『Necronator: Dead Wrong』評価は「非常に好評」:ローグライクタワーディフェンス【新作レビュー】

2020年5月25日ゲーム評価タワーディフェンス, ローグライク

necronator

前回レビューした『Coffee Talk』のデベロッパーによる、ローグライク要素のあるタワーディフェンス『Necronator: Dead Wrong』。Toge Productionsが開発し、Modern Wolfによって2020年2月14日にSteamで早期アクセス版が配信されました。

ノベルゲームの次はタワーディフェンスなのニャ。

だいぶ違うジャンルですね。

ただToge Productionsは『Infectonator: Survivors』などのアクションゲームも作ってますの、ノベルゲームがメインというわけではありません。

今回は本作のレビューと感想、評価についてお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

Necronator

本作はタワーディフェンスに、ローグライク要素のあるデッキビルド型カードゲームを融合させた作品です。

主人公はネクロマンサーで、カードを出すことによってアンデッドたちを呼びだし、敵の拠点に攻め込ませることができます。カードには、バフをあたえる魔法カードなどあります。たとえばユニットのスピードアップなどですね。

システム自体は、ルートに沿ってユニットが攻め込んでいくタワーディフェンス(オフェンス)です。中間地点の矢印を変更することで、侵攻ルートを変更することも可能。

『Slay the Spire』のようなノード型の全体マップがあり、その先でタワーディフェンスバトルをするという形になっています。ステージが進むにつれてカードをゲットしたり、アップグレードさせたりしながら自分のデッキを強化していきます。

わかりやすくいうと、『Slay the Spire』のバトルをタワーディフェンスにしたようなローグライクゲームといったところでしょう。

ようは『Slay the Spire』のフォロワーニャ。

『Slay the Spire』のフォロワーであることには間違いありませんが、新たな方向を打ち出す可能性を秘めています。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(82%、52人中)」となっています。

良かった点・悪かった点を以下にまとめます。

良かった点

・キャラクターが可愛い。

デッキビルドとタワーディフェンスが上手く組み合わさっている。

・非常にユニークで、多くの可能性を秘めている。

・アートデザインがすばらしい。

・シンプルで楽しい。

悪かった点

・マップデザインが単純すぎる。

・コンテンツ不足。

・ゲームバランスが取れていない。

・UIが使いづらい。

良かったところとしては、アートデザインやキャラクターの良さが挙げられています。アニメ調のイラストなので、日本でも受け入れられるとは思います。

またタワーディフェンスとローグライクカードゲームが上手く融合していることも評価されていました。

問題点としては、マップが単純すぎることでしょうか。中間地点でユニットの進行方向を変えることもできますが、正直やれることはそれぐらいです。敵の裏をかけるような複雑さがあってもいいとは思います。ただそうすると一試合が長くなる可能性もありますが。

ゲームバランスやコンテンツ不足については、今後のアップデート待ちといったところでしょう。

 

総評

本作は『Slay the Spire』フォロワーですが、タワーディフェンスとデッキビルド型カードゲームを上手く組み合わせたユニークなバトルを作り出しています。

またキャラクターも可愛く、日本でも受け入れられるアニメ調の絵柄です。

ゲームのルール自体はシンプルですが、大きな可能性を秘めているものといえます。

まだ早期アクセスなのでコンテンツ不足ですが、今後のアップデートに期待できる作品です。