前述した「操作性の粗さ」も相まって、スティック操作に細かい精度を求められる場面では、想定されている以上に体感難易度が高く感じられました。正直、死にゲーみたいなノリでしたね。

キャラは可愛いのに、後半のアクションはなかなかのドSっぷりなのニャ。
総評:イラストが気に入ったら間違いなし。ゆったり遊びたい人へ贈る良作
総評として、3Dモデルや操作性の面でインディー特有の割り切りは必要なものの、キャラクターの可愛さ、絵本のような美術、そして優しいストーリーの完成度は一級品です。
「難解なパズルや激しいハクスラに疲れたから、とにかく可愛い世界で癒やされたい」「この手描き風のイラストがツボに入った」という方には、ぜひ一度スピカ島への旅に出てみてほしい一本です。

サクッと遊べる癒やし枠として、ぜひチェックしてみてほしいのニャ!
