『The Amazing American Circus』レビューと評価・感想ーサーカス運営カードRPG|Steam
19世紀末のサーカス団を運営し、アメリカ一を目指すカードRPG『The Amazing American Circus』。
KlabaterとJuggler Gamesが開発し、Klabaterによって2021年9月16日にSteamでリリースされました。GOG.com/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチでも配信されています。
『Slay the Spire』にインスピレーションを受けて開発した作品ですが、どちらかというと育成要素やマネジメント要素が強めですね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は『Slay the Spire』のような、ローグライク要素のあるデッキビルドカードゲームに見えるかもしれませんが、基本的にはサーカス団を強化していき、最終的にアメリカ最高のサーカス団になるというシミュレーションゲーム的なものだと思ったほうがいいでしょう。
アメリカ各地をまわっていくのですが、その途中で団員の雇用や育成をおこなったりといったマネジメント部分が重要になっていきます。
バトルは「サーカス公演」になっており、団員を3人まで出演させることができます。
そして「攻撃」ではなく、観客(敵)に「印象」をあたえてHPを減らして倒せば勝利。ようは観客を満足させたということですね。
観客のほうは、トマトを投げてきたりなど、サーカス団員に攻撃を仕掛けてきます。これに対して、防御ならぬ「無視」カードを使って防ぐことができます。
ただ、ゲージが貯まると「フィナーレ」という超必殺技的なものが撃てるのは違いといえますね。
デッキのカード強化は、団員のレベルアップによって達成されます。自分でデッキカードの組み換えなどもできますので、とくにデッキ圧縮を考える必要はありません。
拠点では料理をつくったり、団員を強化したりなどができます。
ゲームにはストーリーもありますし、RPGチックなまったり遊べるものになっていますね。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(75%、33人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・「サーカス」というテーマでカードバトルできるのが良い。
・団員の育成要素が楽しい。
・雰囲気のあるグラフィック。
・チュートリアルがしっかりしている。
・『Slay the Spire』のようなゲームを期待すると肩透かしを食らう。あくまでカードRPG。
・お金を払えば団員の悪い特性を外すことができるなど、ローグライクカードゲームとしてはぬるさがある。
・バトル自体は用語の置き換えでしかないので、もっとサーカスである必要性を出して欲しかった。
『Slay the Spire』のようなステージクリア型のローグライクカードゲームを期待すると、「ちょっと違う」ということになりますね。そのあたりで票がわかれているようです。
全体的に好評価といった印象です。
総評
本作はローグライクカードゲームにひねりを加え、サーカス団経営の要素を入れたカードRPGです。
敵を倒すのではなく、「観客を満足させる」ことが戦闘の勝利につながります(用語の違いともおいえますが)。
「19世紀末のサーカス団運営」という言葉にピンと来た方は、本作を試してみるのもいいでしょう。
ゲーム自体はそれほど難しくないので、まったり楽しめるゲームかと思います。