
対戦格闘ゲームとしての爽快感と、華やかなキャラクターが魅力の『DEAD OR ALIVE』シリーズ。その最新版となる『DEAD OR ALIVE 6 Last Round』が、コーエーテクモゲームスより満を持して(?)Steam等でリリースされました。
早速内容をチェックしたのですが……結論をひとことで言えば、「さすがにカネ儲けが過ぎる」です。

そもそもがそういう企業なのニャ。
今回は、あまりの集金システムに驚愕せざるを得なかった本作の仕様と、前作『DOA6』からの変更点について、忖度無しで語っていきます。
『DOA6 Last Round』レビュー
「キャラクター全員買い直し」地獄
本作を起動して、筆者が真っ先に目を疑ったのがキャラクターのアンロック仕様です。
前作『DOA6』から引き継げるのは、苦労してアンロックした衣装や、大金を叩いて購入したDLC衣装のみ。
肝心のキャラクターに関しては、最初から無料で開放されている「かすみ」「マリー」「ほのか」「ニコ」の4人以外、すべて買い直しが必要という極悪仕様になっています。

ひどいニャ。
つまり、いくら前作で全キャラ分のDLC衣装を持っていようが、基本無料の4人以外のキャラクターを再度購入しなければ、その衣装を着せて戦わせることすらできません。
ちなみにDLCは1キャラクター1,320円です。
前作を熱心に遊び、お気に入りのキャラを買い揃えていたプレイヤーに対する仕打ちとしては、さすがにひどすぎる気がします。

お気に入りのキャラで遊ぶために、もう一度お財布からお金を出さなきゃいけないなんて、猫の爪研ぎボード並みにガリガリ心が削られるのニャ……。
本体(6,380円)を買っても、クーラと舞は「別料金」という絶望
「じゃあ、最初から6,380円の製品版(本体)を買えば解決するんだろ?」と思ったそこのあなた、まだ甘いです。
なんと、この6,380円の本体を購入したとしても、人気コラボキャラクターである「クーラ・ダイアモンド」と「不知火舞」の2人は付いてきません。
この2人を使って遊ぶには、別途DLCとして「使用権」を買い直す必要があります。
そのお値段、1人につき1,760円。衣装セットだと1人につき3,300円になります。

高いニャ。ゲーム買えるニャ。
衣装セットを揃えたら、本当にゲーム本体がさらにもう1本買える価格になります。
しかも、前作のときよりも価格が値上がりしているというオマケ付き。前作で一度購入しているファンにこれをもう一度、しかも高値で買い直させるのは、流石に正気を疑わざるを得ません。
なお、前作ではDLCだった「女天狗」「フェーズ4」「紅葉」「レイチェル」「たまき」の5人に関しては、今作の本体購入で最初から使用可能になっています。
ここだけは唯一の救いですが、クーラと舞のショックが大きすぎて相殺されています。

さすがにどうかと思うのニャ。
『DOA6』との違いは?期待外れの「フォトモード」と微増のグラフィック
前作『DOA6』から進化した部分ですが、ぶっちゃけ目玉要素として「フォトモードがついた」ことくらいです。
グラフィックに関しても「言われてみれば気持ち綺麗になっているかも……?」というレベルで、劇的な進化や違いは正直体感できません。
さらに、その目玉であるはずのフォトモードが絶望的に使いにくいのが致命的です。
キャラクターを配置して、攻撃技を選んでモーションを再生させ、ベストショットを狙うシステムなのですが、調整がとにかく面倒。キャラクターどうしの距離が遠いと、投げ技などのコンボがスカってしまい、思い通りのシチュエーションを作るだけで一苦労します。
せっかくのモードなのに、プレイしていてストレスが溜まるのは非常に残念でした。
シアターモードでCPUどうしを対戦させて、それを一時停止させたほうが手っ取り早いですね。

可愛い写真を撮るためのモードなのに、調整がパズルよりめんどくさいのニャ。
唯一の良心:衣装アンロックの「苦行」は大幅に緩和!
ここまで酷評ばかりになってしまいましたが、唯一、明確に評価できる改善点もあります。それは「衣装のアンロックが前作に比べて圧倒的に簡単になった」という点です。
前作では衣装の「設計図」を集めるのが凄まじい苦行で、多くのプレイヤーを限界突破させていましたが、今作ではアーケードモードを1回クリアすれば設計図がすべて解除される仕様に変わりました。
さらに、衣装を購入するためのゲーム内通貨の価格設定も引き下げられています。
このインフラ周りの快適さだけは、前作の苦行を知っている身としては大いに拍手を送りたいポイントです。

前作の設計図集めは本当に地獄なのニャ。
総評
総評として、衣装集めの緩和という良い部分はあるものの、あまりにも露骨でえげつない集金システムがすべてを台無しにしています。
そのため、すでに前作『DOA6』を所有しているプレイヤーは、あえて今作をフルプライスで買う必要は全くありません。
どうしても気になる方は、まずは無料開放されている4人のキャラクターで雰囲気を確かめるに留めておき、本体やDLCの購入は「将来的に大幅なセール(50%〜70%OFFなど)が来てから」で十分です。
アクション格ゲーとしての土台は悪くないだけに、この売り方だけは本当に「最近のゲームの悪いところ」が煮詰まったような、残念な一本でした。

前作ユーザーにもっと優しくしたほうがいいのニャ。

