Steam版『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』評価は「非常に好評」:日常と心理世界を行き来する少女たちの物語【ゲームレビュー】
岸田メル氏がキャラクターデザインと監修を務めたRPG『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』。コーエーテクモゲームスによって、2017年9月26日にSteamで配信されました。
筆者が本作をプレイしたのも2017年ごろでしたが、Steamでコーエーテクモゲームスのセールがあったので、前回の『ライザのアトリエ』に続いてレビューをしようと思い立ちました。
まだ時間があるので大丈夫かと(たぶん)。駆け込み需要みたいなものもありますし。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は足を怪我してバレエ(踊りの方)ができなくなり、挫折してしまった白井日菜子の物語です。
司城夕月、司城来夢の二人の少女に出会ったことで、人の「想いの欠片」を守る魔法少女「リフレクター」となります。
ゲームは「ペルソナ」シリーズのように、日常パートと、「コモン」という深層心理世界を探索するパート(ようするにダンジョンパート)が繰り返される形で進んでいきます。
日常パートは、これも「ペルソナ」シリーズとおなじように、友人と交流をしたりして絆を深めていくというものです。
「コモン」パートでは、リフレクターとなって敵と戦います(シンボルエンカウント方式)。
戦闘はコマンド入力式で、行動順の速いキャラクターから動きます。攻撃によって敵の行動を遅らせたりなど、戦略的に戦うことも重要です。
物語はゆっくりと進行していき、派手さはありませんが、独特の静かな雰囲気のあるゲームです。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(81%、466人中)」になっています。
本作の良かった点については以下のとおりです。
・キャラクターデザインが良い。
・透明感のある雰囲気とBGMが好き。
・アニメを見ているかのようなムービーシーン。
・魅力的な登場人物たち。
やはりキャラクターデザインの良さに評価が集中していましたね。
またゲームの空気感やBGMも高く評価されていました。
一方、悪かった点については以下のとおりです。
・「コモン」世界のマップが変わり映えしない。
・物語が地味で平坦。また展開も遅いうえにワンパターン。
・戦闘が作業。
・リプレイ性が低い。一周すればおなかいっぱい。
マップが変わり映えしないは筆者も感じたことで、使いまわし的な感じです。
ストーリーも起伏があまりないので、人によっては退屈に感じてしまうかもしれません。
リプレイ性についてもですが、ゲーム展開の遅さから、2周目をプレイするが厳しい気がしました。
総評
本作は「グラフィックに力が全振りされた作品」とよくいわれますが、ある意味当たっているとは思います。
グラフィック(というかキャラクターモデル)は本当によくできていますね。
一方で、戦闘などのゲーム部分については粗削りな感じで、とくにマップにあまり変化がないことから退屈さを感じてしまうかもしれません。
ストーリーもゆっくり進行していき、ハラハラドキドキみたいな展開は少なめです。ただそういう静かな空気感がいいという人もいるので、このあたりは人それぞれだと思います。
ゲーム自体はそれほど難しくありません。本作のキャラクターが気に入ったら、とりあえずプレイしてみるのがいいかと思います。
↓次回のレビュー記事。