『きりたんvsカニたん -ずんだもちを防衛せよ!- 』評価は「好評」:可愛いキャラのタワーディフェンス【新作レビュー】

2020年5月27日ゲーム評価シミュレーション, タワーディフェンス

kiritan

可愛いブロックキャラたちが、カニさんやクラゲさんからずんだもちを守るために戦うタワーディフェンスゲーム『きりたんvsカニたん -ずんだもちを防衛せよ!- 』。ゲーム制作サークル「あかむらさき」(Akamurasaki Games)によって、2020年2月13日にSteamで配信されました。

本作は正式な商用ライセンスを取った二次創作です。開発者のnoteによれば2ライセンスで約25万円とのこと。

高いニャ。

ただこの開発者の問い合わせがきっかけの一つとなって、東北三姉妹の小口デジタルデータ用のライセンス取得の仕組みができたとのことです。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビューは以下のリンクから。

 

東北三姉妹とは?

東北三姉妹とは、東北イタコ・東北ずん子・東北きりたんの三人のことです。

東北地方を応援するために作られたキャラクターなので、東北企業であればライセンス無料で使用することができます。

東北企業以外のライセンス費用ですが、小口商品の場合はライセンスシールを貼ることで、公式グッズとして販売することができます。これは1枚50円で販売されており、1000円の商品につき1枚貼る必要があります。5000円だと5枚ですね。

電子データ用の小口ライセンスは、新規登録時に5000円、継続手数料に3000円と去年1年間売上合計の10%が必要になります。

大口の場合は個別連絡になるようですね。

なんで金の話ばかりニャ?

なんとなくこちらの話のほうが興味あるかと思いまして。

それと動画サイトや個人ブログに投稿するなどの非商用利用は無料です。詳しくは公式サイトを参照してください。

けっきょくライセンスの話で終わったニャ。

 

どんなゲーム?

きりたんvsカニたん

カニさんからずんだもち(5個)を守るために、東北きりたんと仲間たちが戦うタワーディフェンスゲームです。

典型的なタワーディフェンスゲームとの違いは、ステージに高低差があることです。敵の侵攻ルートに障害物があれば、それを乗り越えるために道のりが長くなりますので、攻撃時間を長くすることができます。

また味方ユニットを縦に積んで、自らが「タワー」になることもできます。

味方ユニットを縦に積むってどういうことニャ?
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言葉どおり、縦に積み上げます。タワーになった仲間を障害物として利用できます。

下の人、重そうニャ。

ユニットごとに攻撃方法が違いますので、うまく組み合わせてずんだもちを守りましょう。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「好評(100%、11人)」となっています。

サンプル数が少ないけど、評判はよさそうニャ。

日本語以外にも英語がサポートされていますので、海外ゲーマーも楽しむことができます。

以下に良かった点と悪かった点をまとめます。

良かった点

・キャラクターが可愛く、個性がある。

・ゲームの戦略性が高く、後半はパズルゲームのように考える必要がある。

・高低差を使ったゲームプレイがユニーク。

・ロードが速く、リプレイ性が高い。

悪かった点

・ユニットが多いと、画面がごちゃごちゃになって見づらい。

・配置時にユニットを半透明にしてほしい。

・侵攻ルートがわかりづらい。

・コンテンツが少ない。

良かった点としては、ただの「キャラクターゲーム」ではなく、「タワーディフェンスゲーム」としてしっかりとしたつくりになっていることが多く挙げられています。戦略性もあり、ゲームとして面白いのは良いことですね。

また高低差を利用したゲームプレイもユニークでいいですね。

その一方で、高低差があることから、ユニットが増えてくると画面がごちゃごちゃして、どこになるがあるのか見づらくなるという問題もあります。本作はユニットを積んだりもしますので、視認性が悪くなるのは確かです。

 

総評

本作は可愛いキャラクターたちの活躍するゲームですが、ただのキャラクターゲームにとどまらず、タワーディフェンスゲームとしての戦略性を十分に楽しむこともできます。

また高低差があることや、ユニットに特徴があることから、ユニークなゲームプレイが楽しめます。

ただそのことにより、ユニットが多くなると画面が見づらくなるという問題もあります。

しかし全体としては良くできていて、戦略ゲームとしても良作といえるでしょう。

きりたんファンだけでなく、タワーディフェンスゲーム好きの人にもおすすめの作品です。