『ヴァルキリーエリュシオン』評価は「やや好評」ーレビューと感想【Steam】|VALKYRIE ELYSIUM

2023年10月15日ゲーム評価アクション, レビュー

VALKYREIE ELYSIUM

「ヴァルキリープロファイル」シリーズの流れをくみ、アクションRPGとなった『ヴァルキリーエリュシオン』。

スクウェア・エニックスによって、2022年11月12日にSteamで配信されました。PS4/PS5でもリリースされています。

『タクティクスオウガ リボーン』といい、過去作のリバイバル的な作品が多いのニャ。

バクチ的な完全新作と違って、昔の名作ならあるていどの売り上げは見込めますしね。

ただ『タクティクスオウガ リボーン』の発売と重なってしまっているため、時間的に2つとも買うのが厳しい人が、

「『タクティクスオウガ リボーン』をとりあえず買って、安くなった時に『ヴァルキリーエリュシオン』を買おう」

みたいな動きになりやすい気もします。

『タクティクスオウガ リボーン』は時間がかかるから、プレイが終わったころに『ヴァルキリーエリュシオン』がセール状態になりそうニャ。

本作はクリアまで10~20時間ぐらいなので、RPGとして考えれば短いですしね。

そんなわけで今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

ヴァルキリーエリュシオン

本作は「ヴァルキリープロファイル」シリーズの流れをくむアクションRPGです。

1999年に初代PSでリリースされた『ヴァルキリープロファイル』は、その世界観やゲーム性で、人を選ぶゲームではありますが、評価の高い作品でした。

初代もアクション性の高いゲームでしたが、本作では「無双」シリーズ的な3Dアクションになっています。初代はどちらかといえばメトロイドヴァニア的なものでしたね。

本作のメインである戦闘システムですが、通常攻撃と強攻撃を組み合わせてコンボを作るという、ようするに「無双」シリーズ的なあれです。

あと回避やジャストガード、パリィなど、『ダークソウル』的な要素もあるので、『ダークソウル』を「無双」でぬるくした感じの戦闘になっています。

操作に慣れるとけっこう爽快感がありますね。ソウルチェインというワイヤーみたいなのを敵に打つと一気に飛びつけますので、そこからテンポよく攻撃に移れます。イージーならソウルチェイン使いまくって無双みたいにもできますね。

不満点としては、やはりロックオンですね。

なんか最近の3Dアクションのロックオンは性能がよくないニャ。

ゲーム全体のカメラワークの悪さもあって、ロックオンでの見づらさがあります。このあたりはアップデートで何とかしてほしいかと。

ゲーム自体はクリアまで短いので、あっさり感はありますね。がっつり系の『ヴァルキリープロファイル』を想像すると、肩透かしになるとは思います。

すごく正直なところ、「低予算でつくった」感がかなりすごい作品とは思います。グラフィックのきれいな同人ゲームといったところでしょうか。

じっさいに予算少なそうニャ。

あと登場人物もなんかキャラクター薄いというか、主人公がロボットっぽくて感情移入しづらいというのもあります。主人公はギャグパートのないライトニングさんみたいな感じです。

ただアクション自体はなかなか楽しく、グラフィックもきれいなので、『ヴァルキリープロファイル』好きな人はとりあえずプレイしてみるといいとは思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(75%、95人中)」になっています。

悪くはないけど、思ったほど好評にはならなかったニャ。

やはりいろいろと不満を感じる部分もありますしね。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・アクションが爽快で楽しい。

・グラフィックがきれいで、キャラがかっこいい。

・BGMがすばらしい。

・シリーズを続けてくれたことに感動。

悪かった点

・ロックオンがよろしくない。

・死ぬとチェックポイント時まで巻き戻しになるのが地味にストレス。

・最適化があまりよくできていない。

・クリアまでが短く、『ヴァルキリープロファイル』のような濃厚さがない。

アクションについては全体的に好評でした。

ただ死ぬと前回のチェックポイントまで巻き戻されるのは、アイテムを取ってたりすると地味にきびしいものがありますね。

全体的には「もう一歩」的な評価でした。

 

総評

本作は『ヴァルキリープロファイル』の流れをくみ、爽快感のある3Dアクションゲームに仕上げた作品です。

アクション部分自体は楽しいのですが、ストーリーが短めだったり、最適化がうまくできてなかったり、チェックポイントまで巻き戻しさせられたりなど、細かい部分の欠点が目についてしまいますね。

ただ、新作として考えればある意味「1作目」にあたるので、今後の発展に期待したいと思います。