『Spire of Sorcery』レビューと評価・感想ーボードゲームライクなサバイバルRPG|日本語サポート有り

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Spire of Sorcery

人気デジタルボードゲーム『Gremlins, Inc.』の開発者たちが送る、ボードゲーム要素を取り入れたサバイバルファンタジーRPG『Spire of Sorcery』。

Charlie Oscar Lima Tango Interactive Entertainmentによって、2021年10月22日にSteamで早期アクセス版が配信されました。

友情崩壊ボードゲーム『Gremlins, Inc.』のところの作品なのニャ。

システムも独特で、とくに戦闘はけっこう難解ですね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Spire of Sorcery

本作はターン制のサバイバルRPGです。

魔術師が迫害されている帝国において、プレイヤーは「聖所」という名の収容所から逃げ出した3人の魔術師たちを操って、追手から逃れて東へ向かいます。

ゲームはヘクスマップになっており、マップ上で敵と接触すると戦闘が発生。

この戦闘がちょっとわかりづらいのですが、各キャラからエレメントをもらって、魔法に必要なエレメントをそろえると呪文発動になります。

コマンド式じゃないのニャ。

普通のRPGみたいに、「たたかう」「まほう」みたいな選択ではありませんね。

しかも敵に効くかどうかも、とりあえず当ててみないとわかりません。

さらに呪文同士での相互作用もあるので、何度かプレイしないと理解しづらいかと思います。

空腹度などもあり、食料をとらなければならないなど、リソース管理も必要ですね。

ルール把握にちょっと時間はかかりますが、日本語サポートもされていますし、じっくり遊ぶのに適したゲームかと思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(60%、51人中)」になっています。

システムが特殊なだけに、好き嫌いがはっきり分かれる形になったのニャ。

万人向けのゲームでないのは確かですね。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・ボードゲームライクな雰囲気が良い。

・頭を使う奥深い戦闘。

・新しいものをつくろうという開発者の意思が伝わる。

・グラフィックがゲームの内容に合っている。

悪かった点

・チュートリアルの説明が簡単すぎる。

・戦闘がわかりづらい。

・早期アクセスのころとちがい、「塔」の管理がステージクリア時にしかできない。

・「塔」の利用が制限されていることから、資源管理がかなり困難。

ゲームの拠点として「塔」がありますが、これがステージクリア時にしか利用できません。

早期アクセス時は塔から魔術師を派遣し、塔をアップグレードするゲームだったのですが、現在では魔術師たちがプレイの中心になってしまっていますね。

けっこうぎりぎりの戦いを強いられるので、早期アクセスのころの拠点アップグレード型シミュレーションゲームを期待すると全然違ったものになっているかと思います。

 

総評

とにかく戦闘はわかりづらいですが、理解できるようになると案外楽しくなります。そこまでたどり着けるかどうかで、評価がわかれそうですね。

明らかに客を選ぶゲームニャ。

ボードゲーム好きな人には楽しめるかと思います。一般的なRPGを期待すると、ちょっと違うということになりますね。