『三國志8 REMAKE』はつまらない?問題点と対策について

三國志8 REMAKEシミュレーション, 三國志

san8 tumaranai

『三國志8 REMAKE』ですが、発売後しばらく経ってから「つまらない」という声が聞かれるようになりました。

正直筆者も、一人プレイしたら「もういいかな」みたいな感じになってきています。

見るからにクリックが多そうなゲームなのニャ。

それもありますけど、構造的な問題が大きいですね。

今回はその理由と、どうすれば楽しめるのかについて述べていきます。

 

『三國志8 REMAKE』はつまらない?

どの武将でプレイしてもだいたいおなじ

本作の問題点としてよく挙げられるものに、リプレイ性が弱いというのがあります。

それというのも、どの武将でプレイしてもだいたいやることは一緒だからです。

人と会って、能力伸ばして、適当に内政して、戦争して、とやることの代わり映えがしないわけです。

しかもどの武将も能力を最大値まで鍛えてしまうことができますし、特技もすべて引っ付けてしまえます。

文官だろうが劉禅だろうがなんだろうが、武力100とかそれ以上にできるわけですね。

鍛えれば鍛えるほど代わり映えがしなくなるということです。

武将によって「騎兵オンリー」とか「使える特技と使えない特技がある」みたいに差別化が欲しかったのニャ。

文官らしさ、武官らしさみたいなのが出せたら面白かったのですけどね。

そんなわけで、鍛えることによって武将の特徴がどんどん無くなっていくため、誰でやってもけっきょくやることはおなじですし、ゲーム展開もおなじになってしまいます。

武将の名前とグラフィックが違うだけ」みたいな感じです。

取れる特技の数の上限を設けるとか、特定の兵科しか使えないとか、育てる方向を考えることのできるシステムにしてほしかったかなとは思います。

全方向に鍛えることができることから、結果的にフラットな能力の武将にならざるを得なくなるのですね。

なんでもできることが、逆にゲームをつまらなくしてしまうのニャ。

普通に考えて、文官が鍛えて武力100になるってなんか変じゃないですか。

武将の能力+10ぐらいまでが限度とか、レベルキャップがないと武将の差別化がされにくいとは思います。

演義伝が面倒

「演義伝」ですが、ゲームを開始すると水鏡先生の「よいぞ、よいぞ」演義伝を毎回聞かされるのがつらいです。

さいわいアップデートで演義伝をとばせるようになりましたが、暗転時間がやたらと長いので、やはりストレスになります。「せっかくとばせるようになったのに、なんでその暗転時間は残すの?」といった感じです。

「演義伝」をサクサクとばせたら快適なのですが、現状は暗転時間を何とかしてほしいです。これは今後のアップデートに期待したいと思います。

けっきょくパワーゲーム

昔と最近の『三國志』シリーズの違いは、やはり大国有利ということです。

昔の『三國志』シリーズだったら強い武将がいればなんとかなっていた部分もあったのですが、最近のは兵力のほうが重要になってきて、大国が一方的に小国を押しつぶすゲームになってしまっています。

大国だと兵器の開発も進むので、さらに強くなってしまいます。

放浪軍で挙兵しても、まわりが大国だらけであれば詰んでいるようなものです。

昔の『三國志』シリーズみたいに、もっとゆるく遊べるモードもあっていいかなとは思います。

放浪軍・在野プレイがつまらない

これは『三國志13』でも問題になっていましたが、放浪軍や在野プレイが面白くないというのがあります。

本作だと放浪軍になっても、やることといえば隣の地域に攻め込むぐらいで、勝ったら勝ったで国を持った君主になってしまうため、放浪軍の意味があまりないかなとは思います。

なんか傭兵部隊みたいに各地を転々として戦ったりというような、あくまで在野としての存在感を保ったままでのプレイがしたかったですね。

天下統一がかなり面倒

本作での戦争がおこなえるのは、3か月に1回の評定のときだけです。

そのためゲーム後半になって、あとは消化試合みたいな状況になっても、3か月ごとの戦争の時期を待たなければなりません。これがけっこう面倒です。

システム上、このあたりは仕方がないとはいえ、ちょっとどうにかならないかなという気はしますね。

武将との付き合いが面倒

付き合う武将が多くなっていくと、しょっちゅう街で呼び止められたりなんだりで、スキップするのが面倒になってきます。

あと武将をたずねにいくときに「いまいないよ。さっき出かけたばかりだよ」みたいなのがあって、追いかけるかどうかの選択肢が入りますが、これ必要でしょうか?

会いに来たのだから普通は追いかけるだろうし、無駄に選択肢とセリフを増やしているだけのため、繰り返しプレイのときはとばすのが面倒になってきます。会うまでの手間を一つ増やしているだけです。

あとよく知らない武将と共鳴してしまったりとか、いろいろと不満が多いシステムになっています。

戦闘では守備側が全員城外待機

これも個人的に意味がわからないのですが、システム上、守備側の武将が全員兵を率いて城の外に出てしまっているのですね。

それで敵の総大将がこっちに突っ込んできて、そのままボコって終了みたいな事態になったりすることもあります。

AIがアホなのニャ。

もとの『三國志8』のほうだと籠城戦があったので、そっちのほうが城攻めの雰囲気が出ててよかったかなという気がします。

 

まとめと楽しむためには

そんなわけで、けっきょくどの能力も最大まで鍛えられてしまうことから、どの武将でプレイしてもあまり変わり映えがしないというのがあります。

演義伝も現状では、スキップしたとしても暗転時間がやたらと長く、スキップすら億劫になってしまいます。

武将との付き合いも無駄なセリフとか選択肢が多い。

もとの『三國志8』のほうがサクサクとテンポよく進むため、せめて原作のほうよりも快適にしてくれたらよかったのにとは思いました。

もとのほうがサクサクゲームが進むのニャ。

とにかく暗転時間を0にする設定をさせていただければとは思います。

それで現状どうやって楽しめばいいのかですが、まず三国志演義でも正史でもよいので、好きな武将の活躍をあらかじめ読んでおきます

それで時代背景やら武将の関係を調べたあとに、その武将をロールプレイするという遊び方が、感情移入しやすくていいのではないかと思います。

ゲーム自体の解決にはならないのニャ。

ゲーム自体の解決にはなりませんが、『Sims4』みたいに脳内で勝手にストーリーをつくって楽しむというのがいいでしょう。

おすすめ武将としては王平ですね。それで街亭の戦いあたりのシナリオをプレイするのがいいでしょう。

有名武将より、ちょっとマイナーな武将でプレイしたほうが面白いのニャ。