Steam版『The Citadel』レビューと感想・評価:レトロゲーム風味のアニメ調FPS【Steam新作レビュー】
アニメ調キャラクターでレトロゲーム風味のFPS『The Citadel』。doekuramori氏によって、2020年8月5日にSteamで配信されました。ふりーむ版はこちら。
本作品は『Doom』や『Marathon』などの名作レトロFPSにインスパイアされたとのことです。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は一人称視点のシューターです。ピクセルアートが目立つような形式の、オールドスクールなFPSとして開発されています。
この手のレトロ風味のシューターは、Steamでも『Project Warlock』などいろいろと配信されています。
本作の特徴としては、やはり日本人に馴染みやすいアニメ調のキャラクターを採用していることでしょう。
もとよりFPS、しかもレトロ系となると、日本でのユーザーは限られてきます。
ただシューティングゲームなどもそうであるように、美少女イラストを使うことで一定のユーザー層を取り込むことができるというのも、日本ならではといったところです。
なんにしろ興味を持ってもらわなくてはならないため、ゲームを取っつきやすくすることは極めて重要なことでしょう。そうでもなければ、シューティングゲームの衰退は止まらなくなっていた可能性もあります。本作はレトロシューターという分野での、新たな切り口になるかもしれません。
ゲームの内容ですが、基本的には『DOOM』的なものになっていて、ライフ制を採用しています。道中には回復アイテムがあり、任意のタイミングでライフの回復をすることができます。
武器ですが、近接用の斧が最初にもらえます。あとはショットガン、マシンガンなどといった武器が、ステージの進展に従って拾っていくことができるようになっています。武器は全部で14種類ですね。
ゲーム中に登場するキャラクターは敵も含めて女性になっており、声も甲高くなっています。顔はアニメ調で描かれていますね。
『DOOM』などが楽しめた人には、本作も気に入るとは思います。本作は6つのエピソード、30のステージ、6体のボスがいます。内臓が飛び散るグロ表現などもあるので、そのあたりが苦手な人は注意したほうがいいでしょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「好評(95%、22人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・スポーツ系FPSのようなスピード感があっていい。
・ゲーム全体の長さが適切。集中力を持ってプレイできる。
・敵を倒す爽快感がある。
・武器の組み合わせに幅があっていい。
・難度は低め。ヘビーユーザーには物足りないかも。
・フレームレートが不安定なところがある。
・文字が小さくて見づらい。
全体的には評価の高い作品になっていましたが、クラッシュや最適化問題なども指摘されていました。このあたりはパッチでなんとかなるとは思います。
総評
ある意味、日本的なレトロシューターといえる作品です。レビューでは、「和製『DOOM』」などという表現もありますね。
ゲーム自体は、出てくる敵を撃ちつつ進んでいくという、わかりやすい展開になっています。そのため敵との戦いに集中することができるでしょう。
Steamのストアページには無料のデモ版もあり、第1ステージを遊ぶことができます。興味のある方はプレイしてみるといいかと思います。