『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』クリア後の感想と評価
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』(PC版)をクリアしました。サブクエストはそれほどやらず、メインストーリーを追いかける形だったので、クリア時間は15時間ぐらいですね。サブクエストも全部やっていれば相当時間がかかったとは思います。
今回はクリア後の感想や評価、ここが良かった悪かったについて述べていきます。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』クリア後の感想・評価
前半はダルいが後半は急展開
本作は前半にバチカンやギザでの半オープンワールド的な探索があります。
ただこの探索がけっこうダルいですし、「あっち行け、こっち行け」のお使いで正直あまり面白くはない。
バチカンはマップも変に入り組んでいますし、ここで投げ出してしまう人が多いんじゃないかという気がします。サブクエストも正直面白くないです。
逆に後半はけっこう急展開が多く、場面展開もおしげもなく使ってくれるので楽しかったです。
地味なのを前半に持ってきたのは失敗だったのではないかという感じで、ちょっともったいないかなという気がしました。
インディはただのおっさん
ララ・クロフトと違って、インディはただのおっさんです。
そのため、『トゥームレイダー』をプレイしたあとに本作をやると、動きの遅さやアクションのもたつきが気になります。
背後から殴るのについても、タイミングがうまくいかないと敵を一撃で倒せなかったりなど、いろいろとイライラするポイントが多いです。
ドアを開けるアクションが無駄すぎる
ドアを開けるアクションですが、カギを取り出して、そのあとにドアノブに向かってXボタンを押して、Lスティックを右へ倒してと、かなり面倒な手順を踏まなければなりません。
なんで普通にXボタン押したら開けるようにしてくれなかったのか、かなり意味不明です。
そのほかにも、なにかをするときにアイテムを取り出したり、Lスティックをどちらかの方向に倒したりなど、アクションに無駄な手間がかかるのがちょっとどうかなとは思いました。慣れるまでかなりイライラするポイントです。
地形がやたらと複雑
これは本作だけでなく海外ゲーム全般で言えることですが、地形がやたらと複雑です。
どこが通れてどこが通れないのかがわかりづらいのですね。
ゲームの途中でくるくる回る滑車があり、その上をジーナが飛び移ったりしていたので通れるものかと思っていたらまったくそんなことはなかったりなど、とにかくどこ進んでいいのかわかりづらい箇所が多かったです。
大蛇をかわしながら水中を潜っていくパートもそうで、途中からどこ進んでいいのかがきわめてわかりづらい。無駄な空白地も多いですし、動線をうまく誘導してほしかったとは思います。
ゲームの地形というより、リアルな現場の地形を出したいみたいなのがあるのかもしれませんね。
謎解きは理不尽なものはあまりなかった
海外ゲームといえば「理不尽な謎解き」でして、昔のアドベンチャーゲームとか「そんなの思いつくか」みたいなのばかりでした。
本作はそんなことはなく、普通にわかるようになっています。わからなくても難易度を低くして写真をとれば、どんどんヒントを教えてくれます。このあたりはよかったと思います。
昔の海外ゲームはクリアさせる気なんかまったくなかったですしね。最近のは本当に親切です。
ストーリーに絡むバトルが多め
メインストーリーで、敵と殴り合う場面がけっこうありました。いわゆるボス戦ですね。
攻略法としては、3発ぐらい殴って距離をとってスタミナ回復してを繰り返せば、基本的にはなんとかなります。
ただこのあたり、こういう格闘アクションが苦手な人にはあまり合わないとは思います。
とくにラスボス戦は殴り合いがけっこう長引くので、スタミナ管理や体力管理をキチンとしておかないといけません。
倒さないと先に進めない仕様なので、ステルスだけしたいという人にはちょっと合わないですね。
ファストトラベルがわかりづらいし使いにくい
『スカイリム』とかと違って、本作のファストトラベルはかなり使いづらいです。
どこからでも飛べるわけではなく、看板があるところまでいって、そこで看板の行き先を選ばなければなりません。
使い方がかなり限定的なので、面倒だから歩いていったほうが速いみたいなことも多かったです。
斬新さの面では弱い
ゲームの斬新さ自体はそんなにありません。ドア開けるのが面倒ぐらいでしょうか。
あくまでインディ好きな人のための、インタラクティブムービーといった感じです。
ゲームに斬新さを求めるのであれば、本作は合わないとは思います。
まとめ
全体的には無難に作った作品といった感じです。
ただ前半のバチカンやギザのパートはだるいので、そこで離脱してしまうひとが多いのではないかと心配してしまいます。
ヒマラヤや上海あたりは展開も急でけっこうおもしろいのですけどね。
とくに上海は戦闘機の上で殴り合ったりとか、ありえない展開が多くて面白かったです。
後半は楽しいので、前半でくじけてしまった人も上海編までは我慢してプレイしてほしいところです。