DLC「HoI4: La Résistance」評価は「賛否両論」:レジスタンスをテーマにした拡張DLC【Hearts of Iron IV】|新作レビュー

2020年5月10日Hearts of Iron IVdlc, レビュー

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人気の第二次世界大戦ストラテジー『Hearts of Iron IV』の拡張DLC「Hearts of Iron IV: La Résistance」が、Paradox Interactiveによって2020年2月25日にSteamで配信されました。

『Hearts of Iron IV』(以下『HoI4』)の拡張DLCはこれまで4つ配信されていて、本DLCは5つ目になります。『HoI4』配信時に購入可能だったシーズンパスの適応期間は終了したので、本DLCからは個別購入しなければなりません。全DLCの紹介については以下のリンクを参照してください。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。それと前回のゲームレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなDLC?

HOI4

本DLCはそのタイトルが示すように、第二次世界大戦におけるレジスタンス勢力やスパイをゲーム内に導入することのできる拡張DLCです。

スパイ養成や諜報活動、レジスタンス運動の支援などが可能になっています。またクーデターを起こしたり、内通者を作ってのちのち協力政府を樹立させるといったこともできるようになります。

DLCで毎度おなじみの国家ツリーの追加要素ですが、フランス(自由フランス、ヴィシーフランス)に新たな国家方針が追加され、王政復古を進めるといったものもあります。

それとスペイン内戦プレイも強化。スペインの共和党・国民党に対して、新しい国家方針が追加されました。偵察機ユニットなどの要素も追加されています。

絶対必要というほどのDLCではありませんが、「『HoI4』に飽きてきた」という人のテコ入れとしてはいいかなとは思います。

 

ユーザーの評価

本DLCのSteamでの評価ですが、「賛否両論(64%、374人中)」となっています。

微妙ニャ。

あいかわらずですが、内容が値段と合ってないんですよね。信者が惰性で買っている感がありますし。筆者もそうですが。

良かった点は以下のとおりです。

良かった点

・フランスの王政復古など、歴史のIFプレイをするのには良い。

・スペイン内戦が楽しくなった。

・スパイシステムなど、プレイに変化ができた。

良い点として多いのは、新たな国家ツリーによって歴史のIFを体験できることでしょう。しかしツリーぐらいだと、値段的には高いかなという気もします。

スパイシステムについては、プレイに変化があるといったていどで、正直褒める人があまりいない感じですね。

悪かった点は以下のとおりです。

悪かった点

・値段が高い。

・あまりにもコンテンツ不足。

・スパイシステムのコストが高すぎるうえに、あまり役に立たない。バランスが悪い。

・このDLCがもっとも最悪なのは、これが最悪と認識できるまで2時間以上かかることだ。(Steamは2時間以内なら返金できる)

値段とコンテンツの量が見合わないのは、多くの人から指摘されていますね。というか、DLCが出るたびに指摘されています。「狭く、深く」のビジネスモデルですし、仕方のないところではありますが。

参考までに、これまでのDLCの評価は以下のごとくです。

Together for Victory:ストア好評率48%(賛否両論)

Death or Dishonor:ストア好評率56%(賛否両論)

Waking the Tiger:ストア好評率77%(ほぼ好評)

Man the Guns:ストア好評率56%(賛否両論)

うーん……微妙ニャ。

 

総評

本DLCはスパイによる諜報活動やレジスタンス活動の支援、フランスやスペインの新国家方針追加など、『HoI4』のプレイに新たな方向性を打ち出しています。

とくにフランスやスペインなどの国家ツリーに関しては、評判は悪くありません。歴史のIFを楽しむことができるでしょう。

しかし現状、スパイシステムはバランスが取れているとはいえず、また値段の高さとコンテンツの薄さが見合っていないという問題もあります。バランス自体は、アップデートで調整されるかもしれません。

筆者は惰性で買っている派なのですが、とくに急いでいないという人はセールを待ってからでもいいかなとは思います。

↓次回のレビュー。