『Eastward(イーストワード)』レビューと評価・感想ードット絵が美しいアクションRPG
描き込まれた美麗なドット絵のアクションRPG『イーストワード(Eastward)』。
上海のインディーデベロッパーPixpilが開発し、Chucklefish(海外)/架け橋ゲームズ(日本)によって2021年9月16日にSteamで配信されました。ニンテンドースイッチでも配信されており、パッケージ版は11月25日に発売予定です。
かなり時間がかかりましたね。筆者がSteamのウイッシュリストに入れてから3年近くが経っていますしね。
ただ、待っただけあって、なかなかの良い出来になっています。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は『ゼルダの伝説』のようなアクションRPGです。
主人公はひげづらのおっさん・ジョンと、謎の少女・珊(サン)の2人。ジョンは採掘の仕事をしており、剣の代わりにフライパンを使って攻撃することができます。
ゲーム自体はオーソドックスなRPGで、パズル要素もあります。ストーリーは章立てになっており、ゲーム難度自体はそれほど高くはありません。
メインはやはり、ドット絵で表現された独特な世界観ですね。見ているだけでけっこう楽しい。
またゲーム内ゲームとしてRPG「大地の子」というのがプレイできたり、ガチャガチャがあったりと、遊びや懐かしさの多いつくりになっています。
90年代のスーパーファミコン世代には楽しめるゲームでしょう。できるだけ事前情報を入れずに、さっさとプレイしてしまうのが吉かと思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(88%、2754人中)」になっています。
評価が落ちている点ですが、配信まもなくでバグがあったことですね。そこから怒涛のアップデートが繰り返され(1日で3回ぐらいアップデートが入りました)、だいたい改善されたかと思います。筆者の環境ではとくに問題はありません。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・エグイぐらいのドット絵の描き込み具合。
・キャラクターがぬるぬる動く。
・登場人物が一人一人しっかりつくられている。
・会話が楽しい。ワクワクしながら世界を探索するゲーム。
・BGMが心地よい。
・アクションRPGとして見るとオーソドックスで凡庸。
・移動が遅い。
・「大地の子」が楽しすぎてメインストーリーが進まない。
・説明不足の点が多々ある。
そうですね。単体として面白いゲームなので、本編そっちのけでプレイしてしまう危険性があります。
アクションRPGとしてはオーソドックスですが、ドット絵や世界観の素晴らしさから、全体的には評価の高い作品となっています。
総評
雰囲気ゲームといえば雰囲気ゲームなのですが、その雰囲気のつくりこみが非常に尖っていますので、世界を探索するだけでワクワクとした楽しさがあります。
住人の会話もこまめに変化するので、できるだけ話しかけるのがいいでしょう。
ゲーム内ゲームの「大地の子」の出来もGOOD!
『ワンダープロジェクトJ』『MOTHER』『ゼルダの伝説』などが好きな人は、もうなにも考えずに買ってしまっていいかと思います。