Steam版『無双OROCHI3 Ultimate』配信後の評価は「好評」ー無印との違いについても【新作レビュー】
今回の新作レビューは、「三國無双」シリーズと「戦国無双」シリーズのキャラクターたちが一堂に会する無双ゲーム『無双OROCHI3 Ultimate』です。前回のレビューは以下のリンクから。
本作はコーエーテクモゲームスによって、2020年2月14日にSteamで配信されました。(追記)Steam版『無双OROCHI2 Ultimate』の記事もアップしました。本記事の最後にリンクがあります。
正確にはスタンドアローン作品ではなく、『無双OROCHI3』の大型DLCです。そのため、もととなる『無双OROCHI3』が必要になります。
今回は本作と無印との違いや感想、評価についてお届けします。
どんなゲーム?
「無双OROCHI」シリーズは、「三國無双」シリーズと「戦国無双」シリーズのキャラクター(+α)をプレイアブルキャラクターとして使用できる「無双」シリーズのスピンオフ的作品です。
「無双」シリーズの10周年記念企画として開発され、第1作目『無双OROCHI』は2007年3月21日にPS2から発売されました。
2008年4月3日には続編として『無双OROCHI 魔王再臨』がPS2 で発売されます。
2009年3月12日には、前2作を1つにまとめた『無双OROCHI Z』が PS3 で発売されました。
2011年11月22日には、第3作目である『無双OROCHI 2』がPS3/Xbox360で発売されます。このとき筆者が購入したのはXbox360版ですね。
ここから派生作品が3つ登場します。2012年7月19日にPSPから『無双OROCHI2 Special』、2012年12月8日にWii Uから『無双OROCHI2 Hyper』、2013年9月26日に完全版ともいえる『無双OROCHI2 Ultimate』がPS3/PSVitaが発売されます。
本作のもととなる『無双OROCHI 3』はPS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Oneで2018年9月27日に発売されました。Steam版は2018年10月16日に配信されています。
基本的には敵の大群を倒しまくるいつもの「無双」シリーズですが、3人1組で戦うことができ、ゲーム中にいつでもキャラチェンジができます。またキャラクターはそれぞれ「力」「速」「技」のどれかのタイプになっています。
歴史関係なしのストーリー展開や、仙界などからも人外が仲間になるといったさまざまなオリジナル要素が加わっており、毎回新鮮な気持ちで楽しめるのが魅力です。お祭りゲームですね。
無印との違いについて
本作は無印(『無双OROCHI 3』)に追加要素を加えたものです。「信長の野望」シリーズでいうと「パワーアップキット」ですね。
新要素として大きいのは、やはり新キャラクターが追加されたことでしょう。「ガイア」「ハデス」「楊セン」「リュウ・ハヤブサ」「ジャンヌ・ダルク」「アキレウス」の6人が追加されています。
また新ストーリーや新エンディング、サブストーリーも追加されていて、追加シナリオは30以上あります。
新モードとしては、ゼウスの試練を突破していく「インフィニットモード」が追加されました。
また「チャレンジモード」に新コース「神速」「破壊」が追加。
最大レベルまで育ったキャラを転生させ、さらに育てることのできる「転生システム」もあります。
やり込み要素が増えたことで、すでにクリアした方でも楽しめる作りになっています。
ユーザーの評価
Steamでのユーザーの評価ですが、「好評(95%、30人)」になっています。
サンプル数が少ないうえに中国ユーザーがほとんどなので、中国のゲーム掲示板での意見も交えて、良かった点、悪かった点についてまとめていきます。
・追加要素が多く、値段は高いけど価値はある。
・本作からプレイしたけど、たくさんのキャラが使えて面白い。
・やり込み要素が多くて楽しい。
・とにかく大ボリューム。
・かすみとあやねも出してほしい。
・インフィニットモードがあまり面白くない。
・追加ストーリーが神々の話ばかりで、三国・戦国勢が完全に置いてけぼり。
・とにかくストーリーが子どもっぽくてつまらない。
・追加キャラに魅力がない。
・値段が高い。無印をプレイしたことのない人はいいかもしれないが、無印をプレイした人はわざわざ買う必要はないと思う。
そうなのですが、やけにこの意見が多かったです。女性キャラの追加が少なかったことに不満を感じている人が多いみたいですね。
良かった点としては、やはりたくさんのキャラクターが使えることや、ゲームのボリュームがあることでしょう。
一方で、悪かった点として多く挙げられていたのが、シナリオやストーリーがつまらないことです。「ストーリーが面白い」という意見がそもそもありませんでした。筆者としても、たしかに子ども向けかなという気はします。「戦隊もの」を見ている感じですね。
それと新モードの「インフィニティ―モード」については賛否両論ですね。やり込み要素として楽しめるか、作業と思ってしまうかが分かれ目だと思います。
まとめ
本作は無印に新シナリオや新ストーリー、新キャラクター、新モードを追加する大型DLCになっています。
無印をプレイしたことのない人にとっては十分楽しめる作品には仕上がっていますが、一方で無印をプレイ済みの人にとっては物足りなさがあるようです。
また追加要素に対して値段が高いという不満も多く見られました。
インフィニティ―モードについては、合う合わないがありますね。筆者はそこそこ遊べました。
まだ無印をプレイしたことのない方は、『無双OROCHI3 Ultimate』からプレイしてしまったほうがいいでしょう。