Steam版『スカーレットネクサス』レビューと評価・感想|SCARLET NEXUS
超脳力を駆使した3Dアクションバトル『スカーレットネクサス』。
バンダイナムコエンターテインメントによって、2021年6月25日にSteamで配信されました。
アニメの方もスタートしていて、Amazonプライムビデオで観ることができますね。ゲームをやっていないと意味がわからない部分も多いですが。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は3Dのアクションゲームです。
ゲーム開始時に、2人の主人公(ユイト(男)とカサネ(女))から1人を選んでプレイします。それぞれの視点から、違うストーリーが展開されていきます。
そういうことになりますね。
筆者は「マルチエンディングのRPG」というのがあまり好きではありません。
ただでさえRPGはプレイ時間が長いのに、さらにストーリー分岐やマルチエンディングを入れてくると、無駄にプレイ時間が伸びてしまいます。
海外のオープンワールドRPGのように、自分の行動によって無数に分岐していくのであればいいのですが、おなじストーリーを何度もなぞらされるだけのマルチエンディングは時間がもったいないかと。
本作では、主人公によってストーリーは違うものの、ストーリーの大筋部分はおなじです。
そのため、20~30時間ぐらいかけて1人目クリアしたあとに、もう1人をプレイしようという気力が湧きにくい。
そうするのが一番良さそうですね。
戦闘に関してですが、通常攻撃以外に、道にあるコンクリートや車を念力で敵にぶつけるという攻撃手段があります。これらを組わせてコンボ攻撃にすることができますね。
戦闘はそこまでスピードがないので、普通にプレイしていれば負けることはそうそうありません。ゲームの難度自体は低めです。
ゲームのメインとなるムービーシーンはほぼ紙芝居なので、このあたりを受け付けられるかも問題になってきますね。値段に合うかといわれると、正直微妙なところかと思います。
ただ、世界観やグラフィックは悪くないので、そのあたりが自分に合っていると思えばプレイしてみるのがいいでしょう。
次にユーザーの評価を見ていきます。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(85%、5804人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・グラフィックのクオリティが高い。
・登場人物それぞれにエピソードがある(主人公それぞれで独自のイベントあり)。
・仲間との共闘感がある。
・ストーリーが面白い。
・紙芝居部分が多すぎる。
・敵が硬いので爽快感がない。
・ラノベでありがちな、共感しづらい登場人物の行動原理。
・あくまでキャラクターゲーム。
グラフィックの良さは文句のいいようがありませんが、全体的に紙芝居パートが多いことが不満の原因になっていますね。
『テイルズ オブ アライズ』だと、会話時に少し動きをつけて飽きさせないようにしているので、あのシステムをこちらでも採用したらよかったのにと思いました。
総評
今後シリーズ化されるかはわかりませんが、初タイトルということでいろいろな試行錯誤があったかと思います。
筆者の意見としては、値段がそこそこに高いので、この値段を払うなら『テイルズ オブ アライズ』を買ったほうがいいかなとは思いました。『テイルズ オブ アライズ』は定価でも全然文句のないゲームです。
今後シリーズとして育っていくうちに、システムも練られていくかもしれませんね。