『DreadOut 2』評価は「ほぼ好評」:女子高生がゴーストハント(物理)するホラーゲーム【新作レビュー】
インドネシア産のホラーゲーム『DreadOut』の続編である『DreadOut 2』。Digital Happinessによって、2020年2月22日にSteamで配信されました。
配信前にムービーを見たことがありましたが、モンスターたちと正面から近接戦闘しているあまりにも勇ましい女子高生の姿がそこにはありました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は3人称視点のホラーゲームです。
1作目の『DreadOut』は、PS2のホラーゲーム『零~zero~』をリスペクトしたゲームで、主人公はカメラを通してエネルギーを発し、怪異を攻撃することができます。
要するに「写真を撮って攻撃」という『零~zero~』のシステムが採用されています。
ただ『DreadOut』ではスマホやデジタルカメラなどの現代的なガジェットに置き換えられています。またカメラを覗き込まなければ視認できない怪異も登場します。
それと内容的には『クロックタワー』っぽさがありますね。
前作では儚い美少女が恐れながらも怪異に立ち向かうという感じでしたが、今回は「カメラでは物足りぬ」と武器を使って正面からメレーアタックをするアクション要素も入りました。
しかしゲーム自体はしっかりホラーゲームになっています。無双するゲームではありませんしね。
カメラ(スマホ)での攻撃ですが、一人称の撮影画面にして撮影すると敵への攻撃になります。またスマホを懐中電灯代わりにして暗闇を進んでいくなど、基本的なシステム自体は前作を踏襲しています。
ゲームはオープンワールド感のあるもので、市内などを探索することができます。雰囲気的に『シェンムー』を思い出しました。サイドクエストも用意されていて、好きな順番で事件を解決していくことができます。
今回は『零~zero~』というか、『サイレントヒル』っぽい感じのホラーになっています。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(75%、92人中)」でした。
良かった点・悪かった点について以下にまとめます。細かいバグについてはアップデートによって直る可能性もあるので省きます。
・校内や街並みなど、ゲームの雰囲気が良い。
・前作よりグラフィックがきれいになった。
・ホラーゲームとしての怖さがある。
・敵への直接攻撃ができるのが爽快。
・BGMがすばらしい。
・前作に比べてプレイしやすくなった。
・ストーリーがクール。
・バトル時の操作性が良くない。
・1に比べて怖くない。
・目的地などがわかりづらい。
・クエストが退屈。
・バトルが多すぎる。
良かった点としては、ストーリーの面白さやホラーゲームとしての怖さ、グラフィックが良くなったことなどが挙げられています。
舞台がインドネシアというのも、ゲームとしては物珍しさがありますね
悪かった点としては、並行して展開されるクエストのわかりづらさや、敵や戦闘が多いこと、操作性の問題などが挙げられています。
また1に比べて怖くないという意見もいくつか見られました。主人公の攻撃手段が多くなったことや、敵が多いことなどから、前作ほどの恐怖は感じなくなったのだと思われます。ゲームの雰囲気も前作とは違っていますしね。
敵の挙動がおかしいなど、細かいバグが多いことも評価を下げてしまっているようですね。配信直後なので、このあたりは大目に見てもいい気はします。
総評
本作は前作に比べてアクションも増え、グラフィックもきれいになりました。ホラーゲームとしても楽しめる作品になっています。
一方で、続編であることからある程度世界観がわかってしまっているため、前作ほど怖くない(手探り感がない)という部分もあります。
しかしインドネシアという舞台設定自体が独特の雰囲気を作っていますし、街中の探索もできますし、変わった世界観のホラーゲームをプレイしたいという人には打って付けの作品かと思います。
それと本作は日本語サポートはありませんが、アクション主体なのでなんとなくで遊べるとは思います。前作のサイドストーリーである『DreadOut: Keepers of The Dark』も日本語サポートはありませんでしたが、DMMが日本語版を出したので、本作もそうなる可能性があるかもしれませんね。
また前作とはストーリーにつながりがあるので、まだ前作を遊んだことのない方は、先に前作をプレイしたほうがいいかと思います(前作はSteam版でも日本語でプレイすることができます)。