『Warhammer: Chaosbane』評価は「賛否両論」:ファンタジー世界を舞台にしたハクスラRPG【ゲームレビュー】
テーブルトークRPG「Warhammer」の世界を舞台にした、ハック&スラッシュ要素のあるアクションRPG『Warhammer: Chaosbane』。Eko Softwareが開発し、Bigben Interactiveによって2019年5月31日にSteamで配信されました。
PS4からも1月30日に発売されています。この手のゲームとしては珍しく、Steam版ともども日本語に対応しています。
ちょうどSteamで50%OFFのセール(2,490円。2月25日まで)をやっているというのがあって取り上げたのですが、いまひとつ影が薄いですね。
PS4で出たことで少しは認知度が上がっていますが、Steamではいまだに『Grim Dawn』のほうが売れてたりしますし、『Wolcen: Lords of Mayhem』も出てきてますし(両作品ともハクスラRPG)。
あとゲームの評価があまり芳しくないというのもあるかもしれません。
今回は本作のレビューと感想、評価についてお届けします。前回の記事は以下から。
どんなゲーム?
本作は「Warhammer」のファンタジー的な世界観にもとづいて開発されたハクスラ要素のあるアクションRPGです。
内容的には『ディアブロ3』みたいなもので、ダンジョンに潜って敵を倒し、アイテムやお金を集めるという作業に楽しみを見出すゲームです。
SF世界を舞台にした「Warhammer40,000」シリーズのハクスラゲームは『Warhammer 40,000: Inquisitor – Martyr』が2018年6月6日にSteamで配信されていますが、ファンタジー世界が舞台のハクスラは本作が初めてですね。
本作は家庭用機でのプレイを意識して開発されているようで、パッドでもプレイにしやすいようになっています。またアクション性も高めです。
使用できるクラスですが、「帝国戦士」「ドワーフ」「ハイエルフ」「ウッドエルフ」の4種類あります。
それぞれの特徴としては、「帝国戦士=タンク、メイン盾」「ドワーフ=戦士」「ハイエルフ=魔術師」「ウッドエルフ=アーチャー」といったところでしょう。4人までの協力プレイも可能です。
戦闘はけっこうテンポが速く、アクションゲームをプレイしているような感じです。敵を範囲攻撃で一網打尽にしたりなどの爽快感があります。
レベルアップ時にはスキルポイントを獲得でき、クラス毎に用意されたスキルを取り付けられます。スキル自体はレベルアップで自動アンロックされます。スキルのビルドは何度でもやり直しができるので、気軽にいろいろ試すことができます。
ボス敵も多数登場します。アクション性が高いことから、PCゲームをあまりやらない家庭用機ユーザーでも取っつきやすく作られている作品です。
ユーザーの評価
本作品のSteamでのユーザー評価ですが、現在のところ「賛否両論(45%、1,449人中)」です。
良かった点、悪かった点を以下にまとめます。
・スキルの付け替えが自由にできるのが良い。
・ハクスラ初心者でも取っ付きやすいゲーム性。
・アクションゲームとしての完成度が高い。
・グラフィックやキャラクターの挙動が良い。
・キャラクターのビルドの幅が狭い。
・ライトユーザー向け『ディアブロ3』。
・敵の種類が少ない。
・リプレイ性が低い。
・内容に対して価格が高い。
良かった点としてはアクションゲームとしての面白さやグラフィック・挙動の良さ、取っつきやすさなどが挙げられていました。スキルの組み換えができるのもいいですね。
悪かった点として多いのは、やはりビルドの幅の狭さでしょうか。ライトに作られているぶん、ゲームの自由度が低くなっている感はたしかにありますね。
また敵の種類が少ないことや、リプレイ性の低さ(飽きやすい)というのも多く挙げられていました。
総論
本作は「Warhammer」をテーマにしたハクスラ系アクションRPGです。
スキルが何度でも付け替えられることや、アクション性の高さなど、この手のPCのハクスラRPGに慣れていない家庭用機ユーザーでも楽しむことができるようになっています。
その一方で、『ディアブロ3』や『Grim Dawn』などの他のハクスラRPGをやりこんでいる人にとっては、物足りなさもあるかと思います。また敵の種類(バリエーション)が少ないこともゲームを退屈にさせているかもしれません。
しかし本作は取っ付きやすく作られていること、ビルドを間違えてもリカバリーが利くことから、ライトユーザーや家庭用機ユーザーには適したハクスラアクションRPGでしょう。これからこの手のゲームを遊んでみたいという人には、本作からプレイしてみるのもいいのではないかと思います。