『Iron Harvest』レビューと評価、感想:「サイズ -大鎌戦役-」の世界を舞台にしたRTS【Steam新作】
「サイズ -大鎌戦役-」の世界を舞台にしたディーゼルパンクRTS『Iron Harvest』。KING Artが開発し、Deep Silverによって2020年9月1日にSteamで 配信されました。
それは残念でしたが、RTSなのでプレイ自体は英語でも問題ないとは思います。スカーミッシュなどを楽しむ分にはいいですが、ストーリーまで把握しようとなると英語力は必要ですね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は「サイズ -大鎌戦役-」(以下「サイズ」)の正式ライセンスを取得して開発されたRTSです。そのため、ゲーム中には「サイズ」のキャラクターたちが登場します。
また本作で使用できるのは「ポラニア共和国(ポーランド)」「ロスヴィエト連邦(ロシア)」「ザクセン帝国(ドイツ)」の3勢力です。
キャンペーンではこれら3勢力の、「サイズ」におけるキャラクター(ポラニアならアンナ)を使用可能です。それぞれのキャラクターのストーリーを楽しめますが、「サイズ」とは設定の違いも多々ありますね。
登場人物どうしの会話で名前は出てきます。今後DLCで追加されていくのではないかと思います。
ゲームのシステム自体は、ほぼ『Company of Heroes』(以下『CoH』)です。というか、正直なところ『CoH』のMODといってもいいレベルです。
登場するロボット「メック」は、いわゆる戦車などのユニットだと思えばいいでしょう。歩兵相手にはかなり強力なので、スカーミッシュにおいては早期生産で優位に立つことができます。
勢力ごとの特徴ですが、今のところの感想は、
ポラニア:速攻型。ラッシュ戦法向き。
ロスヴィエト:パワー型。大国なので、強力な兵器でねじ伏せる感じ。
ザクセン:守備型。硬さを利用したタートル戦法向き。
といった感じでしょうか。
システム自体に目新しさはありませんが、その分安定したプレイ体験ができると思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(72%、536人中)」になっています。
ストアページに日本語サポートを表記しながら、実際には無かったのですから、返品制度がなければ大問題でしたね。キックスターターのほうに投資してしまった人はどうにもなりませんが……。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。日本語サポートが無くなった件に関しては、ゲーム内容と直接関係がないので省きます。
・「サイズ」のキャラクターやメックたちが動き回るだけでグッド。
・キャンペーンのストーリーが面白い。
・ほぼ『CoH』のシステムなので遊びやすい。
・BGMと世界観が素晴らしい
・スカーミッシュのAIが弱い。
・マルチプレイのバランスが悪い。
・値段が高い。
・ゲームシステム自体は『CoH』なので新鮮味がない。
ある意味「無難なRTS」といったところでしょう。マルチプレイに関しては、今後調整していく予定になっています。
総評
本作は『CoH』のゲームシステムをベースとし、「サイズ」の世界観で展開されるRTSです。「サイズ」版『CoH』と言えるでしょう。
そのためゲーム自体は安定した面白さがありますが、このゲームならではといったシステムには乏しいですね。
ただ「サイズ」好きな人にとっては、その世界でRTSが遊べるというだけで十分楽しめるとは思います。筆者的にはおすすめのゲームです。