『Necronator: Dead Wrong』評価は「非常に好評」:ローグライクタワーディフェンス【新作レビュー】
前回レビューした『Coffee Talk』のデベロッパーによる、ローグライク要素のあるタワーディフェンス『Necronator: Dead Wrong』。Toge Productionsが開発し、Modern Wolfによって2020年2月14日にSteamで早期アクセス版が配信されました。
だいぶ違うジャンルですね。
ただToge Productionsは『Infectonator: Survivors』などのアクションゲームも作ってますの、ノベルゲームがメインというわけではありません。
今回は本作のレビューと感想、評価についてお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作はタワーディフェンスに、ローグライク要素のあるデッキビルド型カードゲームを融合させた作品です。
主人公はネクロマンサーで、カードを出すことによってアンデッドたちを呼びだし、敵の拠点に攻め込ませることができます。カードには、バフをあたえる魔法カードなどもあります。たとえばユニットのスピードアップなどですね。
システム自体は、ルートに沿ってユニットが攻め込んでいくタワーディフェンス(オフェンス)です。中間地点の矢印を変更することで、侵攻ルートを変更することも可能。
『Slay the Spire』のようなノード型の全体マップがあり、その先でタワーディフェンスバトルをするという形になっています。ステージが進むにつれてカードをゲットしたり、アップグレードさせたりしながら自分のデッキを強化していきます。
わかりやすくいうと、『Slay the Spire』のバトルをタワーディフェンスにしたようなローグライクゲームといったところでしょう。
『Slay the Spire』のフォロワーであることには間違いありませんが、新たな方向を打ち出す可能性を秘めています。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(82%、52人中)」となっています。
良かった点・悪かった点を以下にまとめます。
・キャラクターが可愛い。
・デッキビルドとタワーディフェンスが上手く組み合わさっている。
・非常にユニークで、多くの可能性を秘めている。
・アートデザインがすばらしい。
・シンプルで楽しい。
・マップデザインが単純すぎる。
・コンテンツ不足。
・ゲームバランスが取れていない。
・UIが使いづらい。
良かったところとしては、アートデザインやキャラクターの良さが挙げられています。アニメ調のイラストなので、日本でも受け入れられるとは思います。
またタワーディフェンスとローグライクカードゲームが上手く融合していることも評価されていました。
問題点としては、マップが単純すぎることでしょうか。中間地点でユニットの進行方向を変えることもできますが、正直やれることはそれぐらいです。敵の裏をかけるような複雑さがあってもいいとは思います。ただそうすると一試合が長くなる可能性もありますが。
ゲームバランスやコンテンツ不足については、今後のアップデート待ちといったところでしょう。
総評
本作は『Slay the Spire』フォロワーですが、タワーディフェンスとデッキビルド型カードゲームを上手く組み合わせたユニークなバトルを作り出しています。
またキャラクターも可愛く、日本でも受け入れられるアニメ調の絵柄です。
ゲームのルール自体はシンプルですが、大きな可能性を秘めているものといえます。
まだ早期アクセスなのでコンテンツ不足ですが、今後のアップデートに期待できる作品です。