Steam版『バレットガールズ ファンタジア』レビューと感想・評価:あくまでTPSとして見たばあい

2020年5月25日ゲーム評価シューティング, 美少女

BGF

美少女たちが銃を手に戦うTPS『バレットガールズ ファンタジア』。シェード社(SHADE Inc.)が開発し、「地球防衛軍」シリーズでおなじみのD3 PUBLISHERによってSteamで配信されました。

本作は「バレットガールズ」シリーズの3作目で(1作目『バレットガールズ』、2作目『バレットガールズ2』)、2018年8月9日にPS4/PSVitaで発売されています。Steam版はその移植版となります。1作目と2作目はPSVita専用ソフトですね。

本作のお色気要素などについては他のサイトでお腹いっぱいなぐらいと取り上げられていると思いますので、今回はTPSとしてどうなのか、ゲームとして面白いのかについてのレビューと感想・評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

バレットガールズ ファンタジア

ゲームは大きく分けて3つのパートからなります。

登場人物たちがストーリーを展開していくアドベンチャーパート、装備やショップ、ミッション選択などの準備パート、敵と戦うTPSパートです。

本作のメインはやはり「登場人物たちの繰り広げるストーリー」なのでしょう。

しかし筆者は前作もPS4/PSVita版もいっさいプレイせずに本作を遊んだため、怒涛のごとく登場する多数の美少女たちが誰が誰だかわからないといった状況でした。ゲーム開始時でいきなり8人も登場しますからね。

学園に「レンジャー部」という部があって、美少女たちはそこの部員という設定です。簡単に分類すると以下のようになります。

1年生(岬守の両翼)
火乃本 彩:主人公。アサルトライフル使い。
金園 優理奈:レンジャー部を崩壊させるためのスパイだったらしい。ショットガン使い。

2年生(岬守の四弾丸)
木住野 玲美:「~ぞい」という語尾でしゃべる。ランチャー使い。
高梨 月代:黒髪長髪。スナイパーライフル使い。
天峰 咲姫:お菓子好き。マシンガン使い。
神代 海凪:眼鏡で冷静。アサルトライフル使い。

3年生
早乙女 陽希:副部長。ボーイッシュ。バズーカ使い。
土居内 麻衣:部長。拳銃使い。

よくわかってない感のある説明ニャ。

本作はあくまで続編であって、前作と前々作を遊んでいないと人物関係がよくわからない部分が多いです。ただストーリーを進めていくと、なんとなくわかっていく感じです(あくまででなんとなくですが)。

他にも6人登場しますが、こちらは初登場なので説明があるため、把握に問題はないかと思います。

そもそもなんで本作をやろうとしたのニャ。

筆者は「地球防衛軍」シリーズが好きで、初代からやっていたというのがあります。似たようなTPSで、ハック&スラッシュ要素があるなら面白いのではないかと思ったのですが、そんなことはありませんでした

ちなみに全ステージクリアしました。

 

バディシステム

本作でのTPSパートは、自分の操作する機体(美少女)だけでなく、いっしょに戦う仲間を1人選択することができます。「バディ」というシステムですね。

悪くないシステムニャ。

このシステム自体は悪くないです。むしろ一人で出撃するよりも、仲間がいたほうが楽しくなるでしょう。仲間のレベルも上がります。無双シリーズなど、登場キャラクターの多いゲームは積極的に取り入れてほしいシステムですね。

仲間が倒されたばあいは、近くに駆け寄ってBボタンを押すことによって復活させられます。筋肉ムキムキの男たちが活躍するTPS『Gears of War』をCoopで遊んだばあいとおなじですね。

ゲームの方向性はだいぶ違うと思うニャ。

ちなみに自分が倒されたばあいはそれでミッション失敗になります。

 

使用できる武器の種類

本作で使用できる武器の種類ですが、大きく分けると以下のものがあります。

・アサルトライフル系
・ショットガン系
・スナイパーライフル系
・マシンガン系
・バズーカー系
・手りゅう弾系
・剣などの近接系
・弓や魔法などの遠距離系

本作は題名に「ファンタジア」とあるように、戦士や魔法使いなどのファンタジー系のキャラが登場します。

ただ剣などの近接系を使うより、ショットガンを使ったほうが強いという、「剣より銃のほうが強し」という世界です。ある意味リアルといえばリアルです。

各キャラはメイン武器(得意武器)以外に、サブ武器を2つ装備できます。そのためファンタジーキャラなのにショットガンやアサルトライフルをぶっ放すプレイになってしまいます(そのほうが強いから)。

使える武器と使えない武器が明確なので、使える武器ばかり使ってしまうという形になってしまいます。剣などの近接系の武器はもっと強くしてもよかったかと思います。

 

TPSパートについて

押し寄せる敵を撃つというコンセプトは「地球防衛軍」シリーズとおなじですが、敵や地形のグラフィックは正直いいとはいえず、キャラクターの動作も緩慢です。初代PSやPS2時代のゲームをプレイしているかのような感覚です。「地球防衛軍」シリーズのようなスピード感はありません。

あと攻撃がどこからきているのかなど把握しづらく、どこからともなく攻撃を食らっていつの間にか死んだみたいな状況も多々あります。それとダメージを受けたあとに硬直するため、攻撃を受け続けるとなにもできないまま死ぬということもあります。レベルを上げて体力を増やしてなんとかするしかないでしょう。

それとハクスラ要素ですが、基本的には武器はショップで買うものなので、戦場で拾ったりはありません。ただマテリアルというものを拾うことができ、攻撃力強化などのさまざまなアビリティを武器に付けることができます。

このTPSパートがあまり面白くないというのもありますが、一番の問題点はやはりTPSパートに入るまでのロード時間の長さでしょう。わけがわからないぐらい長いです。ここさえよくなればまだ繰り返しプレイに耐えられるのですが、現状きびしいものがあります。

追加ミッションのアンロック条件に「各キャラクターのレベルを40にする」みたいなのがあるのですが、ロード時間のせいでこれを解除するのがかなり苦痛です。

PS4版はプレイしていないのでロード時間がどうなのか知りませんが、Amazonレビューを見てみると「ロードが長い」とのレビューがあるので、そういう仕様なのでしょう。パッチで直るような問題ではなさそうです。

総評

アニメ調キャラクターによるTPSというのはありそうであまりないジャンルなのでポテンシャルはかなりあると思われますが、TPSパートの作りが雑なのでもったいない気がしました。ここを「地球防衛軍」シリーズレベルに作り込んでいけば、かなり化けるのではないかと思います。

また武器も、すべての武器をそれなりに使えるように調整してほしいと思いました。現状、ショットガンをぶっ放したほうが強いみたいな状況になっています。あとロード時間もなんとかしてほしいです。

キャラクターもののゲームだから」といわれればそれまでですが、TPSとしてもしっかり作られていれば評価が大きく変わるのではないかという気はします。なんだかいろいろと惜しい作品でした。